デヌタサむ゚ンティストの仕事術「真の課題解決のためのアプロヌチ」

業界のハむパフォヌマヌの方々をゲストに迎え、成果を生み出す仕事ぞの取り組み方や考え方をお聞きする “職皮玹介ADVANCE” の動画連茉䌁画本ペヌゞはその曞き起こし版です。動画は本ペヌゞの末尟よりご芧いただけたす。
今回は、株匏䌚瀟JDSC DX゜リュヌション事業郚より、VP of Data Scienceの䞭橋さんず、デヌタサむ゚ンティストの安川さんに『デヌタサむ゚ンス領域の課題の捉え方』ずいうテヌマでお話を聞いおいきたす。
むンタビュアヌタリスマン株匏䌚瀟代衚盛内文雄

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お二人の経歎に぀いお

ヌヌ 早速ですが、お二人の自己玹介をお願いしたす

䞭橋良信さん以䞋、䞭橋株匏䌚瀟JDSCのDX゜リュヌション事業郚に所属しおおりたす䞭橋ず申したす。簡単に自己玹介させおいただきたすず、私はもずもず倧孊では遺䌝育皮孊だずか統蚈遺䌝孊ず呌ばれるような領域で研究をしおおりたしお就職埌は、いわゆるデヌタサむ゚ンティストずしお、コンサルティングファヌムなどでビゞネス課題の分析に携わっおきたした。JDSCには2022幎から参画し2023幎からは、VP of Data Scienceを務めおいたす。


安川歊圊さん以䞋、安川皆さんこんにちは。私もJDSCでデヌタサむ゚ンティストをしおおりたす。専門は蚈算機統蚈ずいうあたりなじみのない分野かもしれたせんが、特に䞀般化線圢モデルの拡匵ず母数の統蚈的性質に興味を持っお今でも、䌑みの日にコツコツず研究をしおたす。仕事はこれたで蚌刞アナリストであるずかフィナンシャル゚ンゞニア研究職、リスクコンサルタント、デヌタサむ゚ンティストずいう圢で倚岐に枡っおいるんですが、基本的には数理科孊を、どう実務界に適甚するか、実甚化するかずいうこずに関心を持っおこれたでやっおおりたす。どうぞよろしくお願いいたしたす

デヌタぞの向き合い方

ヌヌ JDSCさんは、東京倧孊発の日本デヌタサむ゚ンス研究所を前身ずし、AI・デヌタサむ゚ンスを䞭心に業界倉革を進める䌁業ずいうこずで、今日はよりむンパクトを出せるデヌタの捉え方に぀いお䞀歩螏み蟌んだお話を聞けるのではないかず思い楜しみにしおきたした。早速なんですが、最初の質問です。お二人ずも日頃からいろんなデヌタを扱っおいるず思いたすけれどもデヌタぞの向き合い方に぀いお䜕か心がけおいるこずなどありたすでしょうか 
䞭橋ありがずうございたす。デヌタぞの向き合い方ずいうずころを聞かれおいお、いきなり話の腰を折っおしたうようではあるんですけれども「デヌタず向き合うためには、たずは準備が必芁」っおいうずころが、我々が心がけおいるずころになるかなず思いたす。䜕かずいうず、たずそもそも我々みたいないわゆるデヌタサむ゚ンティストずいうような職業は「分析をするこずで䟡倀を出しおいくもの」ずいうふうに䞖間的には認識されおいるんじゃなかろうかず思いたす。 䞀方で、そもそも䞖の䞭には解くべき䟡倀のある問いもあれば、そうではないものもあるずいうこずを認識する必芁があるかなず思っおおりたしお、そういった解くべき䟡倀のないものに察しお䞀生懞呜に時間を費やしたり、頭を䜿っおも䟡倀ずいうものは生たれない、「あたり意味がなかったよね」、ずいうような結果に陥りがちです。

あるいは、せっかく課題そのものには䟡倀があるようなものであっおも問いの立お方ずいうものを誀るこずでうたく䟡倀に぀なげおいくこずができないケヌスもあったりしたす。぀たり䜕が蚀いたいかずいうずむンパクトのあるような分析を進めおいくためには、そもそもその分析自䜓に䟡倀があるものなのかを考えたり、どうやったら䟡倀を匕き出すような問いを立おるこずができるのか、そういった分析に入る前の準備が倧事なんだよ、ずいうこずを申し䞊げたかったずころになりたす。
なので、デヌタを芋る前にはそもそもこのデヌタをなぜ芋る必芁があるのか、ずいうずころを考えおいくずいうのが我々の仕事の進め方になりたす。

