元アマゾンジャパン合同会社に在籍していたプロコーチがお届けする、中途採用後の新人をどう成長させるか?全8回シリーズ第5回目。
第1回目はこちらから
中途採用の新人社員は即戦力が求められるため、どれほど環境の違った会社から転職してきても、会社に適応しながら、成果をだしていかなくてはいけません。中途採用の新人社員には大きく二つのことが求められます。・部内外のメンバーとの円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築・素早い仕事の成果の提示と高いアピアランス(存在の重要性など)少しでも遅れを取ると、周りからの評価を気にしすぎて、自分自信を追い込んでしまいます。新人を上手に始動させるには、上司と部内からのケアが大事です。そのためには、会社に溶け込むた... ティーチングかコーチングか?【中途採用の新人教育コーチング1】 - 35ish |
前回、篠原のミッションを元にアクションプランまでを導き出した菅沢。今日のコーチングでは実施の確認から入ります。どうやら、篠原は実施できなかったようです。
アクションプランが実施されなかった場合、物理的な問題(時間が無かった、元々の計画がなくなったなど)以外は、少し戻って、アクションプランの見直しをしたほうが、前に進めます。
背景:
彼らはオミヤゲドットコムという会社のプロジェクト推進部の社員です。
プロジェクトマネージャーの佐久間はチームメンバーの成長のためにOne on Oneをコーチングで行っています。今回部下の菅沢に新しい中途採用者が入社しました。篠原のミッションはMade in Japan以外の製品をより分けるEXOシステムの改修案のとりまとめです。
主な登場人物:
佐久間省吾 35歳 プロジェクトマネージャー
菅沢莉子 32歳 プロジェクトリーダー 佐久間にレポート
東堂聡志 28歳 プロジェクトリーダー 菅沢にレポート
篠原大輝 29歳 プロジェクトメンバー 菅沢にレポート
<アクションプランを見直す>
セッションのポイント
1、コーチはコーチされる側に対して常にアンテナを張っていましょう。コーチがいつも見てくれているという安心感はお互いの信頼関係を強くし、より深い潜在意識からの導きを可能にします。
2、アクションプランが実施できなくても、コーチが指摘したり、しかったりすることはありません。実施しなかった背景を把握し、コーチされる側に問いかける事が重要です。また、言葉通りではなく、感じた事をフィードバックすることも重要です。この言葉の前の篠原のため息とよどみが、時間の問題ではないと菅沢は感じ取っています。
3、コーチは、時折、目指すゴールに変わりないかを確認します。
4、一見、相反する二つを達成したいと思っている場合でも、その解決法を見いだすのはあくまでコーチされる側に有ります。コーチは丁寧に復唱して相手に返していきます。
コーチングのチェックポイント
アクションプランが出た翌週は、アイスブレイクの後、必ず実施の確認をします。
アクションプランが実施できていなかった場合は、戻るか、継続するか、アクションプランを見直すか提案して行きます。
まとめ
立てたアクションプランが達成できなかった場合、障害や原因の深掘りが足りていなかったという場合があります。その場合は、一つ段階を戻って、障害や原因からコーチングを見直しします。
今回、本当の障害は、緊急案件とマトリックス化に寄るシステム改修案の精査という課程を融合させられていない事が気になっていたことになります。ここがはっきりしないと、篠原自身も納得しないことに彼は気がつきました。
障害をきちっと深掘りできたアクションプランは、実施のスピードも上がります。
沈黙が多かった新人篠原も、上司のコーチングを受けながら、心と対話できるようになってきました。
次回はいよいよ、篠原のなりたい姿に向かうコーチングが始まります。
最後までお読みいただきありがとうございます。コーチングについてのご質問などお気軽に
Facebookやメールでメッセージください。お待ちしています。
*この物語に登場する人物名、団体名、システム等はすべて架空のものです。
中間管理職は外から見ると、仕事の増加や上下との板挟みなど、「負の側面」ばかりが際立ちます。ところが実際に就くと、管理職でしか体感できない「やりがい」に直面するケースも少なくありません。 中間管理職のやりがいとは?ミドルマネジャーの魅力を紹介 | 35ish 〜多国籍企業キ... - |
外資系企業は能力を重視する風土があるため、「若年管理職」を目指す方にとって魅力的な転職市場です。基本的に外資系企業では即戦力を求めているため、管理職未経験者を転職で迎え入れるということはほとんどありません。管理職を目指すのであれば、いずれは管理職希望という旨を伝え、入社後にその働きを評価してもらう必要があります。しかしながらその間に管理職経験者が転職してくれば管理職に上がることは難しいでしょう。そこで今回は、中間管理職を目標にした転職方法をご紹介しようと思います。人材紹介会社を利用する中間管... 中間管理職を目標に転職する!キャリアアップへのアプローチ - 35ish |