職場の人間関係にストレスを感じている人へ。退職する前に試してほしい13のこと

「職場に苦手な人がいる」「その人のことを考えただけで仕事に行きたくなくなる」こんな風に感じている方はいませんか?

職場でのストレスの原因は人間関係によるものが多いことが、厚生労働省の調査からも分かっています。

もしかすると、人間関係のストレスが原因で退職を検討している方もいるかもしれません。確かに、どうしても耐えられないという場合退職するのも1つの手です。

しかし、どんな職場にも自分の苦手なタイプの人がいるかもしれません。その度に転職をしていたら、自分が損をしてしまいますよね。

そこでこの記事では、職場の人間関係にストレスを感じた時に試してほしい13の対策をご紹介します。

職場の人間関係でストレスを感じやすい人の特徴

同じ環境でも、人間関係のストレスを感じやすい人と感じにくい人がいます。

ストレスを感じやすい人には、以下の特徴があてはまる傾向があります。

気を遣いすぎてしまう

人間関係でストレスを感じやすい人は、相手に気を遣いすぎている場合があります。

相手に何か頼まれると断れない、相手に嫌われていないかどうか心配になるということはありませんか?

このような方は相手の要望に応えなければという気持ちが強く、多少自分が嫌なことでも我慢してしまう傾向があります。

「自分さえ我慢すれば」という気持ちになってしまいがちですが、意外と相手もストレスを感じているかもしれません。あなたが気を遣ってくれている分、自分もあなたの要望に応えなければいけないというプレッシャーを感じてしまうこともあります。

相手の嫌なところばかりが気になってしまう

人には良いところも悪いところもあるはずなのに、一度悪いところに気がついてしまうとそのことばかり気になってしまうということはありませんか?

職場に苦手な人が多い場合、もしかしたら良いところが見えていないだけかもしれません。

相手に期待しすぎてしまう

人に気を遣っている人ほど、「自分はこんなに親切にしているのだから、相手にも同じように接してほしい」と思ってしまうことがあります。

しかし、相手に期待をしすぎるのは人間関係を疲れさせる原因の1つです。

自分の期待に応えてもらえないと、その度にストレスを感じてしまいます。

それでは、職場の人間関係でストレスを感じないためにはどうしたら良いのでしょうか。

まずは、職場でのコミュニケーションの取り方を見ていきましょう。

ストレスのない人間関係をつくるコミュニケーション

信頼関係をつくる

好感をもたれやすい関わり方の基本的な考え方は、「相手と信頼関係を築く」ということです。

信頼関係を築くには、具体的に以下のような行動を意識的に取ってみましょう。


・相手と同じ言葉遣いをする
・身振り、ジェスチャーを相手に寄せる
・話のスピード、テンポを相手に合わせる
・うなずきや相槌のタイミングを合わせる
・共感し、同意しながら相手の話を聞く

人は自分と似たような相手に対して良い印象を持ち、信頼感を抱きます。相手がどのような話し方や行動をしているかをよく観察して、会話のテンポも相手に合わせるようにしましょう。

自分にも相手にも誠実に

ストレスをなくすには、相手の気持ちも自分の気持ちも両方大事にすることが重要です。

どちらかに負担をかけるのではなく、お互いの事情や考え方両方を尊重しましょう。

相手を肯定する

人間は誰しも自分の存在を肯定されたいという気持ちがあります。

ですので、自分を肯定してくれているということが分かる相手には好印象を抱きやすいのです。

相手をほめる、励ます、感謝の言葉を伝えるなど、積極的に相手を受け入れ、肯定しているということを伝えましょう。

相手の話を積極的に聞く姿勢

誰でも他人に心を開き、自分を知ってもらいたいという気持ちを持っていますが、実際に心を開いて何でも話せるという関係になれる人は多くはありません。

相手に心を開いてもらうための方法として、積極的に相手の話を聞くという方法があります。

具体的にいうと、相手の話を聞く時に「ここをもう少し詳しく聞かせてください」「それってこういうことですか?」など、相手の話を深堀したり、大げさなリアクションを取ったりすることが有効です。

このように話を聞いていると、相手に自分の話をよく聞いてくれていると思ってもらえます。

話の内容は具体的に伝える

抽象的な伝え方は、思い違いの原因になります。

相手に何か用件を伝える時は、具体的な言い方をしましょう。

例えば、「できるだけ早めに」という言葉があります。人それぞれ、「できるだけ早め」の感覚は異なるため、このような伝え方はトラブルを起こしやすくなってしまいます。

そうではなく、「来週月曜日の12時までに」など、具体的な日時や数字を使って伝えると思い違いを防ぐことができ、お互いのストレスをなくせます。

自分の発言には責任を持つ

「○○さんが言っていたから」などと、発言の根拠を第三者にゆだねることは人間関係のトラブルを引き起こしやすい傾向があります。

自分の意志を伝える時には主語を「私」にするように心がけましょう。

自分の発言に責任を持った話し方をすると、気持ちが相手にも通じやすく、信頼してもらえます。

ストレスなく言いたいことを伝えよう

言いたいことが言えると人間関係のストレスは軽くなる

「こう言ったらこの人が嫌がるかな…」と、自分の言いたいことを我慢していることはありませんか?

