エンジニアは職人気質の人が多く、コミュニケーションが苦手な人が多い傾向があるようです。それもあってか、エンジニアはスキルさえあればキャリアアップができ、良い待遇で転職もできると考える方も少なくありません。しかし、実際はスキルだけではなく、コミュニケーション力を高めることがキャリアアップにつながります。
今回は、エンジニアがコミュニケーション力を高めた方が有利な理由と、どんなコミュニケーション能力が求められているかをお伝えします。
エンジニアに必要とされるコミュニケーション能力
これを読んでいる方は、エンジニアの経験がある人が多いと思いますので、コミュニケーション力の重要性を痛感している人もいることでしょう。
実は、エンジニア一人で取り組む仕事はむしろ少なく、ミーティングやクライアントや担当者との調整、説明などチームで動くことが多く、コミュニケーション力は必須です。そのため、スキルさえあればいいだろうとコミュニケーションを疎かにしているエンジニアは役職がつかなかったり、収入が上がらなかったりし、長時間のブラック企業で働き続けることになってしまうケースもあります。
ホワイト企業のエンジニアに求められるコミュニケーション力とは
今の仕事内容は楽しいけど、ワークライフバランスが整っているホワイト企業に転職したいという方も多いことでしょう。では、そのようなホワイトな職場ではどんなコミュニケーション能力が必要とされているのか、について紹介していきます。
現在は時代の変化とともにテレビ会議やスカイプ会議などが浸透しているので、言語以外の伝え方も重要になっています。
話が進みやすいように場の雰囲気を明るくしたり、対面でなくとも相手との距離感を縮める能力も必要とされます。声のトーンや身振り手振り、発言のスピードや適度な間など、伝え方に工夫があると、印象が良くなるだけでなく、クライアントからの信頼にもつながります。
また、エンジニアの仕事は工程数が多く複雑になることが多いので、どの立場を任されるかによって、求められるコミュニケーション能力も異なります。
例えば、上流工程の役職を求められた場合は、クライアントの悩みや問題解決を聞き出す力、提案する力、分析力、そして、それを実践するため一般スタッフに伝達する能力が重要になります。
エンジニアの場合は、緻密な工程や確認が必要になるので、報告、連絡、相談は徹底して行う能力も必須になります。
常に、自分の立場では何が求められているのか?を考え、目標達成するために具体的な行動、伝達できる意識を持つと良いでしょう。このような意識でコミュニケーションをとれば、仕事の効率化、スピード、質が高い水準でできるようになります。
マネージャーに必要なコミュニケーション能力
エンジニアのコミュニケーション力はどの役職か、ポジションによっても求められる能力が変わってきます。
現在一般社員のエンジニアとして働いている方で、マネージャーに昇進したいと考えている方もいるでしょう。また、現在エンジニアチームのマネージャーを務めている方で、メンバーとのコミュニケーションに課題を感じている方もいるかもしれません。
そこで今回は、マネージャーにはどのようなコミュニケーション力が求められるのかを紹介します。
1.チーム全体をまとめ、目標を達成する
⇒信頼関係を構築する力
2.メンバーの成長を自分の喜びとする
⇒メンバーが成長できるように考え方から教え、実現のサポートする力
3.一般スタッフに関心を持つ
⇒共感できる話題を多く持ち、相手の境遇や気持ちに共感する力
上記を意識すれば、一緒に仕事をした経験、成功だけでなく失敗を含め、乗り越えたことが思い出となり、信頼につながります。
4.PDCAサイクルを高速で回す
⇒現状を把握するため、一般スタッフの動きと目標を常に意識し、対策を考え実行します。このようにPDCAサイクルを回しながら経験値を積むことで、どのタイミングでどのようなコニュニケーションを取るのが最適かが分かってきます。
5.提案を通す提案力を高める
⇒クライアントが納得する提案を出すには、専門知識、ボトルネックを見つける分析力、クライアントの悩み、ニーズへの理解、信頼関係など総合的な力が必要になります。
コミュニケーション力を高めて他のエンジニアとの差別化をしよう
エンジニアが求められるコミュニケーション能力に関して紹介してきましたが、一言でいうと総合的な仕事能力の高さが求められます。難しいことですが、それを習得してしまえば、どの仕事でもどこの国でも大きな成果を出すことができます。
クライアントやプロジェクトに関わる社内の関係者など、エンジニアは予想以上に他者と関わるシーンが多く、コミュニケーションを取ることが必要な仕事です。そのため、エンジニアのスキルだけではなく、コニュニケーション力を強みにできれば、他の人とは一味違うエンジニアとして、キャリアアップに非常に有利になるでしょう。
まずは、今の自分にはどんなコミュニケーション能力が足りないのか把握することと、企業がどういう能力を求めているのかを理解することが重要です。
また、人と会う機会を増やすと、コミュニケーション力を鍛えることができます。そうは言っても人と会うことが苦手だという方は、SNSやブログ、ツイッターを使うのも有効なコミュニケーションになるでしょう。
価値あることを特定のジャンルで発信していれば人脈が広がりますし、オファーや引き抜きをされるチャンスもあります。
対人やネットでのコミュニケーションを含め、回数を増やして慣れていくことがおすすめです。