職場でストレスを感じる理由の第1位は人間関係だといわれています。
例えばこんな場面で人間関係がめんどくさいと思うことはありませんか?
気分の変化が激しい上司へ気を遣わなければいけない、同僚との業績争いでギクシャクする、愚痴や噂話に巻き込まれる、気が進まない飲み会に誘われてしまうなど…。
人間関係に気を遣いすぎて仕事に集中できなかったり、ストレスを溜め込んでしまう場面はたくさんあります。
この記事では、なぜ人間関係がめんどくさいと思うのか、めんどくさい人間関係のストレスをなくすにはどうしたらよいのかを解説していきます。
目次
なぜ職場の人間関係がめんどくさいのか
そもそも、なぜ人間関係がめんどくさくなってしまうのでしょうか。人間関係に疲れてしまう原因として、下記のことが考えられます。自分に当てはまっているものがないか、チェックしてみましょう。
全員に好かれたいという気持ちがあるから
他人に気を遣いすぎて疲れてしまうという方は、職場の人全員に好かれたいという気持ちを持っていることがあります。
当然多くの人に好かれた方が気分が良いですし、仕事も楽しくなるでしょう。
しかし、職場には色々な性格の人がいて、全ての人から好かれるというのは現実的には難しいですし、気が合わない人もいて当然です。
「全員に好かれる」という難しいことにエネルギーを使ってしまうので疲れてしまいますし、少しでも嫌われていると思うと気にしてしまい、ストレスが溜まってしまいます。
仕事とプライベートを割り切れないから
人間関係に悩みがちの方は、仕事とプライベートを分けて考えられていない場合があります。
仕事とプライベートをしっかり分けている人にとって、職場は友達を作る場所ではなく、仕事さえできればよい場所なのです。
そのため、職場ではプライベートのように仲の良い仲間を作らなくてもあまり気にならないのです。
趣味がないから
趣味がない方の多くは、仕事をして家に帰るだけの毎日を送っているでしょう。
仕事と家事、衣食住以外にやることがない方は、家に帰ってもずっと職場での悩みを考えてしまうことが多いです。
他人に悩みを聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなりますから、趣味がなくてもプライベートでは友人とよく遊んでいる方はまだストレスを上手に発散できます。しかし、友人と会うこともあまりないという方はストレスを発散する場所がありません。
職場と家以外の場所にも居場所を作ることで、職場で多少嫌なことがあってもうまくガス抜きができます。
1人行動が苦手だから
特に女性に多い傾向ですが、職場ではよく仲良しグループや派閥のようなものができます。一緒にランチをしたり、その他の行動を共にしたりするグループですね。
本当に仲が良くて一緒にいたいグループであれば楽しいのですが、中にはそれほど仲が良いわけではないのに仕方なく一緒にいるという人もいます。
こういった人は、誰かと一緒にいないと居場所が無くなるという思いが強く、1人で行動することが苦手です。
無理をして同じグループの人に合わせているのであれば、思い切って1人で行動することを多くしてみましょう。派閥争いなどにも巻き込まれることなく、気楽に過ごせるかもしれません。
めんどくさい職場の人間関係から解放される方法
続いては、職場でめんどくさい人間関係から解放される方法をお伝えします。
仕事は仕事と割り切る
職場での人間関係は仕事の時だけのものという風に割り切って、仕事中はあまり感情的にならないことが重要です。
例えば職場で苦手な人がいた場合、「仕事で関わるのだから、仕事以外の話はしない」とルールを作ってしまうことで、必要以上に仲良くしなくてもよくなります。
業務時間外の飲み会や食事会などに誘われた場合も、気が進まない時は「業務ではないので行く義務はない」と考えることで断れるようになります。
プライベートの時間を充実させる
四六時中職場の人間関係のことでモヤモヤするという人は、プライベートの時間を充実させることを考えて見ましょう。
スポーツや旅行などの趣味を始めてみるのも良いですし、これといって何も興味を持てないという人は、友人や家族と遊ぶ予定を入れてみましょう。
ストレスも発散できますし、仕事以外のことを考える時間が増えれば、業務時間以外は職場のことで悩むことが少なくなるでしょう。
さらに、趣味や友人と遊ぶために仕事を頑張っていると思えるようになるため、多少人間関係で嫌なことがあっても我慢ができるようになります。
相手の言動に振り回されない
人間関係がめんどくさいという気持ちの根底には、本当は仲良くしたいという思いがあります。
相手に好かれて仲良くしたいという気持ちが強いと、相手に気を遣いすぎてしまいます。そうなると相手の言動1つ1つに振り回されてしまい、疲れてしまうのですね。
他人を気遣うことも大切ですが、それで自分の心がまいってしまっては意味がありません。振り回されそうになったときは、「自分はどうしたいのか」を落ち着いて考えて、自分の気持ちも大事にしてみましょう。
付き合いをよくしすぎない
社内のイベントや飲み会など、業務外のお付き合いに疲れてしまう方も多くみられます。
そういったお付き合いは業務ではないので、参加することは義務ではありません。ですので、参加したくなければできるだけ断るようにしましょう。
