面接の入室前後のマナーと立ち振舞い!印象アップのポイントと注意点

転職活動を通してとりわけ重要な項目は、何といっても選考担当者と相対する「面接」ではないでしょうか。その面接でも「入室」の瞬間は、緊張度がマックスになりがちといえるでしょう。
合格するためには回答の準備も当然重要ですが、落ち着いて入室し、マナーに適った挨拶や立ち振舞い、身だしなみや話し方などを配慮して、先方に好印象を与えることも大切です。
この記事では、転職を考えている人に向け、面接の入室前後のマナーや立ち振る舞いにフォーカスし、そのポイントや注意点について、詳しく解説していきましょう。

受付到着時から待機する間のマナーと注意点

「面接は受付からもう始まっている」とよくいわれます。面接の担当者だけがあなたをチェックしている訳ではないのです。
受付での態度が悪い場合や遅刻などは、マイナスになるおそれが充分あります。
まずは、面接のスタートラインである受付に関して、到着時間や立ち振舞い方のマナーと注意点から始めましょう。

コートを脱ぐタイミングは会社の入口手前

晩秋から冬場にかけての会社訪問においては、スーツだけでは寒いのでコートを着用する場面が増えます。
ただし、コートを着たまま会社に入らず、脱いでから入るのがマナーです。
集合ビルの中に会社がある場合は、共有スペースであるエントランスに入ってからコートを脱いでも問題ありません。それでも、受付の前には必ず脱いでおきましょう。

反対に夏場であれば、移動中は暑くてスーツのジャケットを脱いで手に持っているケースが増えるでしょう。
この場合は逆に、会社に入る前にジャケットを羽織ってから入るのがマナーです。
つまり、きちんとスーツを着用している状態が礼儀にかなったスタイルなので、会社に一歩踏み入る段階でそうなっていなければなりません。

受付は面接の5分前に済ませる

前述のように面接時刻の5分前くらいになったら、落ち着いて受付に向かい、面接のために来社した旨を伝えて担当者に取り次いでもらいましょう。
最近増えている無人受付の場合は、備え付けの内線電話かインターホンを使用して来訪を告げるのが一般的です。
ここでの伝達すべきポイントは「自分の氏名」「来訪の目的(面接)」「約束時刻と担当者名」になります。
たとえば、以下のような声の掛け方が適切と考えられます。
「私は中途採用の面接でお伺いしました〇〇と申します。〇〇〇部の〇〇様に〇〇時のお約束をいただいております。お手数ですが、お取り次ぎをお願いいたします」
もし、若干早めの来訪になった場合は、「早めに到着してしまい恐縮です」などと付け加えれば、印象が良くなるでしょう。

待ち時間のスマホ操作は控える

面接が始まるまで、控え室で待たされることもあります。この際には自分自身の「佇まい」に気をつけましょう。基本的に姿勢を正して、静かに待ちます。
この時に書類を見直したり、スマートフォンをいじったりするのはNGです。すでに選考に入っていると自覚し、立ち振舞いをチェックされていると意識するぐらいで臨んでいる方が賢明でしょう。

入室から着席まで3段階のマナーと注意点

受付を無事にクリアしたところで、いよいよ面接が行われる部屋への入室から着席するまでのマナーと注意点を、具体的な言葉の例を挙げながら解説します。
入室する時こそ、面接担当者が感じ取るあなたの第一印象が決まる瞬間といってよいでしょう。入室から着席までの手順を、3段階に分けて解説します。

第1段階:入室する際のポイント

部屋の前の椅子などに座って、面接の順番を待つことが多いでしょう。中から名前を呼ばれたら、ドアに近づきノックを3回行います。
中からの応答(どうぞお入りください等)があるまで待ちましょう。
応答を確認したら「失礼いたします」といいながらドアをゆっくり開け、一旦丁寧にお辞儀してから入室してください。
この時のお辞儀は敬礼といって30度くらいです。ちなみに最敬礼が45度くらいと考えましょう。
入室したら一旦ドアに向き直り、音をあまり立てないように静かに閉めましょう。いうまでもなく、後ろ手に閉めるのは不自然です。
場合によっては部屋の入り口にドアがないこともあります。
その場合は入り口にてノックがわりに「失礼いたします」といいながら一礼(30度の敬礼)し、中に入っていきましょう。
ドアが開いたままの状態となっている場合にも、ドアがない場合と同じ要領です。
ただし、入室した後に「ドアはお閉めしたほうがよろしいでしょうか」と面接担当者に尋ねて、答えに従うのがベストな立ち振舞いでしょう。