それでは自分がストレスを感じてしまいますし、職場で必要なことは相手に伝えなくてはいけません。

自分の言いたいことが言えると人間関係のストレスはぐっと軽くなります。

印象を悪くしない伝え方の例

言い方を工夫すれば、相手に嫌な印象を与えずに自分の言いたいことを言うことができます。

いくつか具体例を見てみましょう。

【忙しい時に同僚の雑談を切り上げる】
忙しい時に同僚に雑談を持ちかけられてた時は、このように伝えて切り上げましょう。

<例>
「ごめんね。今急ぎの仕事があって、どうしてもすぐにやらなくちゃいけないんだ。ゆっくり聞きたいから、昼休みにでも聞かせて!」

自分の事情はしっかりと伝えましょう。また、代替案を提示することで、適当に相槌を打って聞くよりも好印象を与えることができます。

【忙しい上司に話しかける】
上司が忙しくしていても、相談しなければならない時がありますよね。そんな時はこんな風に話しかけましょう。

<例>
「お忙しいところすみません。明日の打ち合わせ資料の件でご相談があります。10分ほどお時間をいただきたいのですが、よろしいでしょうか。」

目的やボリュームが分からない質問は相手を苛立たせてしまいますし、理解してもらうのに時間がかかります。

「すみません」と相手への配慮をした上で、「用件」と「所要時間」を簡潔に伝えるようにしましょう。

ストレスを感じないように考え方を変える

相手の要望に応えようと頑張りすぎない

「なんとしても相手の要望に応えなければいけない」と感じているのは、自分でそう思い込んでいるだけかもしれません。

職場のみんなに好かれたいと思っても、全員に好かれるのは難しいですし、そうする必要もありません。

自分が無理をして疲れてまで、相手の期待に応えなくても良いのです。

ストレスを感じる時は、勇気を出して断ってみましょう。

相手の良いところを探す

相手の良いところに気がつくと、コミュニケーションを取る時のストレスが軽くなります。

今、職場で苦手な人がいる方は、その人の良いところを30個書き出してみましょう。

すぐには書けなくても、書こうとすることで良いところを探す癖がつきます。

たいしたことではなくても、何でも良いので思いついたものを書いていきましょう。繰り返していると自然と前向きになってきて、その人が前よりも苦手ではなくなることがあります。

人間関係の問題をプラスに捉える

職場での人間関係の問題をチャンスとして捉えてみましょう。

上司、同僚、部下との関わりはどの職場でも発生しますし、一度起こった問題に似たようなことが今後も起こる可能性がありえます。

その時に、一度問題を乗り越えていれば、次に同じような問題が起こった時は適切な行動が取れるでしょう。

また、苦手な人がいると、「自分はこんな嫌がられることをしないようにしよう」と意識ができるようになります。つまり、苦手な相手を反面教師として、あなたは他の人に嫌がられないような振る舞いができるようになるのです。

このように、悩んでいる問題や苦手な人を、自分に気付きを与えてくれて、自分を成長させてくれるチャンスだと前向きに捉えてみましょう。

1人で抱え込まずに相談しよう

人間関係の悩みを1人で抱えていても状況は改善されませんし、ストレスが溜まっていく一方です。1人だけで背負い込まずに、第三者に相談してみましょう。

身近な人に相談する

上司、同僚、先輩、友人、両親など、誰でも良いのでまずは悩んでいることを相談してみましょう。

できれば状況を改善できる可能性が一番高い上司に相談するのが良いのですが、難しい場合は他の人でも良いでしょう。

すぐに状況が改善されなくても、他の人に話を聞いてもらえるだけで気持ちが軽くなることがあります。

人事に相談する

上司に相談しにくい、また、上司に相談しても状況が変わらない場合は人事に相談してみましょう。

配置転換やチーム構成の変更など、人間関係に影響の大きい対策を打ってもらえる可能性が高くなります。

特にパワハラやセクハラに近いケースがあれば、急いで人事に相談しましょう。

専門機関に相談する

パワハラなど嫌がらせが深刻な場合や、社内の人に改善してもらえる見込みがない場合は、信頼性のある専門機関に相談してみましょう。

国の機関や警察、NPOなどに専門機関があります。

第三者機関では解決に向けた前向きなアドバイスをしてくれますし、こういった機関の名前を出すだけで、嫌がらせを止めることもあります。

まとめ

職場の人間関係のストレスは、転職を検討するほど深刻な問題になることも少なくありません。

今実際にストレスを感じているという人は、是非この記事で紹介した対策を実施してみてくださいね。全てを一度にできなくても、1つずつできそうなことから取り組んでみましょう。

職場の人間関係のストレスを軽減するためのポイントは、
・ストレスのない人間関係を築くためのコミュニケーションを取る
・言いたいことをしっかり伝えるための工夫をする
・ストレスを溜めないような考え方を身に付ける
・1人でストレスを抱え込まずに、第三者に相談する
ということです。

このポイントを押さえて、ストレスを感じずに、楽しく職場の人と接しましょう。

Talisman編集部

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