新規事業を立ち上げ躍進するスタートアップ企業は、国内よりも外資系企業において盛んです。時として既存のビジネスモデルを打ち破る威力を持つ彼らにとって、日本市場の開拓は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
実際、転職をご検討の方の中にも、外資系スタートアップ企業に関心を寄せている方がいるのではないでしょうか。
そこで、今回は国内・外資の枠に捉われず、スタートアップ企業の全体的な傾向を解説。スタートアップ向けの人材像を洗い出そうと思います。
スタートアップ企業とベンチャー企業
スタートアップ企業は、ベンチャー企業と明確に区別されています。
ベンチャー企業が既存モデルの踏襲である点に対して、スタートアップ企業は全く新しいビジネスモデルにチャレンジしている企業です。
例えば不正アクセスに対するリスク保険をそのままパッケージングするのではなく、PC端末やデータ復旧サービスに付帯することで、収益を得る保険会社などが該当します。
スタートアップ企業の特長とは?
そんなスタートアップ企業は、自社が有する未完成状態のビジネスモデルを確立することを主眼としている事業です。どんどん採用するフェーズは、ビジネスモデルを確立しており、マーケットでも受け入れられ始めている、そこからマーケットを大きく取りに行く状況が多いと思います。
大手企業と比べて人材の距離感が近く、引き受けるべき仕事が広範に渡る傾向にあります。そのため、通常では得られない経験やチャンスに接する機会も多く、見方によってはご自身のキャリアアップへと大きく貢献する企業です。
スタートアップ企業の特長
〇 自身の能力が業績に反映されやすい
〇 担当できる仕事の範囲が非常に広い
〇 経営層との距離が近く、企画提案が行いやすい
スタートアップ企業で得られるメリット
スタートアップ企業は多くの場合、少数精鋭の経営スタンスを採っています。
そのため、担当できる仕事の範囲は大手企業では考えられないほど幅広く、ご自身のキャリアにとって大きなメリット。
更に経営者との距離が近いため、ご自身の意見や提案が経営判断に影響を与える機会も少なくありません。
ハードワークになりがち、肩書に対する重みが無いなどのデメリットは存在しますが、「やりがい」においても既存の企業の追随を許しません。
外資系スタートアップ企業ならではのポイント
外資が日本市場のスタートアップ企業として展開している場合、国内のスタートアップ企業と比べ、いくつかの点において事情が異なります。
特に大きなポイントは下記の2点です。
1、事業撤退のリスクが高い
2、より高い英語スキルが求められる
国内も同様ですが、スタートアップ企業に事業撤退は付きものです。しかし、外資系企業の場合、国内のみならず本国拠点の事情により撤退を決断したというケースも。撤退のリスクは国内よりも更に高いと見るべきでしょう。
また、英語スキルもより高いものが求められます。
外資企業が日本に参入する場合、まずは本国とコミュニケーションが取れる人材を好んで採用するからです。英語スキルに自信のある方は是非検討してみてください。