【サンプル付き】営業職の職務経歴書の内容と書き方を徹底解説

営業職と言っても業務の範囲は広く、取り扱う商材や顧客はさまざまです。そのため、「今までの営業職としてのキャリアを生かしたい」「でも職務経歴書に何を書けば良いのかわからない」など自分のスキルをどのように書くべきか悩みますよね。本稿では、今までの営業職の経験をどうやって職務経歴書にまとめれば良いのか、をサンプルをもとに詳しく解説します。

営業職が書くべき職務経歴書とは?

営業職が職務経歴書を書くときには、自分の経験とスキルを採用担当者にイメージしてもらえる内容にする必要があります。具体的に何を書く必要があるのか説明しましょう。

営業職の職務経歴書の特徴

まず、営業職の職務経歴書で見られるのは、売り上げの向上に貢献できる人物か否かです。例えば、法人・個人営業に問わず、新規開拓を可能にする商談力を持っているか、既存客との信頼関係を構築できるコミュニケーション能力を有しているかは重要なポイントです。そのため、職務経歴書には、あなたが即戦力としてどれほど有用な人材かが伝わるように明記しましょう。

次に見られるのは、専門分野における知識力です。特に、金融商品や保険、不動産などの専門性の高い分野では、顧客に分かりやすく説明したり、突発的に質問にもしっかりと答えられる知識が必要です。営業分野によっては有資格者の方がクライアントからの信頼を得やすい場合があるので、知識や経験を裏付ける資格も職務経歴書に記入しておきましょう。

採用担当者が注目する、営業職の職務経歴書の書き方

採用担当者はあなたの営業ポテンシャルを職務経歴書から読み取ろうとします。そのため、営業の記載は明確にする必要があります。特に「製品・顧客・売り上げ実績」については採用担当者が知りたい情報を詳しく書く必要があります。

製品・サービス内容は具体的に

営業職の職務経歴書に「金融営業○○年」と書く人がいますが、これだけでは採用担当者は、何の営業をしていたのか把握できません。金融商品には、投資信託、株式、証券、保険などがあり、どの分野のスペシャリストなのかを明記することで、職務経歴書から読み取れる情報が多くなります。その分、書類選考を通過できる可能性が高くなるので、営業分野については明確に記載するようにしましょう。

営業の対象は「新規/既存」または「法人/個人」なのかを明確に

採用担当者としては、あなたが新規顧客または既存顧客の営業経験があるのかを知りたがっています。「新規顧客営業を○○年」と記載すれば、開拓能力や商談力が持っていると想像できますし、「既存顧客営業○○年」と書けば、信頼関係を構築するコミュニケーションに長けていると判断されるかもしれません。

また、法人営業と個人営業によっても営業職のイメージが異なります。法人営業では、企業相手に営業をするため、場合によっては経営陣などにプレゼンして商品をアピールします。よって、PowerPointなどのアプリケーションを使って論理的に説明する能力に優れていると採用担当者は判断できます。

一方、個人営業では、決裁権が個人に委ねられているため、人柄の良さや少しの気遣いが営業結果に反映されます。採用担当者はあなたのコミュニケーション能力や営業マンとしての人柄をイメージできます。

営業にも様々なスタイルがありますから、あなたの営業スキルをしっかりとイメージしてもらうために、どんな顧客を対象としていたか詳しく記載しましょう。

実績・売り上げ・表彰歴も忘れずに

「実績・売り上げ・表彰歴」は、あなたが即戦力で活躍できることをアピールする情報ですから、忘れずに記載すべき内容です。実績・売り上げについては、過去のものよりも直近のものが有効ですから、達成率や対前年比実績などと合わせて書きましょう。

表彰歴については、表彰そのものよりも、「なぜ表彰されたのか」が重要であり、成約件数や営業部順位などと合わせて記載すると有効です。

採用担当者は数字や表彰などで客観的にあなたの営業力を図っています。ぜひ、自分のスキルをしっかりとアピールしましょう。

簡潔・明瞭・読みやすさが好印象を与える

採用担当者は何通もの履歴書と職務経歴書に目を通す必要があります。そのため、見やすく、読みやすい職務経歴書が好印象を与えます。

たくさんの情報で自分のスキルをアピールしたいかもしれませんが、情報が多すぎたり、理解しにくい文章は読まずにスルーされてしまいます。あなたの経歴をしっかりと理解してもらうために簡潔・明瞭な構成を心掛けましょう。ポイントとしては、5W1Hをベースにキャリアの棚卸しを行います。「どんなスキルをいつ、どこで、どのように身につけたのか」をメモに書いて振り返ります。そうすることで、単に自分が書きたい内容ではなく、採用担当者によって価値ある情報をアピールすることができます。

また、重要な部分を短く関係に整理するためには、箇条書きにするのもおすすめです。実績などの数値も簡潔に整理されていると、採用担当者の記憶に残りやすく好印象を与えます。

