【LinkedIn初心者必見】つながりリクエストでつながりを増やす方法

世界最大級のビジネスSNSであるLinkedInでは、コンタクトを増やすためにつながりリクエストのやりとりが必要です。とはいえ、積極的につながりを増やしたいけれど、具体的な方法がわからないですよね。また、つながりリクエストをもらった際の適切な対応に迷う場合もあるかもしれません。

今回の記事では、LinkedInにおけるつながりリクエストに関するそういった悩みを解決し、つながりを増やす方法を紹介します。

LinkedInのつながりとは?フォローとの違い

LinkedInでのコンタクトによるつながり方には「つながり」と「フォロー」の2種類があります。その2つの違いを説明しましょう。

つながりとは、Facebookでいう「友達」です。つながりたい相手につながりリクエストを送り、承認してもらう必要があります。リクエストが承認されると1次コンタクトになり、メッセージのやりとりが可能です。フォローはTwitterのフォローと同じように、タイムラインにフォローした相手の投稿が表示されます。相手からの承認は要りません。

LinkedInでは自分との関係性の深さを示すために、1〜3次までが相手のプロフィールに表示されます。1次は直接のコンタクト、2次はコンタクトのコンタクト、3次はそのまたコンタクトです。また、つながりはフォローを自動的に兼ねています。つながりとフォローは別個のものではなく、部分的には連動しているということです。なお、つながりを保ちつつフォローを解除することも可能です。また、フォローを解除しても相手に通知されません。X(旧Twitter)でいえば、相互フォローでなおかつ相手をミュートしている状態と似ています。

つながりは保ちたい、しかしコンタクトの投稿頻度が多くて何度もタイムラインに表示されるのが気になることもあるでしょう。そんな場合は、フォローを解除してつながりのみの関係にするのもよいかもしれません。つまり、LinkedInでのつながり方は以下の3つのパターンがあります。

つながり方 メッセージ タイムライン
フォロー ✖️:送付不可 〇:表示あり
コンタクト(相互フォロー) 〇:送付可能 〇:表示あり
コンタクト(フォロー解除) 〇:送付可能 ✖️:表示なし

このような、コンタクトとフォローを組み合わせた3通りの組み合わせの中で、もっとも望ましい関係はどれかについてはその人との関係性次第です。中には、フォローされていればそれで十分であり、必ずしもつながりをリクエストする必要はないと考える人もいるでしょう。

それでもおすすめのつながりパターンは相互フォロー、つまりコンタクトの基本形です。この関係性にあるユーザーを増やすことが、自分のネットワークを広げるためや転職活動のためのメリットが多いです。そのメリットについて、以下で詳しく触れておきましょう。

LinkedInのつながりを増やすことのメリット

LinkedInで積極的につながりを増やすことには、主に以下のようなメリットがあります。

  • つながりリクエストが承認されやすくなる
  • 自分の投稿がタイムラインに表示されやすくなる
  • 転職活動にとってプラスになる

個々のメリットを、詳しく見ていきましょう。

つながりリクエストが承認されやすくなる

コンタクトが多いほど、あなたがつながりたい人につながりリクエストを送った際に承認されやすくなります。それを理解するために、例を挙げてみましょう。

あなたは、まだ面識がないXさんというユーザーに興味を持ち、つながりたいとします。Xさんにつながり申請をするとした場合に、共通のつながりの数が多少なりともポイントになるでしょう。当然ながら、共通のつながりの多さは、そもそもコンタクトの母数の多さが大きく影響します。

そして、共通のつながり少ない場合(たとえば0〜3人程度)と多い場合(たとえば10〜20人程度)では、つながりリクエストが承認されやすいのはどちらであるかが明白ですよね。共通のつながりが多い場合は、まず承認されると考えてよいでしょう。しかし少ない場合は微妙で、相手が興味を覚えなければスルーされる可能性は十分あります。

自分の投稿がタイムラインに表示されやすくなる

SNSのアルゴリズムについて注目すべき点は、あなたの投稿を必ずしもすべてのフォロワーに届けてくれる訳ではないことです。タイムラインでは、人気のある投稿がメインに表示されるのがアルゴリズムの働きです。投稿が類似の内容であった場合には、リアクションが多い投稿の方が表示されやすい面があります。そのため、たくさんのつながりを持っている人の方が、タイムラインに投稿が表示されやすくなるでしょう。

