外資系企業を狙うなら必須!LinkedInを使った転職の進め方ガイド

外資系企業への転職を考えている人は、日系企業と勝手が違う外資系への転職活動を、どうやって進めたらよいか悩んでいる人も多いですよね。そんな中で、今転職者の中で人気があるのがLinkedIn(リンクトイン)です。

LinkedInは世界最大級のビジネス特化型SNSで、欧米ではビジネスの情婦収集、情報交換、ビジネスオファーやリクルーティングに盛んに使われており、日本国内では外資系企業への転職に役立つメディアです。日本でも主に外資系企業や日系グローバル企業などが採用チャネルとして利用していますが、最近まではそれほど普及していませんでした。しかし2020年初頭に始まる新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、企業にとっては採用活動が、個人にとっては転職活動がオンラインで進められるので、日本国内でもLinkedInが徐々に注目されるようになってきたのです。

今回の記事では外資系企業への転職を目指す人に向けて、LinkedInを使った転職活動の進め方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

LinkedInとは話題のビジネス特化型SNS

LinkedIn(リンクトイン)とは最近日本のビジネスパーソンの間でも話題に上がることが多い、世界最大規模のビジネス特化型SNSです。もともとITエンジニアがプロジェクトのパートナーを探すためのものだったLinkedInは、現在では企業やビジネスパーソンが、求めている相手と出会える場として活用されています。

運営をしているのはマイクロソフト社のグループ企業です。2020年5月現在の登録者数は7億5千万人を超え、日本での登録者数は200万人となります。企業からの求人情報は、ほとんど外資系企業や日系グローバル企業です。英語でコミュニケーションがとれることがデフォルトであり、英語ができる求職者にはチャンスにあふれているでしょう。

転職活動でLinkedInを使ってできること

転職活動においてLinkedinを使うことで可能になることがいろいろとあります。その主なものを紹介します。

気になる求人に直接応募する

LinkedInでは求人案件の検索機能があります。具体的には検索窓に案件が求めているスキルや職種、タイトル(役職・職位)、勤務形態などの特定したい条件を入力して地域を指定すれば、該当する案件が出てきます。また、メニューからさまざまなキーワードやフィルタリングで絞り込むことも可能です。

そうやってあなたの希望に適いそうな案件を見つけたら、そのままダイレクトに応募することが可能です。

企業や個人、転職エージェントとつながる

LinkedInには、「InMail」という機能があります。この機能は有料アカウントの登録が必要ですが、自分のネットワークの範囲外の人や企業、転職エージェントにダイレクトに連絡できます。

例えば超一流企業のトップや起業家として有名な人にもメッセージを送れます。また、InMailを活用して個人的に接点がなかった有料企業のキーパーソンに会えたケースもあります。このように、InMailを積極的に使えば現職の仕事はもちろん、転職活動のプラスにもなるでしょう。

業界情報や採用情報を収集する

LinkedInでは登録法人からプレスリリースやプロモーションが発信されます。自分の仕事に関連する企業をフォローしておけば最新情報をリアルタイムで知ることも、市場の目立った動きを察知することも可能です。また、世界中のさまざまな企業がLinkedInを活用して採用活動を行なっています。

LinkedInでしか公開されていない海外企業の求人案件のように、あなたが登録しないかぎり絶対に見ることのない採用情報にたくさん出会えるでしょう。

プロフィールを公開してスカウトを受ける

転職エージェントや企業の採用担当者もLinkedInを積極的に利用しており、容易につながることができます。自分から前述のInMailによってつながることも可能ですが、適切な内容でプロフィールを公開すれば、LinkedInに登録して数日も経てば転職エージェントや企業の採用担当者からスカウトのInMailが届くこともよくあります。

この公開機能は、自分の職務経歴書を公開しているようなものなので、転職エージェントや企業の採用担当者が向こうからマッチングしそうな求人案件を持ってきてくれるのです。また、企業から気になる個人に向けて、スポット的なビジネスオファーのメールが送られてくることもあります。それにより、必ずしも転職ではなくとも、スキルを活かした副業ができるケースもあります。

人脈を広げて紹介を待つ

標準で使えるコンタクト機能は、気になるアカウントにつながり申請をしておけば、相手が許可すれば直接やり取りができるようになる機能です。前述のInMail機能やコンタクト機能を駆使すれば、さまざまな業界、さまざまな国の人たちとつながって人脈を広げることができ、仕事の紹介が生まれるケースもあります。

いつの時代も紹介は、間に入る人の信頼が後押しして雇用契約が成立しやすい方法です。人脈を広げると紹介を受けるチャンスが生まれます。また、同じ仕事の領域の人たちとつながって、高度に専門的な意見を交わすこともできます。そういう活きた人脈を構築できるのも、LinkedInならではの特徴でしょう。

LinkedInが転職に有利な理由

LinkedInが転職に有利な理由は、さまざまな企業や個人とつながることで転職の機会や選択肢を増やして可能性を上げられることです。

ここまで紹介したように、LinkedInを使っているとプロフィールに興味を持ったさまざまな立場の人たちからメッセージが届くことがあります。さらには、人脈を広げることによって紹介が生まれる場合もあり、LinkedInを使うことで転職の機会や選択肢が増えるのは間違いなく、それ自体がまず転職に有利だとえるでしょう。

もっといえば、日本ではLinkedInを認識していない人が、まだたくさんいます。名前は知っていてもどういうものかよくわからないという人も珍しくありません。そういう現状なので、LinkedInを積極的に利用している人は企業側から見れば、グローバルな情報に自分からアクセスする見識の高いビジネスパーソンとして評価されることが期待できます。

