「職場の人間関係がめんどくさい」「なんとなく職場の人間関係がギスギスしている」
もし、こんな風に感じている方がいたら、それは人間関係に深入りしすぎていることが原因かもしれません。
親身になって悩みを聞いたり、職場以外でもコミュニケーションを取ったりすることは、一見人間関係を良好にするために重要なことのように思えるかもしれません。
しかし、人間関係に深入りすることで、自分自身が疲れてしまったり、余計に関係がギスギスしてしまったりする危険があるのです。
この記事では、人間関係に深入りしないことのメリットや、職場の人と適度な距離を保って良好なコミュニケーションを取る方法を解説します。
ーメディア運営ー
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目次
職場で人間関係に深入りしない方がいい理由
人間関係が悪化する原因になる
職場で人間関係に深入りすると、かえって人間関係が悪化してしまうことがあります。
深い付き合いをすればするほど仲良くなれるかもしれませんが、一方で相手の個人的なトラブルに巻き込まれたり、社内の派閥争いを引き起こしたりするリスクもあります。
他人のプライベートでのトラブルに巻き込まれてしまうと、人間関係が崩れてしまい、修復するのが難しくなってしまうこともあります。
人間関係に深入りして味方を作るということは、同時に敵も作っている可能性があるのです。
ストレスがかかり、仕事に集中できない
人間関係に深入りすることは、仕事への集中力を妨げる可能性があります。
他人の態度や反応が気になってしまい、職場の人に気を遣いすぎることや、嫌な頼みごとも断れなかった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
そうなってしまうと、気がつかないうちにどんどんストレスを溜め込んでしまいます。人間関係ばかり気にして仕事に集中できないような状況では、何のために職場に行っているのか分からなくなってしまいますよね。
ほどよい距離感でしっかりコミュニケーションを取る
「人間関係に深入りしない」とはいえ、仕事をする以上最低限のコミュニケーションは必要です。
ほどよい距離感を保ったコミュニケーションは職場の人間関係を良好にし、仕事を円滑に進めるための手助けになります。
職場では、以下のようなポイントを意識してコミュニケーションを取ってみましょう。
挨拶はきちんとする
職場には色々な人がいます。当然、あまり気が合わないなと感じる人もいるでしょう。
そのような人に対しては、無理に突っ込んだ話をしなくても、単純に挨拶をするだけで仕事に支障のない関係が保てます。
「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」など、当たり前の簡単な挨拶でかまいませんので、自分から声をかけるように意識してみましょう。
相手がきちんと返事を返してくれないということもあるかもしれません。しかし、それに対抗して無視をしていては、返って面倒な揉めごとに巻き込まれる危険性があります。
相手がそっけない態度を取っていても、気にせずに挨拶をするようにしましょう。
浅く広く付き合う
特定の人以外とは全く会話をしないというスタンスだと、仕事の幅やチャンスを狭めてしまうかもしれません。
1人1人と深い付き合いをしなくても良いので、たくさんの人と浅く関わっておくということを意識しましょう。
たくさんの人と関わることで、特定の人に固執しなくても孤立する状態を避けられます。1人1人の態度があまり気にならなくなるので、気を遣いすぎることもなくなりストレスを軽減することができるのです。
仕事に必要な会話はする
苦手な人とはあまり関わりたくないところですが、仕事上どうしてもコミュニケーションが必要な場面はあるでしょう。
仕事に必要な会話ができていないと、仕事の進行に支障をきたし、周囲の人にも迷惑をかけてしまいます。
「苦手な人とも仲良くしなければいけない」という考え方ではなく、「仕事をよりうまくやろう」という意識を持って必要なコミュニケーションをしっかり取りましょう。
苦手な人には深入りしなくても、報連相をしっかりとするだけで、職場で仕事をするためには問題ない人間関係を築くことができます。
人間関係に深入りしない方法
それでは、職場の人間関係に深入りしないためにはどのような行動を取れば良いのでしょうか。ここからは、具体的な方法をお伝えしていきます。
プライベートな話はしない・聞かない
まずは、職場の人に自分のプライベートを極力話さず、相手のプライベートな話も詮索しないということです。
家庭のことや職場以外の悩みなど、プライベートのことを話すと距離は一気に近くなるでしょう。
しかし、密な関係になればなるほど、何かのきっかけで人間関係が壊れてしまうと修復することは難しくなります。また、プライベートなことで無理な相談をされても、あなたにはどうにもできないこともあります。
また、職場で特定の人とだけ極端に仲良くしていると、それを良く思わない人が出てきてしまうことがよくあります。
別の敵を作らないためにも、職場の人との会話は、仕事に関係あることや世間話程度にとどめることが無難です。
仕事に集中する
人間関係に深入りする人は、他人の個人的なことや、自分が他人にどう思われているのかということが気になってしまう傾向があります。
