コミュ障のエンジニアでも人間関係の悩みがなくなる方法

一般的にエンジニアは技術力さえあれば一人で仕事ができて、悠々自適とと思われがちですが、実際はチームで動くことも多く、人間関係の悩みは尽きないですよね。

煩わしい人間関係を避けたくてエンジニアになったという人も多いですが、上司や部下との関係で悩まれている人は多いです。

この記事では、エンジニアが抱えやすい人間関係の悩みや、人間関係でのストレスを減らすための方法をお伝えしていきます。

エンジニアの人間関係の悩みとは

Tech総研が全国のエンジニア1000名に行った「職場の人間関係」の調査によると、上司との関係性や職場内のコミュニケーションにストレスを抱えているエンジニアが目立っています。

  • 40代以上の上司にやる気がなく、30代社員の負担が大きい
  • 上司のパワハラが凄く、威圧感で社内の雰囲気が悪い
  • 皆が仕事が忙しいため、仕事の悩みや業務の相談ができない
  • チームのメンバーなのにお互い無関心
  • 短気な人がいる
  • 自分勝手で協調性がない社員がいる
  • メンバー間での助け合いがない

上記で目立ったのは、問題がある上司、自己中心的な社員、コミュニケーション不足の3つが挙げられます。

どんな職場にもある人間関係の悩みですが、これによって仕事の結果にも大きな影響があると感じている人が8割以上もいるのです。

仕事のパフォーマンスを最大限に発揮するためにも、ここからは人間関係の悩みから解放される方法を見ていきましょう。

エンジニアの人間関係でのストレスを減らす方法

他人とは分かり合えないと割り切る

人間関係の問題には、コントロールできない部分も多く存在します。時には、他人とは分かり合えないと割り切る観点も重要になります。

そもそも、職場が同じだけで、他人同士の集まりですから、分り合えないのが普通なのです。合わないことがわかっているのに、無理やり良い人間関係をもとうと思うから悩んでしまうのですね。

たとえ、反対意見や嫌味を言われたり、攻撃をされても、「自分は自分、他人とは分り合えない」と割り切ればストレスになりません。

また「自分と同じ考え方じゃない人は許せない」という考え方を見直してみると良いでしょう。「違う価値観の人は嫌い」という思考はただのエゴですよね。

そして、他人と同じ考え方や価値観を共有するののは自分が思っている以上に難しいことです。

まずは、「自分の考え方が絶対に正しい。それ以外の人とは合わない」という思考になっていないか、を認識し、「他人とは分り合えないのが普通である」という観点からコミュニケーションをとってみましょう。

そうすると気楽にコミュニケーションができ、人間関係の悩みがなくなっていきます。

このように考え方を変えたとしても、人間関係の悩みをゼロにすることは難しいですよね。現状の職場のままで、コミュニケーションのストレスを減らす方法はあります。

周囲の人と上手く関わる実践的な考え方

続いては、周囲の人の性格やタイプを見極め、その人に合った関わり方をすることで、良い人間関係を築いていく方法をご紹介しましょう。

まず、職場の同僚や上司、部下をそれぞれ4つのタイプに分類します。

この手法はアメリカの産業心理学者であるデイビット・メリル氏とロジャー・レイド氏によって、1960年代に編み出されたもので、世界中の大企業で活用されています。

コミュニケーションスタイルには、感情と意見の強弱によって、以下の4種類に分けられます。

(1)ドライビング(行動派)
(2)エクスプレッシブ(感覚派)
(3)エミアブル(強調派)
(4)アナリティカル(思考派)

(1)ドライビング(行動派)
経営者に多いタイプで、自分のことは自分で決め、主体的、合理的に仕事を進め、決断力に優れているタイプです。

最もコミュニケーションが複雑と言われ、感情表現も強くないので、心を動かすことが難しいと言われています。

このタイプが好まないコミュニケーションは、細かい確認、一方に話すこと、結論がないこと、過剰に褒めること、指示をすることなどです。

そのため、相手の話をしっかり聞くこと、また、戦略的な話や勝負事に興味が強いので、そういった会話を取り入れていきましょう。

また、ドライビングタイプは、はっきりと自分の意見を伝えてくるので怒っていると勘違いしやすいですが、納得すれば主体的に動いてくれます。

(2)エクスプレッシブ(感覚派)
一言でいうとムードメーカーなタイプです。盛り上げ上手で周りから注目されることを好みます。

エクスプレッシブな人は、明るく楽観的で、注意されてもへこまない強さがあります。
感情表現も豊かで、率先してメンバーを巻き込み、盛り上げるのが上手です。

このタイプが好まないコミュニケーションは行動を抑えつけること、一貫性を求めることなどです。

ドライビングタイプの人からみると、深く考えずにどんどん行動するように見えるので、イライラすることもあるかもしれませんが、そういう特徴なのだと受け入れ、割り切りましょう。

(3)エミアブル(強調派)
このタイプは共感上手で平和主義、メンバーの調停役になるタイプです。

一言でいうと、穏やかで周りに常に合わせる、いい人です。
自分の話よりも相手の話を聞く傾向があります。聞き上手で親しみやすく、かつ自己主張は強くなく、共感力も高いので、コミュニケーションで困ることがないタイプです。

苦手なコミュニケーションは意見を求められること、素早い判断を求めることなどです。自分の意見をはっきり伝えるのが苦手なので、強く意見を求めることは避けましょう。

ただ、自分の意見がないわけではないので、答えを出せるように一緒にじっくり考えるようなコミュニケーションが好まれます。

(4)アナリティカル(思考派)
コツコツ進める真面目な分析タイプです。
ゆっくり考える職人気質なところがあるので、集中しているときはそっとしておいてあげましょう。
また、感情はあまり顔に出さず、話すより聞く傾向があります。

このタイプが苦手なコミュニケーションは、短い納期でどんどん依頼することや、考える時間を与えない話し方です。
納得するのに時間がかかったり、マイペースな人が多いので、急かさないようにしましょう。

このように人はそれぞれ価値観が異なり、性格によって嬉しいと感じる関わり方も異なります。始めは色々な関わり方を試して反応を見てみると、周囲の人がどのようなタイプの人なのかが分かってくるでしょう。

まとめ

人間関係に悩んだときは、相手がどんなタイプで、どんなコミュニケーションが嫌なのか、把握しておくと相手に合わせたコミュニケーションができるようになります。

また、判断に迷ったときは、自己主張が強いかどうか、感情が豊かかどうか、という観点からみると判断しやすいです。

相手の特徴を見極めて、良い人間関係を作っていきましょう。

Talisman編集部

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