LinkedInの利用が向いている転職志望者のタイプ

では、次にこういう人が LinkedInの利用が向いている転職志望者のタイプを参考に紹介します。

外資系企業や日系グローバル企業で働きたい人

世界規模のSNSは、いずれもボーダーレスであらゆる国の人たちとつながっています。特にLinkedInはビジネス特化型だけあって、実にさまざまな国籍の企業の求人案件が公開されています。日本国内にある外資系企業や日系グローバル企業は、英語がまともに話せてビジネスの素養も備えている国内の貴重な人材を求めているのです。

そういう案件とつながることが、自分からも向こうからも簡単にできます。そういう企業に転職したい人や、海外で働きたいというキャリアビジョンを描いている人にとっては、LinkedInの利用は向いているでしょう。

自分の客観的な人材価値を確かめたい人

プロフィールをきちんと公開することによって、さまざまなスカウトメールやビジネスオファーが来る可能性があります。どれくらいの反応があるのかを見れば、それは客観的な自分自身の人材価値と捉えられます。

転職エージェントや企業の採用担当者にどういうポイントが、どのくらい価値あるように映っているのかを冷静な見方で認識すると、自分の人材価値が確認できるのです。すぐに転職することは考えていない場合でも、将来的にどういうキャリアビジョンを持つべきか、プロフィールのどういう面を磨き上げれば良いのかを真摯に見つめるための糧となります。

転職希望の業界や企業の詳しい情報が知りたい人

業界情報や企業情報が豊富に入手できるので、転職を検討している業界や企業をより深く研究したい人にとって、情報ソースとしても非常に有効性が高いでしょう。

LinkedInを転職活動に効果的に使うコツ

LinkedInを転職活動に利用するなら、より効果的に使いたいですよね。ここではそのコツについて紹介します。

公開プロフィールをブラッシュアップする

プロフィールにおいては学歴や職歴、実績や表彰、資格、専門スキルはもちろん、レジュメの文書やプレゼン資料、動画、写真、個人ブログのURLなども公開できます。FacebookやInstagramと異なり、ビジネス特化型SNSなので、気後れすることなくキャリアや実績を積極的に記載するべきです。

これらの内容は転職エージェントや企業の採用担当者にアピールになるというだけの役割ではありません。検索でヒットするためのキーワードにもなります。そのため、きめ細かく記載することが大切です。実際に、LinkedInのプロフィールをしっかり記入した途端スカウトメールが増えたケースもあります。

また、LinkedInは基本的に英語でコミュニケーションを取る人たちが集まる場所です。英語でのプロフィール記載がなければ、あまり意味がありません。

多くの日本人ユーザーは、日本語と英語の併記というやり方を取っています。外資系企業ねらいなら、必ず日本語と英語のプロフィールを記入しましょう。英語も記載することで世界中のユーザーに向けて発信できるため、思わぬところからつながりリクエストやスカウトメール、ビジネスオファーが来る可能性が生まれるのです。

また、LinkedInには顔写真を絶対に載せた方が効果的です。顔写真があるアカウントの方が、ない場合の7倍ものプロフィール閲覧数を稼ぐともいわれています。スーツを着用した精悍で誠実そうな清潔感のあるビジネスイメージの写真を使いましょう。逆にカジュアルな服装や家族、風景画などの自分以外の写真は載せない方が無難です。

あくまでもビジネスSNSなので、ビジネスパーソンとして好印象を与えることを基準にプロフィールをブラッシュアップすれば、閲覧数も増えやすくなります。

コンタクト機能でつながりを増やす

どんなSNSにも共通するコンタクト機能はつながりを増やす基本手段です。LinkedInにおいても、同窓生や過去に在職した企業の同僚や上司、先輩、取引先や同業他社の知り合いなどの関係性のある人たちに対して、コンタクト機能を最大限に活用してつながりを広げていきましょう。ビジネスSNSゆえに、それらつながりの中から意外なきっかけで仕事の紹介に発展することもあるかもしれません。

希望条件に適う求人をアラート設定する

探した時点で希望に合致する求人情報が見つからなくても、求人アラートを設定しておけば、検索条件に合致する求人が出てきた際に通知を受け取れます。また、何らかの理由で気になる求人は、保存しておいて検討することが可能です。企業ページを参照すれば、その企業が他に出している求人も確認できます。また、自社が保有している求人情報を公開している転職エージェントもあります。もしあなたが興味を持っている業界に精通していそうな転職エージェントがあれば、つながりリクエストを送っておくのも役に立つでしょう。

※求人の探し方は、こちらの記事でも解説しています

転職エージェントのサポートと併用する

LinkedInは外資系企業や日系グローバル企業への転職を成功させるために有効なメディアではありますが、併せて転職エージェントを活用することにより、より機動的に活動に打ち込めます。
エージェントはあながの希望に合う企業を探し出し、選考プロセスを通してのサポートだけではなく、企業へのフォローもしてもらえるのでマッチングする確率が上がります。

私たちタリスマンは、外資系企業とIT業界に深く精通している転職エージェントです。あなたと企業の最適なマッチングを目指し、応募先企業を理解した上での応募書類のブラッシュアップや面接の対策など転職プロセス全般にわたって真摯にサポートいたします。ぜひ、お気軽にタリスマンまでご相談ください。

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まとめ

ビジネス特化型SNSであるLinkedInを活用した転職の進め方を紹介しました。LinkedInのさまざまな機能によって人や企業とのつながりを作れて、求人に応募することもスカウトを受けることも可能です。

人脈づくりや情報収集がしやすいことも特徴ですが、なにより使いやすい求人の検索機能やアラート機能などで効率よく転職活動を進められます。プロフィールをブラッシュアップしつつ、転職エージェントのサポートを最大限に利用して、外資系企業への転職を成功させましょう。