職場でも他人のことばかりが気になってしまうため仕事に集中することができず、人間関係に深入りしていってしまうと考えられます。
職場はあくまでも仕事をする場所です。
自分が人間関係に深入りしてしまっている気がする人は、一度目の前にある自分の仕事だけに集中してみましょう。
自然と他人のことが気にならなくなり、他人のことに深入りしているような時間も余裕もなくなるはずです。
悪口や噂話には首を突っ込まない
とくに女性同士で人間関係を悪化させる原因となるのが、悪口や噂話です。
職場で良好な人間関係を保ちたいのであれば、悪口や噂話を自分から持ち掛けないことはもちろん、他の人が始めた悪口にも参加しないようにしましょう。
できれば、悪口や噂話が始まったら話題をそらすか、適当に理由をつけてその場から立ち去ることが懸命です。
なぜかというと、自分は全く悪口など言っていなくても、その場にいたというだけで加害者と見られてしまう可能性があるからです。
悪口や噂話に関わらないということも、人間関係に深入りせずにトラブルを避けるためのポイントです。
真似したい!深入りしない人の5つの特徴
続いて、人間関係に深入りせず、適度な距離感で職場の人と接することができている人の特徴を解説します。
職場の人間関係に深入りしない人が心掛けている行動をぜひ真似してみましょう。
自分の価値観を理解している
自分のことは十分に分かっていると思うかもしれませんが、とっさの場面になると自分の気持ちがよく分からなくなってしまう人は少なくありません。
例えば、急に同僚に飲み会に誘われたとしましょう。
自分の価値観がよく分かっていない人だと、ちょっと面倒なような気はしてもなんとなく誘いに乗ってしまい、後になって「行かなければ良かった。時間を無駄にした。」と後悔してしまいます。
一方、他人と適度な距離感を取れる人は普段から自分のことを分かっていて、とっさの場面でもしっかりと意志表示をすることができます。
「自分にとって何が大切なのか」「どんなことが嫌なのか」「自分にとっての限界はどこか」「時間やお金を使っても良いと思えることは何か」など、自分の価値観を改めて考えてみましょう。
自分の価値観を理解することで自分を大切にすることができ、他人のことがそこまで気にならなくなります。
無理をせずに断る
人間関係に深入りしてしまう人は周囲に気を遣いすぎている傾向があります。
そのため、他人の言動に流されやすく、気が乗らない誘いや難しい頼みごとでもはっきりと断れないことがあるのです。
一方深入りしない人は、無理な頼みごとや誘いを断るのが上手です。
回りくどい曖昧な返事は逆に相手を苛立たせ、人間関係を悪化させることもあります。
誘ってくれたたり、頼ってくれたことは嬉しいという気持ちを伝えた上で、断る理由を話せば、断られた相手も嫌な気持ちになることはありません。
自分にとって無理だと思う誘いや頼みごとは、はっきりと断ると深入りしなくて済みます。
休日は職場の人と接しない
休日は職場の人と接しないことで、人間関係に深入りするのを避けている人もいます。
仕事以外の場面で職場の人と遊ぶのはもちろん良いことですが、人間関係に深入りしたくないと思うのであれば避けた方が無難です。
休日に会うということになれば、当然プライベートの話をすることになるでしょう。そうなると、職場で仕事をするために必要以上に距離が近づきすぎてしまうということもあります。
トラブルを事前に避ける
職場の人と適度な距離を保てている人は、人間関係のトラブルが起こる可能性を察知し、事前に回避することに長けています。
人間関係に深入りをすると、悩みや相談を打ち明けられやすくなります。そういった話を積極的に聞いていると、何かあったら助けてくれる人と見られ、頼られることが多くなります。
しかし、個人的なことで頼られても解決できないこともありますし、自分の関係ないことに首を突っ込むことで余計に事態を悪化させてしまうこともあります。
それが元で人間関係のトラブルに発展する可能性は十分にあるのです。
人間関係に深入りしない人は、そういったトラブルに巻き込まれないため、職場の人と一定の線引きをして関わっていることが多くあります。
深入りする人を限定している
職場の人と適度な距離感を保っている人は、深く関わる人を限定しているということもよくあります。
職場の全員と仲良くしようとすることは非常に難しく、皆に気を遣うことで疲れてしまいます。
しかし、個人的な悩みを話したり相談したりできる人が職場に1人もいないという状況も、寂しく感じるかもしれません。
そういった時には、「心から何でも話せるような人が1人か2人いればいい」と思うようにしましょう。自分にとって本当に大切な人とだけ深く関わることで人間関係の疲れもなくなり、他の人とも良い関係が築けるかもしれません。
まとめ
「人間関係に深入りしない」と聞くと、一見ドライで冷たい印象があるかもしれません。
しかし職場では、できるだけ多くの人とまんべんなく浅く関わった方が、かえって良好な人間関係を築けることも少なくありません。
人間関係に深入りしないことは自分を楽にするためにも重要なことですが、多くの人から「信頼できる」「接しやすい」と思ってもらうためにも有効です。
そうはいっても職場に仲の良い人がいた方が心強いという方は、無理してたくさんの人と仲良くするのではなく、本当に気の合う人とだけ深く関われればよいと割り切ることで、気持ちが楽になりますよ。