営業職の方が転職活動をする場合、面接でキャリアプランを聞かれることも多いでしょう。しかし、明確なキャリアプランを立てていない方も少なくありません。
キャリアプランを立て、どのように企業に貢献できるのか具体的にアピールできると就活を有利に進めることができます。
そこで今回は、営業のキャリアプランの立て方や面接での答え方について解説します。
キャリアプランを立てていないと感じる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
キャリアプランの重要性
キャリアプランとは、今後どのような仕事をしていきたいかという中長期的な計画のことです。似たような言葉で「キャリアパス」がありますが、こちらは同じ会社の中でどのような役職や部署に就くのかに焦点を当てた計画を指します。
独立や転職など、さまざまな働き方が可能になった現代では、自己実現するためにキャリアプランを立てることが大切です。もしキャリアプランを立てずにいると、いつの間にか自分の理想像からかけ離れてしまい、喪失感を抱くことになるかもしれません。
主体的に仕事へ取り組むためにも、しっかりキャリアプランを立てましょう。
営業のキャリアプランは主に3つ
営業のキャリアプランには主に次の3つがあります。
- 管理職に就く
- 転職する
- 独立する
それぞれのキャリアによって必要とされるスキルが異なるため、キャリアプランを立てる際には注意が必要です。
ここでは、目指すキャリアごとの特徴について解説します。
管理職になる
管理職を目指す場合、現在所属している部署内で課長や部長に出世するのが一般的です。管理職には、部下を管理する能力や営業戦略を立てる能力など、幅広いスキルが求められます。
特に上位のポジションに就く場合は、チームを管理するマネジメントスキルが必要とされます。管理職の仕事は、プレイヤーとして実績を上げるよりも、チームで実績を上げることが求められるためです。そのため管理職の評価には、チームの実績が反映されます。
自分の営業能力を評価してもらいたい方は、独立したりプレイヤーとして活躍することで好待遇を目指すのもよいでしょう。
転職する
現在の会社で能力を十分に発揮できていないと感じる場合、自分の能力をより活かせる他の会社へ転職することも考えられます。たとえば、営業で培われたコミュニケーション能力や交渉力を活かした、企画部署や人材育成など他の業種への転職です。
しかし、転職する場合は、今の会社で十分な結果と実績を出しておきましょう。
営業経験やスキルがほとんどない状態での転職活動は、採用までたどり着けないこともあります。
独立する
高い営業実績を出した人は、営業コンサルタントとして独立することも可能です。
自分の能力を十分に発揮できる分、独立すると会社員のように毎月の収入は保証されないため、経済的に不安定になる可能性もあります。また、事業を運営するために必要になってくる経理や経営などの幅広いスキルが必要になります。
独立は、実力主義の世界で思う存分、力を発揮したい方に向いています。
営業のキャリアプランを立てる方法
営業のキャリアプランを立てる際のコツについて解説します。
将来何をやりたいか明確にする
まず、将来どのような状態になっていたいのか、自分の理想像を明確にしましょう。
モチベーションを保ち続けるためには、得意なことや好きなことを軸にして、未来はどんな社会人になりたいのかイメージすることをおすすめします。
しかし、高すぎる目標や具体性に欠ける目標は、途中で挫折することもあるので避けた方が無難です。今の自分が努力を続ければ実現できるような、具体的な目標を立てましょう。
今の自分を正しく理解する
自分のスキルや仕事内容など、自分の現状を正しく把握することが成功するキャリアプランの立て方です。今の自分を正しく理解し、目標を達成するために欠けていることをすべて洗い出しましょう。
たとえば管理職が目標の場合、部下やプロジェクト全体を管理するマネジメントスキルが必要です。マネジメントスキルが不足していると感じるのであれば、目標達成までに何をどのように習得していくのかなど、目的から細分化していきキャリアプランを立てましょう。
営業職の女性はキャリアプランを複数考える