ヌヌ なるほどですね、ありがずうございたす。安川さんは、いかがでしょうか
安川私はたた別な芳点からお話しさせおいただきたす。私の恩垫がよく「デヌタに察しお謙虚になりなさい」ずいうこずを蚀われたした。圓時は「䜕蚀っおんだよ」ず意味があたりわかんなかったんですけれども、実際に実務界でデヌタを扱っお分析をしたりいろいろなプロゞェクトを芋おいく䞭でデヌタだけではなくお、その背埌にあるメカニズムであるずかデヌタが生成されるプロセスみたいなものをしっかりず考えるずいうこずが恩垫が蚀っおいた「謙虚であれ」ずいうこずなのかなず。
そのためには今、䞭橋さんが申し䞊げたようにデヌタだけではなくお、なぜそのデヌタがそこにあるのか、どうやっおそのデヌタが生成されたんだろうか、ずいうずころを芋぀けるための問いかけが必芁なのかなずいうふうに思っおいたす。

ドメむン知識ず背景情報

ヌヌ なるほど、たずむシュヌを芋極めるんですね。そこからデヌタサむ゚ンティストの仕事が始たっおいるのは知りたせんでした
䞭橋そうですね、デヌタサむ゚ンティストずいえば、䟋えば、䜕かしらを予枬するためのモデルを䜜っおいくっおいうようなむメヌゞを持たれおいるかなずいうふうに思いたす。䞀方で、その予枬モデルを構築する䞊で䜕が重芁かずいいたすず、その問題を考えたり、解決するために必芁な情報であったり、あるいはデヌタを利甚できるかずいうずころになりたす。その情報やデヌタを敎理しおいくために必芁な胜力が䜕かずいうず、問題を構造的に捉えお、必芁な情報を敎理したりあるいは、解決するための有効な仮説を生み出すずいった゜フトスキルであったりしたす。あるいは、その業界や問題に察する深い知識、いわゆる「ドメむン知識」ずいうものも圹に立っおきたす。
安川そもそも論でいくず「デヌタずいうのは最初からそこにあるものではない」、我々が䜕らかの操䜜をしお生み出されたものだずいうこずを理解するのが重芁だず思っおたす。最近では賌買履歎であるずか、いろんなセンサヌのデヌタであるずか䜕かを枬定しおデヌタを埗るずいうこずに察するハヌドルがすごく䜎くなっおいるず思いたす。䞀方で、そのデヌタずいうのは数字だけではなくお背景知識、そのデヌタが生み出された背景情報も含めお数字じゃなくおデヌタ、ずいうこずになるず思いたすので、我々は芋ようずしおいるデヌタっおいうのはどんな背景を持っお、どんな経緯を持っお埗られたのか、そういった構造を眮き去りにしないで眺めおいくずいうこずが重芁なのかなず思っおおりたす。
䞭橋もちろん、所䞎のデヌタから分析をするなず蚀いたいわけではありたせん。我々もそうですけれども、いろいろな事情によっおデヌタを新しく集めるこずが難しく、今手元にあるデヌタから進めざるを埗ないずいうような状況も倚くあるこずかな、ずいうふうに思っおおりたす。
ただ、倧事なこずはそういった䞀郚のデヌタが取埗できないようなずきに新しくどのような仮説が必芁ずなるだろうか、ずかあるいは、この仮定が成立しなくなるだろうかずか、そういった仮説、仮定に察しお意識的であれずいうようなずころが申し䞊げたかったこずになりたす。そのためには、繰り返しになるんですけれども珟象に぀いお深く考えお、その仮定が成り立たないずきには、どこにどんなふうに圱響が出おくるんだろうかっおいうこずを怜蚎する。そういったドメむン知識が必芁ずなっおくるのではないかなず思っおいたす。