第2段階:着席前のポイント

椅子の横に一旦立ち止まって面接官に向い、挨拶の言葉をかけます。
「本日はお時間を頂き、誠に有難うございます。〇〇と申します。よろしくお願い申し上げます」
そして、丁寧に一礼しましょう。30度のお辞儀(敬礼)です。
また、先に無人の面接室で待たされて後から面接担当者が入室してくるパターンもあります。その場合は面接室に通されても、席に座らずに立って待つようにしましょう。
もし部屋に案内された時に座って待つように勧められ場合は、着席して待っていても問題ありません。しかし、面接担当者が入室したときには立って迎えましょう。
いずれの場合も、担当者がデスクに着いた時点で、前述の挨拶と敬礼をします。

この時に意識したいのは、声の響きの大切さです。声の良し悪しではありません。声には発する人の心のあり方が、多少なりとも反映されます。
心持ち大きく明るい声で、元気を込めて面接担当者の心に届かせるつもりで挨拶をしましょう。
笑顔で発声すればトーンも明るく響きます。逆に無表情で声を発すると、暗いトーンになりかねないので、要注意です。

外資企業の面接ではお辞儀でなく握手を求められることも

また、外資系企業の場合、面接担当者が外国人のことも当然あるでしょう。
その場合はお辞儀の代わりに、握手することが最初の挨拶として自然な場合があります。
握手の際にはきちんと相手の顔を見て、ほどよく力を込めて握ることがポイントです。
それ以外は、基本的に日系企業と気をつける点は同じと考えてよいでしょう。

第3段階:着席時のポイント

面接官からの着席を促す言葉(どうぞお座りください等)を待ってから、鞄を椅子の横に置き、もしコートがあれば、前述のようにかさばらないように畳んだ状態で鞄の上に置きます。
そのように手荷物を処理してから、「失礼いたします」あるいは「恐れ入ります」といいながら落ち着いて椅子に座りましょう。

転職面接においては、いかに面接官の心情や思惑、ねらいなどを理解して応対するかどうかが結果を左右すると考えられます。とはいえ、面接官が何を思い、どういう意図で質問してくるのかが分からないという声も多いことでしょう。そこでこの記事では、面接官の側に立って応募者の何を見ようとしているのか、企業側からは何を伝えたいのかなど、面接官を理解するための情報を紹介していきます。面接官目線での「面接の目的」を知ろうまず、面接官は「申請者の本音を聴く」ことを意識しています。多くの応募者は、採用されるために面接の...
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面接終了後は感謝を伝え退室

退出時には、感謝の心情を態度や表情に示すことが、あなたの印象を上げるために効果的です。面接が問題なく終了しても、退室時の立ち振舞いの悪さが採否に関わることもあります。
面接が終了したら、座ったまま感謝の気持ちを込めて、深々と最敬礼レベルのお辞儀をします。その後立ち上がった時にも、もう一度軽くお辞儀(敬礼)をして、出口へ向かいましょう。
ドアを開けた時に一度振り返り、再び最敬礼のお辞儀をしてから静かにドアを閉めてください。部屋を出ても気を抜かずに、まわりに気を配りながら建物の出口に向かいます。
建物を出たからといって、決してすぐにダラッと脱力してはいけません。見られていなくとも、しばらくは気を抜かずに会場を後にしましょう。
外に出るとすぐにスマートフォンをいじったり、他の応募者と大声で話したりしがちですが、グッとこらえてしばらくは緊張感を持続させるのです。

まとめ

転職の面接について、面接室への「入室」を軸として、その前後のマナーや立ち振舞いについて詳しく解説しました。
入室前後の立ち振る舞いは第一印象に強く残ります。質問への回答の準備を抜かりなくするのはもちろんとして、入室前後の印象アップも意識して、面接に臨んで頂きたいものです。

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