女性活躍社会が広がりを見せてはいるものの、現実はまだまだ男性優先。
女性で活躍するだけで「スゴイ!」ともてはやされる世の中であることは変わりません。
そんな厳しい社会情勢に負けず、女性バイリンガルがキャリアアップを積むためには、どのように生きるべきでしょうか?
今回は、そんな女性のキャリアアップについて解説しようと思います。
スペシャリストとしてのキャリアパス
スペシャリストとしてのキャリアは、ただそれだけで武器になる要素です。
外資系企業で働くうちに、
〇 自身はどんな専門分野を持っているのか
〇 将来どのような「スペシャリスト」になるべきか
を追求する姿勢が大切です。
特に重要なことは「30代の過ごし方」です。30代は体力とスキル・キャリアのバランスが絶妙で、外資系企業が最も高く評価する人材。
キャリアアップを目指すなら、30代である今しかありません。マネジメント職へのとば口として、転職を検討するのも1つの手です。
ロールモデルを意識しすぎない
女性バイリンガルにとって、ロールモデルの模索はあまり得策とは言えません。
安定した成功を導くために、人生のロールモデルを求める方は多いもの。
ところが、残念ながら女性でキャリアアップを果たし、さらにバイリンガルとして活躍する人物はごく少数。モデルケースを探すだけでも大変です。
さらに、仮に見つかったとしても…その方がご自身と重なるかは未知数です。
人はそれぞれ異なるバックグラウンドを有しています。ただ「女性バイリンガル」というだけでキャリアパスをご自身に重ねる行為は、過ちの始まりになりかねません。
実際、女性バイリンガルで管理職として活躍している方は、あまりロールモデルを意識していないものです。
感情のコントロールは必須
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言いますが、女性ならこの言葉に共感を覚える方は少なくないと思います。
「嫌いなものは嫌い」それが、女性全体の傾向です。
ところが、ビジネスとしてキャリアアップを積むならば、この感情はコントロールできなくてはなりません。
管理職は何を管理するのか? 言うまでもなく「人の管理」です。
ご自身が感情のコントロールをできず、意思を韜晦(とうかい)することができなければ、待っている評価は「やはり、オンナだ」。
気に入らない上司への反発はもちろん、能力のない部下を見下ろすかのような感情も、あなた自身が抑えなければならない部分です。
マネジメント職としてのキャリアップを目指すには、年齢を問わず、必ず心得る部分です。