女性の場合、結婚・出産などのライフイベントによって、思い描くキャリアプランをそのまま実行するのは難しいケースもあります。そのため、出産で休職する場合や結婚で転居・退職する場合など、いくつかのプランを考えることが重要です。
ライフイベントは、計画通りに進まないことも多々あります。その時の状況やライフプランにあわせて進むべき道を選択できるように準備しましょう。
企業が面接でキャリアプランを聞く目的
面接では、キャリアプランを聞かれることがあります。
なぜキャリアプランを聞かれるのか、企業側の意図を解説します。
ミスマッチを防ぐため
企業の事業や方向性と応募者が将来やりたいことがマッチしているのか確認するためにキャリアプランを聞かれることがあります。応募者がイメージしている自身のキャリアプランと企業の事業がマッチしていない場合、早期離職や内定辞退などの可能性が高まるからです。
自社と応募者のミスマッチを事前に防ぎ、長く在籍してもらうためにも、企業は応募者のキャリアプランを確認します。
計画的に行動できるか確認するため
企業は、キャリアプランを達成するために、いつまでにどうするかを戦略的に考えられる人物を求めています。キャリアプランがある人は、高いモチベーションを維持しながら業務を遂行できると考えているためです。
具体的なビジョンを持って仕事をすることは、会社にとっても利益につながります。
どのようなプランで会社に貢献しようと考えているのかを具体的に考え面接でアピールすることで好印象を与えられるでしょう。
入社意欲の高さをチェックするため
キャリアプランを聞く目的のひとつに、入社意欲の高さをチェックすることもあります。具体的なキャリアプランを持っている場合、企業への理解度があり、入社する熱意も高いと考えられるためです。
入社意欲が強ければ、離職率や内定辞退といったリスクが低くなると判断されることもあります。
面接でキャリアプランを聞かれた場合
キャリアプランをしっかり立てておけば、面接でキャリアプランを聞かれてもスムーズに自分をアピールでき、面接官に好印象を与えることも可能です。
履歴書の内容に沿って自己分析
履歴書には、これまでの自分の経歴が端的にまとまっているため、自己分析に最適です。これまでの経歴を活用したキャリアプランを立てることで、計画性があり実現可能なプランを持っているとアピールできるはずです。
逆に、これまでの経験とまったく関係のないキャリアプランを伝えると、達成できる可能性が低いと思われマイナスイメージを与えることも。
キャリアプランを立てる場合には、自身のキャリアの延長線上であることを意識することが大切です。
5年後・10年後のキャリアプランを聞かれる理由
面接では、5年後、10年後のキャリアプランを聞かれることも多いでしょう。
「5年後はどうなりたいのか」「10年後はどうなりたいのか」と年数を変えてそれぞれ聞かれた場合、中期的なプランと長期的なプランを聞く意図があります。
5年後のキャリアプランでは、入社後から中堅社員になるまでの中期的にやりたいことを聞きたいという考えがあるでしょう。
10年後のキャリアプランは、中堅社員になってからどのようなポジションで仕事をしたいのかなど、長期的なプランを確認する意図があります。管理職を意識したキャリアプランの場合、ポテンシャルの高さをアピールできます。
それぞれの時期で、どのようなキャリアプランをイメージしているのか、きちんとアピールすることが大切です。
営業のキャリアプランは幅広い
営業のキャリアプランは、さまざまな選択肢があるため、迷ってしまうこともあります。ポイントは、自分の経験やスキルに沿って考えることで、具体的なキャリアプランを計画しておきます。
また、面接で好印象を与えたいのであれば、応募先企業の方向性に合ったプランを立てることが大切です。
しかし、自分のキャリアプランがどうしても見つからないこともあるでしょう。
その場合、転職サービスを利用して、自分の強みを洗い出し、プランを立てる方法もあります。タリスマンの転職サービスでは、専門性の高い担当者がそれぞれの強みを発掘し、候補者の市場価値を高めるサポートを実施。
転職活動に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。