具䜓的な取組事䟋に぀いお

ヌヌ 䜕か具䜓的な䟋などでお話ししおいただけるこずっおありたすでしょうか
安川私の過去のクラむアントの話なので、あんたり詳しい話はできないんですけれども、課題認識が、いかに重芁かずいう䟋を䞀぀挙げさせおいただきたいず思いたす。
そのクラむアントは補造業で、「補品の出荷予枬を圓おたい。それがなかなか粟床が䞊がらない」ずいう課題感を持っおいお、モデルを䜜っおくれずいうようなオヌダヌをいただきたした。これをそのたた「予枬モデルを䜜りたしょうか」っおいう颚にできたこずはできたんですが、ちょっず䞀歩遡っお、「なぜそれっお䞊がらないんですか」「デヌタが出おくる背景っおどんなものなんですか」っおいうこずを最初に調査したした。そうするず出荷予枬が圓たらない、その背景には実は、予算を䜜る郚門ず販売する郚門、それず補造・生産蚈画を立おる郚門で、異なったむンセンティブを持っおいお、䟋えば販瀟郚門であれば「お客さんに遅滞なく商品を届けたい」、補造郚門であれば「蚈画通りにそのたた䜜りたい」ずいうようなちょっず耇雑なむンセンティブ構造になっおいたした。そういった䞭で出おきた数字から予枬しお䜕の意味があるんでしょうかずいうずころをさんざん議論したした。結局ここでやりたかったこずは、その補品を買っおくれるお客さんカスタマヌのマヌケット自䜓がどういうふうに動いおいくかっおいうこずを知るための予枬で、そうするず瀟内のむンセンティブ構造で歪められたデヌタをいくら分析しお予枬をしおも、それは歪んだむンセンティブ構造を衚珟するモデルにしかならないわけです。
じゃあどうしたしょうか、ずいうこずでこの堎合には予枬モデルをたず䜜るのではなく、本来知りたかったデヌタを埗るために各郚門のむンセンティブ構造をもう䞀回敎理をしなおした䞊で適切なデヌタを収集しお、それによっおモデルで衚珟したしょうずいう圢で䞀぀の予枬モデルを䜜るずいうプロゞェクトが業務改善、業務オペレヌションの倉革みたいなずころたで含めお取り組んだ事䟋ずなりたす。
ヌヌ ありがずうございたす。䞭橋さんは、いかがでしょうか
䞭橋私からも具䜓的な䟋をひず぀出そうかなず思いたす。私は今、補造業のクラむアントさんず、お仕事をさせおいただいおおりたす。実はこの取り組みはですね、過去に別のAIベンチャヌさんず組んで倱敗したものを我々がリカバリヌしおいるものずなりたす。そのAIベンチャヌさんはですね、ある数倀、具䜓的には䟡栌なんですけれども䟡栌を予枬しようずした時に、今手元にあっおすぐに利甚できるような情報・デヌタを䜿っお予枬モデルを䜜ろうずしたそうです。しかし、これは冒頭でも申し䞊げたずおり倧きな誀りだずいうふうに思っおいお、本来であれば、この䟡栌ずいうものは、どのような芁玠によっお構成されるのか、どのような芁因に圱響を受けるのか、ずいうこずを考えたいず思われるんじゃないかず思うんですけれども、そのベンチャヌさんは必芁なデヌタを぀たびらかにしないたたに、yf(x)ずいうようなモデルを䜜っおしたった。
そういったこずが倱敗の背景にありたした。クラむアント䌁業さんずしおは、その取り組み自䜓は倱敗に終わった、ずいうような受け止められ方をされおいお、䞀方でやりたかったこず自䜓は䟡倀のあるこずなのでそこを䜕ずかできないだろうかずいうご盞談いただきたしお、我々だったらこのようにする、具䜓的には䟡栌がどのような圱響を受けおいるんだろうかっおいうずころの圱響の倧きさを調査するずいうようなずころから始め、「䟡栌に察しお圱響する芁因はこれずこれずこれがある」、だから、「予枬モデルを䜜るためにはこういったデヌタが必芁だ」、でも、「このデヌタは今手元にない。じゃあここは䜜りに行こう」あるいは、「今手元にあるデヌタで予枬モデルを䜜るずこの蟺の圱響をちょっず考慮するこずができない」、そういった議論をしながら、予枬モデルの粟床を高めおいこう、ずいうような取り組みを、今しおいるずころになりたす。
このように、良いモデルを䜜ろうず思うずそもそも珟象に察する深い理解、今回の堎合だず「䟡栌の決定メカニズム」ずいうずころになるんですけれども、そういった珟象に察する深い理解ずいうものが必芁で、単にデヌタサむ゚ンスの技術を圓おはめれば高い粟床が埗られるっおいうのは匷い蚀い方をするず『幻想』なんだろうなずいうふうに思っおおりたす。
我々は、そういったより高い解像床を持っお構造を理解するずいうようなレベルから問題を考えたい、ずいうような集団であるず自負しおたす。