断ることが増えてくると、職場の人に「あの人は付き合いが悪い人だ」と思われ、だんだんと誘われること自体が減っていきます。
いつもいつも断るのがどうしても気まずいという場合には、飲み会は一次会だけ参加すると決めておくのもよいでしょう。
深く関わる人を限定する
「全員と仲良くしなければいけない」という考えを捨て、「好きな人とだけ仲良くなればいい」という意識を持ちましょう。
皆に好かれていないと仕事がしにくいのかといわれると、決してそうではありません。職場に1人でも悩みを打ち明けられる仲の人がいれば、孤独感も感じることなく過ごせるでしょう。
また、他人の行動が気になったり、社内で揉め事が起こったりしていても、自分には影響も責任もないことであれば、できるだけ関わらないようにしましょう。
例えば、あなたの部下や、一緒にプロジェクトを進めているチームのメンバーの行動に何か問題があるとしたら、しっかりと指摘をする必要があります。
しかし、自分に影響がないところで問題が起こっているのであれば、あなたがそこまで深く関わったり、気にしたりする必要はありません。
ここでも、深い関わりを持つ人を限定して接していきましょう。
仕事に集中する
人間関係に執着している人は、仕事にあまり集中できていないというケースもあります。
仕事以外のことに気が向いているため、他人の言動が目についたり、いつも気になったりしてしまうのです。逆に、目の前の仕事でいっぱいいっぱいという方は、他人のことを気にする余裕はないはずです。
悩む時間がないほど仕事に集中することで、人間関係のめんどくささなど自然とどうでもよく感じられます。
職場以外のコミュニティを持つ
職場しか自分の居場所がないと、職場の人と仲良くならないと友達がいなくなるということも分かります。そこでうまくやっていかないと、居場所が無くなってしまうという恐怖をいつも抱えてしまうでしょう。
そのため、職場以外の場所で友人を作ったり、社会人サークルに入ったりしてみるのが良いでしょう。会社の外の人と関わるのが難しいという場合には、違う部署の人などでもかまいません。
他にも居場所を作ることで、1つの人間関係に執着することがなくなり、楽に人付き合いができるようになります。
仕事はやりやすくするため、孤立しすぎないようにしよう
めんどくさい人間関係を避けようとして孤立してしまうと、業務に必要なコミュニケーションも取りにくくなってしまうということもあります。
ほどよい距離でコミュニケーションを円滑にするために、以下のことを意識してみましょう。
仕事はしっかりこなす
付き合いが良くなくても、仕事ができる人には誰も文句を言えないでしょう。
自分の仕事をしっかりこなして結果を出すということは、人間関係を悪くしないためにも重要なことです。
「あの人は仕事ができるから」と一目置かれる存在になることで、ランチに一緒に行かなくても、飲み会に行かなくても、何か言われることはなくなります。
苦手な人でも、業務に必要な話はする
苦手な同僚や上司であっても、業務をする上で必要なことがあれば自分から話しかけるようにしましょう。
苦手な人に話しかける時は、必要以上に仲良くなろうとしないことでストレスを減らせます。仕事だけの関係と割り切って、できるだけ簡潔に、要件だけ伝えるようにしてください。
分け隔てなく挨拶をする
挨拶がきちんとできていない人は、付き合いが良い悪いという問題ではなく、「コミュニケーションが取れない人」と見なされてしまいます。
無駄におしゃべりをしなくてもよいので、挨拶はきっちり、誰にでも分け隔てなくすることで働きやすい環境ができます。
他の人に相談する
めんどくさい人間関係の悩みは1人で抱える必要はありません。
身近な信頼できる人に相談してみましょう。
上司に頼れる場合は、まずは上司に相談をするのが良いでしょう。めんどくさい人と関わらなくてもいいようにしてくれるなど、あなたの周りの環境を変える行動をしてくれるかもしれません。
上司に相談しにくい場合は、さらにその上の上司か、人事に相談してみましょう。
1人でストレスを抱えて悩み続けるのではなく、環境を変えるために他の人の力も借りることが重要です。
転職活動を始めると気が楽になる
職場の人を頼っても何も変わらない、という場合は、転職活動を始めるのもおすすめです。
実際に「転職をする」と決めなくても大丈夫です。ただ今の職場の外に目を向けて、他の会社の話を聞くだけでも価値はあるでしょう。
また、転職活動を始めることで「その気になったらいつでも転職できる」と思えてきます。
そう考えることで、無理に嫌な人と仲良くしなくても良いと思えるようになり、人間関係のめんどくささが気にならなくなるでしょう。
まとめ
この記事では、職場の人間関係がめんどくさい時の対処法を解説してきました。
いきなり考え方を大きく変えるのは難しいので、できそうなことから1つ1つ始めてみましょう。
人間関係で悩んでいることによって仕事で本来の力を発揮できなかったり、休日も元気が出なかったりしてしまっては、人生をすごく損している気持ちになりますよね。
たった一度の大切な人生ですから、少しの時間もめんどくさい人間関係のことで使ってしまうのはもったいないことです。
自分の時間を大切にして、めんどくさい人間関係のストレスから解放された快適な毎日を送りましょう。