言うまでもないことですが、職務経歴書はあなたの採用を左右する重要な書類ですから、誤字脱字や文法上のミスは避けなければなりません。声に出して読み返してみたり、プリントアウトすることでミスに気付くことができます。

営業職のサンプル職務経歴書

具体的に職務経歴書をどのように書けば良いのか、サンプルをご紹介します。あなたの経歴に合わせてカスタマイズして使ってください。

IT営業職の職務経歴書

IT営業職の職務経歴書を書くときには、インフラエンジニアやハードウェアエンジニアなど、専門の営業分野を記載しましょう。また、個人の実績だけでなくプロジェクト全体の売り上げや自身の貢献度も記載しておくと有効です。

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法人営業職

法人営業職の職務経歴書を書くときには、商材や営業スタイルを箇条書きで見やすくまとめるのがポイントです。

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個人営業職

個人営業職では、商談相手は個人なので営業マンの人柄が重視されます。そのため、顧客との信頼関係を築くために工夫した内容などを記載すると好印象を与えます。

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不動産営業職

不動産営業職と言っても、営業スタイルや取り扱う商品はさまざまです。企業が求めている人物像であることをアピールするため、企業のホームページを確認して募集要項を確認する必要があります。高額な不動産物件を取り扱う企業の場合、チーム営業を行うことが多いので部下育成などのマネジメントスキルがあれば、記載しておきましょう。

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職務経歴書に書くことが少ない時のポイント

とはいえ、「営業職の経験が浅い」「売り上げが乏しい」「社会人経験が浅い」などの理由で「職務経歴書に書くことがない…」と悩んでいる方もいますよね。そこで、そんな悩みを抱えている人でも書ける、職務経歴書の内容をご紹介します。

営業職の経験が浅い場合

営業職の経験が浅い人の場合、自身の仕事に対する姿勢を細かく分析することで職務経歴書に記載できる長所を見つけることができます。例えば、クライアントからの信頼を勝ち得るためにどんな工夫としているか、営業スキルをどうやって磨いているかなどを記載できます。また、工夫した結果、どんな効果があったのかを書くと、採用担当者はあなたのの営業マンとしての人柄がイメージできます。

売り上げ実績が乏しい

会社や業界自体の売り上げが低下していると、「売り上げを向上させた」と書けない場合があります。その時は、あなたの努力によって顧客が喜んでくれた事例を書くと良いでしょう。例えば、長年営業を続けているクライアントが自分を信頼して、新規顧客を紹介してくれたエピソードなどを書くと、既存顧客との信頼関係が築けていたことをアピールできます。新規開拓だけでなく、既存顧客との関係性を維持していきたいと考えている企業に対して良いアピール材料になるでしょう。

社会人の経験が浅い場合

採用担当者が20代半ば~30代前半の候補者の職務経歴書を見る場合、過去の経歴や実績はあまり重視されません。社会人として経験が浅いのは仕方のないことなので、過度に気にしないで大丈夫でしょう。

20代転職者にとって重要なのは、自分のポテンシャルをどのように感じ取ってもらうかです。将来に対するキャリアアッププランやリーダーシップ、自主的に行動できる独自性などは採用担当者の関心を惹きつけます。例えば、「常に作業効率を意識している」「キャリアアップに役立つ書籍を月に3冊読むことを目標にしている」など、あなたのアイデンティティが感じ取れる職務経歴書に仕上げましょう。

職務経歴書の書き方がわからない場合は、エージェントに相談

職務経歴書は面接のチャンスを掴むための重要な書類です。どうしても書き方がわからない、内容を添削して欲しいという時は転職エージェントを利用しましょう。ただし、エージェントであればどれでも良いというわけではありません。

例えば、エージェントによって得意としている職種の分野があります。IT職に転職したい場合は、その分野を専門としているエージェントに依頼するのが有効です。

これまでに転職エージェントを利用したことがないという人は複数のエージェントを利用してみるのも良いでしょう。あなたが進みたいと業界の知識が豊富かどうか、親身になって話を聞いてくれるかなどを確かめてから職務経歴書の添削を依頼することをお勧めします。

タリスマン株式会社では、IT・金融・保険などの分野に転職したい営業マンをサポートしています。転職時に有効な職務経歴書の書き方や自分に合った企業の探し方など、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

営業職の職務経歴書には、取り扱う商材や顧客、売上実績を詳しく記載するのがポイントです。営業職では、商談力や新規開拓力などのスキルだけでなく、顧客から信頼を勝ち得るための人柄も重要視されます。

もちろん、職務経歴書であなたの人柄全てを表現するのは無理かもしれませんが、なるべく採用担当者に良い印象を持ってもらえるように、簡潔・的確な内容に仕上げることが重要です。次のステップに向けて転職を考えている場合は、今回の情報を参考にして、職務経歴書の作成に取り掛かりましょう。