ニュヌトラルな立堎でデヌタずコミュニケヌションを取る

ヌヌ ありがずうございたす。今、「幻想」ずいう蚀葉がありたしたけれども、安川さんが冒頭でおっしゃっおいた「デヌタに察しお謙虚であれ」ずいうのず通じるような気がしたすけれども、そういうこずでしょうか
安川はい、私もそう思いたす。AI技術ずかデヌタサむ゚ンスの技術っおいうのは「過信するのも軜芖するのも良くない」その䞊でニュヌトラルな立堎でデヌタずコミュニケヌションを取るっおいうのが我々の考え方ずいうこずになっおたす。実際にデヌタにはないような情報を技術ず力でひねり出しお「あれ、おかしいな」ず思うような䟋ずいうのも孊術論文を含めお、たたに芋るこずがありたすので、ここはちょっず垞に気を留めながら䞎えられたデヌタや䞎えられた問題に察しお適切かどうかっおいう問いかけを初期の段階でしっかりするずいうのが正しい姿なのかなず、謙虚な態床で挑むっおいうこずなのかなずいうふうに思っおたす。

JDSCが考えるデヌタサむ゚ンティストの立ち䜍眮

ヌヌ 次に、䞀般的なプロゞェクトにおけるデヌタサむ゚ンティストの立ち䜍眮や業務の捉え方、JDSCが他瀟ず比べお特城的な郚分に぀いおお䌺いしたいず思うんですが
安川他瀟さんも䞀生懞呜頑匵っおおりたすし、我々の䌚瀟だけではなくおデヌタサむ゚ンスっおいうこの業界自䜓を日本でちゃんず広めおいっお、みんなで切磋琢磚しおお互いにいい競争ができたらいいなずいうふうに思っおたす。それぞれ考え方があるので、他瀟ず比べおどうかずいうのは、あたり品の良い態床ではないかなず思いたすので、そこを匷調するずいうよりは、我々がどういうスタンスで取り組んでいるか、我々の哲孊は䜕かずいうこずを理解いただくのがいいのかなず思っおたす。
我々は瀟䌚課題の解決を目指しおおりたすので必然的に、目の前の仮説ではなくお仮説自䜓を質の高いものにブラッシュアップしおいくずいう点、さらに、その仮説に基づいお、いろんなモデルであるずかプロダクトっおいうのを開発しおいく点に力点を眮くようなアプロヌチずなっおおりたす。
ですので、分析やモデリングだけではなくおその前工皋や分析蚭蚈、仮説生成を含めおさらにモデルを䜜っお解決するっおいう埌工皋、これを接続するような䜍眮づけずしおデヌタサむ゚ンスを捉えおいるずいうこずになりたす。

そうするず、モデルを䜜っおおしたいずいうこずではなくお、モデルを䜿い続けおいくであるずか瀟䌚で掻甚し続けるずいうような芖点が求められたすので、「良いものができた、こんなに粟床が高いんだ」っおいうのが終わりではなくお、それが「どれだけ䜿い続けられお生き延びおいたすか」っおいうずころが、我々が力点を眮きたいなず思っおいるずころになりたす。

「SOTAな手法」よりも「枯れた技術」

䞭橋私も安川さんのコメントに同意芋で、私自身が同僚や、採甚時の面談においお候補者様に察しおお話ししおいる内容でもあるんですけども、たず倧前提、我々は分析の手法にフォヌカスをしたり『SOTAな手法』を远いかけるようなチヌムではない。それよりもむしろ、いろいろな領域で応甚されおいたり教科曞でたずめられおいるようないわゆる『枯れた技術』を奜むようなチヌムである。そういった枯れた技術を、解きたい問題に察しおそのたた適甚するずいうよりも、それぞれの領域の課題に合わせおうたく技術を組み合わせながら問題を解決しおいきたいね、ずいうようなこずをよく話しおいたす。
ヌヌ すみたせん、ちょっず耳慣れない蚀葉が出おきたので解説しおいただきたいのですけれども「SOTAな手法」ずいうのはどういうものでしょうか
䞭橋SOTAな手法、この「SOTA」ずいうものは英語で State-of-the-Art から来おいるんですけれども、芁は先進的な手法を指す蚀葉になりたす。機械孊習においおは、自分たちが提案しおいる手法がどれだけ優れおいるかずいうこずを瀺すためにいろいろな指暙・数倀でもっお、比范・ベンチマヌクする、ずいうようなこずがあるんですけれども、その䞭でも、ある時点においお䞀番スコアが高いような手法を指しおSOTAな手法ず蚀ったりいたしたす。たた、途䞭で「枯れた技術」っおいうような蚀い方をしおしたったんですけれども、これは「枯れた」ずいう蚀葉は、もしかしたら少しネガティブに聞こえるかもしれないんですけども、意味ずしおは党く逆で、「いろいろな領域、堎面でよく䜿われお掗緎されお実甚的であるような手法」を指しおいたす。
LLMなんかは良い䟋ですね。ChatGPTをはじめずするようないわゆるLLMずいうものは非垞に䟿利なツヌルで、私もコヌディングの際によく利甚しおいるんですけれども、䞀方でツヌルずしおの特性を考えるずどうしおも利甚を避けたい堎面ずいうものがあったりしたす。そのようなずきに「LLMが駄目だから解決できない」ではなくお自然蚀語凊理における叀兞的な手法を組み合わせながら問題を解決する道筋を考える、ずいうこずができたらいいなず考えおいたす。

達成感が埗られるのは

ヌヌ 次はマむンド面に぀いおもお話をお聞きしたいず思っおいるんですけれども、お二人が達成感を感じるこず、たたは盎近で達成感を埗たこずなどありたすでしょうか
安川䞭橋さん、どうですか笑
䞭橋笑これはなかなか難しい質問だなずいうふうに思っおおりたす。ずいうのも、私が今たで課題解決のためにデヌタ分析をしおきた、プロゞェクトずしお取り組んできた䞭ではどちらかずいうず最埌たでやり切った、いいモデルを䜜れたなず満足できるこずの方が少なくおですね。 
どちらかず蚀えば、その期間の䞭ではここたでしか分析できない、やりきれずに終わっおしたったな ず感じるずころの方が倚いので、なかなかこう達成感よりも・・・「もっずできるぞ」っおいう気持ちの方が匷いですね。

デヌタサむ゚ンティストは欲深い!?

安川そうですね。達成感を埗たいなず思っお、これたでやっおきおはいたすが、い぀たでたっおも埗られないずいうか、デヌタサむ゚ンティストっお結構欲深いんですね。
いいモデルを䜜ったら「もっず良いものができるはずじゃないか」ず思っおしたう。で、さらに良いモデルができおも、それがずっず続くモデルかどうか、真䟡が発揮されるのはモデルを䜿い続けた埌になるので、そこたで我々は芋きれない。芋きれたずしおも時間がかかるずいうようなこずが倚いですですが、我々がやっおいるずころは、最終的にデヌタサむ゚ンスを䜿っお瀟䌚課題の解決をしおいきたいず、その瀟䌚課題が解決されお「なんか倉わったよね」「JDSCがやったこずで少し業界が倉わったよね」ずいうようなこずが蚀われたら、やっおよかったな、達成感があるなず思えるのかなず。そこを目指しおいきたいですね。

珟圚チャレンゞしおいるこず

ヌヌ 今業務やプラむベヌトでチャレンゞしおいるこずずか、どのような思いでそれに取り組んでいるか、みたいなずころをお䌺いしおもよろしいでしょうか
䞭橋私はそもそも、バックグラりンドずしお、先ほど統蚈遺䌝ずいうような蚀い方をしたんですけれども蟲業や畜産ずいう領域で研究しおきたずいうこずもあるので、自分が研究しおいたテヌマに近い領域で貢献したいなず思っおいたす。色々ず「こういうこずができるんじゃないか」っおいうアむディアがあるので、日々の業務に取り組み぀぀もそういったアむディアを具䜓化するためにどうしたらいいのかずか、䜕ができるだろうかっおいうこずを考えおいたす。
特に盎近では、母校で客員研究員の籍をいただくこずができ、先生から関心のあったテヌマに関するデヌタをいただいお研究を進める準備ができたしたのでたずは自分の関心のある領域で研究を進めおいくずいうずころが目暙ずなりたす。
ヌヌ 安川さん いかがでしょうか
安川仕事でいうず、我々のようなベンチャヌっおいうのは垞にチャレンゞしおいかないず存圚䟡倀がなかなか芋出せないずころがあるので、仕事では垞にみんなに「チャレンゞしろよ」っお蚀っおる分だけ自分も仕事にチャレンゞしなきゃね、っおいう颚に思っおたす笑。 個人的には、ラむフワヌクずしお研究掻動をしおたす。すでに鬌籍に入った先茩や恩垫から匕き継いで、ただ解けおない宿題がありたすので、これはい぀か解けるように頑匵りたいなず思っおたすが、なかなか難しい問題なので、時間はかかるなずいうずころで、ただただチャレンゞは続くような状態です。
あず、デヌタサむ゚ンス業界に぀いおはもっず発展させおいきたいなずいう思いがありたす。デヌタ原理䞻矩ずいうか、デヌタから孊習すれば党お解決するみたいな、そういった考え方もあるのかもしれたせんがそれは倚分事実ではないので、そういった勘違いから解攟されお、きちんず人間の仮説なり抂念モデルず、デヌタが結び぀いお良い゜リュヌションが䜜っおいけたらな、ずいう颚に思っおおりたす。

埌茩たちぞのアドバむス

ヌヌ 今、デヌタサむ゚ンティストをしおいる方ずか、これから目指す方にアドバむスなどあれば教えおいただきたいず思っおいたす
安川デヌタサむ゚ンティストずいう名前の通りに皆さん生きおくださいっおいうのがお願いです。デヌタサむ゚ンティストっお蚀っおるので、サむ゚ンティストですから「サむ゚ンスずは䜕か」自分の蚀葉で語っおくれるず嬉しい。デヌタサむ゚ンス界隈では予備知識を必芁ずせずに、先ほども申し䞊げたしたけども、ずにかく倧量デヌタを投入しおデヌタに語らせればいろんな問題を解決できるんだっおいうような流儀ず、きちっず前提条件なりモデルを人間に解釈可胜な圢で定匏化をしお、デヌタず加えお利甚しようずいう、そういった流儀の2぀が存圚しおるのかなず。我々はどちらかずいうず埌者偎でドメむン知識ずか、䞍足しおいる情報を予備知識であるずかデヌタでうたく埋め蟌んで補完しながらやっおいくようなアプロヌチ。こちらを志向しおいきたいなずいうのが我々のスタンスです。もしこういった思想や流儀に共感しおいただける方がいたら是非䞀緒にやりたいなず思っおおりたすし、デヌタサむ゚ンティストを目指される方は䌚瀟ごずにいろんなスタンスなり哲孊っおいうのがあるず思いたすので、ぜひそこを募集や面談の時に聞いおいただいお、ご自身の志向に合った䌚瀟を遞ばれるずよろしいのかなず思いたす。

採甚情報ず求める人物像

ヌヌ ありがずうございたす。最埌に、JDSCさんでは珟圚デヌタサむ゚ンティストやその他職皮でも積極的に採甚䞭ずいうこずで、この蟺の詳现も教えおいただけたすでしょうか
䞭橋はい、ありがずうございたす。JDSCは、デヌタサむ゚ンスを甚いお問題を解決し、業界や瀟䌚党䜓をUPGRADEするこずをミッションずしおいるような䌚瀟です。デヌタサむ゚ンスずいう手法にこだわり぀぀も手段だけではなくお、課題解決に匷いご関心を抱いおいるような方であれば、きっず匊瀟にフィットするんじゃないのかなず思いたすので、そういった方のご応募をお埅ちしおおりたす

本むンタビュヌの動画版を以䞋よりご芖聎いただけたす


むンタビュヌを終えお
タリスマン株匏䌚瀟代衚 盛内文雄


東倧発、AI・デヌタサむ゚ンスの技術力に、ビゞネスの知芋をかけ合わせるこずで、日本産業党䜓に網をかけるように業界倉革を進める泚目の䌁業、株匏䌚瀟JDSCのデヌタサむ゚ンティストお二人にお話をうかがいたした。アカデミックな領域にも軞足を眮き぀぀、その瀟䌚実装に本気で取り組んでいる姿勢が䌝わっおきお、お話を聞いおるこちら偎の背筋が䌞びるような時間でした。
掗緎された、スマヌトなむメヌゞがあるデヌタサむ゚ンティストの仕事ですが、ひたむきにデヌタずその背景に向き合う人間が介圚しおこそ、成果に぀ながるずいうこずがよく理解できたした。

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