つながりが多いほど、あなたの投稿に「いいね」やコメントがつきやすくなり、そういう投稿の表示が優先されます。SNSは投稿のクオリティも大切ですが、クオリティよりもはっきりとわかる反応の「数」がものをいう場です。

ただしLinkedInは、ツイッターのようにフォロワー数のみが重視されるわけではありません。キャリアが近い人や志向性が似ているなどの、あなたと何らかの親和性があるコンタクトに、あなたの投稿を届けてくれる素晴らしいアルゴリズムを持っています。それを理解した上で、アルゴリズムを最大限に活かすためにも、つながりの数が多いことは強い援護射撃になるのは間違いありません。

数だけを機械的に追い求めるのは本末転倒ですが、適切なボリューム感がある数を目指すのは、LinkedInの活用においてプラスに働くでしょう。

転職活動にとってプラスになる

転職活動にLinkedInを活用する人にとっては、つながりを増やすことは確実に転職成功の可能性を高めていくことになります。たとえばコンタクトが多いほど、あなたのプロフィールのスキルに関して「スキルの裏書」と呼ばれるスキルの承認をしてくれるユーザーが増えるでしょう。

それだけでも、普通に考えてリクルーター(転職エージェントやヘッドハンター)や採用担当者にとって関心を惹きやすい要素になります。また、具体的にあなたがアプローチしている企業の採用担当者は、あなたのプロフィールを必ずチェックします。スキルの裏書が多いか少ないかは、相手からの評価に多少なりとも影響を与えるはずです。

同様の理由であなたのアクティビティに、多くの人の好意的なリアクションがあればあるほど有利です。スカウトされる可能性や、アプローチしている企業の採用担当者に好感を持ってもらえる可能性が高まります。そういったLinkedInの仕組みからくる背景によって、つながりを増やすことが転職活動にもトータル的にプラスとなるのです。

LinkedInのつながりを増やす5つのコツ

LinkedInのつながりを増やすためには、主に以下のような5つのコツがあります。

  • 共通のつながりがあるユーザーに送る
  •  「#つながり申請歓迎」のユーザーに送る
  •  上限まで地道にリクエストを送る
  •  TwitterなどほかのSNSと連携する
  •  アクティブなユーザーに送る

それぞれのコツを見ていきましょう。

共通のつながりがあるユーザーに送る

メリットのところで触れたように、共通のつながりが多いほど、つながりリクエストは承認されやすいです。初期の段階はそれを意識してつながりリクエストを出すことで、早い段階でつながりを増やしていけるでしょう。

「#つながり申請歓迎」のユーザーに送る

「#つながり申請歓迎」や「#繋がり申請歓迎」などとヘッドラインやプロフィールに記載してあるユーザーにつながりリクエストを送る場合は、断られることは基本的にないでしょう。

LinkedInの検索機能で「つながり申請」や「繋がり申請」を検索すると、対象のユーザーをすぐ探せます。ある程度コンタクトの数が増えたら必要ありませんが、LinkedInを始めたばかりで早くコンタクトの母数を築くために使える方法です。

上限まで地道にリクエストを送る

つながりリクエストの申請には、送信制限が設けられています。そのうえ、Linkedinの「1次のつながり数」の上限は30,000人となっています。そのため、誰につながりリクエストを出すか慎重に決めていく必要があります。キャリアに興味を惹かれる人、投稿内容がすばらしい人、ビジネスで関わりたい人など、まず誰とどういった目的でつながりたいかを自分の中で明確にし、優先順位をつけましょう。短い時間でやみくもに大量のリクエストを送信した場合や、送信したつながりリクエストのほとんどが無視や保留、スパム扱いされた場合には、リクエスト送信が制限される可能性もあるので、自分にとって意義のある人にリクエストを送信しましよう。そして地道な作業ですが、自分からコツコツと、日々申請することが大切です。多くの人はつながりリクエストをもらうと嬉しいと感じるにもかかわらず、自分からはなかなか送りません。そのため、自分からつながりリクエストを送ると相手から喜ばれることも多く、つながりの数をスムーズに増やせます。

なお、つながりを申請する際、毎月5件までのつながりリクエストにパーソナライズされたメッセージ (それぞれ200文字以内) を追加して送信できます。つながりリクエストを送る際に、メッセージを添えたほうがよいのかどうか迷いますよね。メッセージが添えてあるとそれに返信しないといけないので、面倒だと感じるユーザーもいるでしょう。一方で、メッセージがある方が印象は良いと感じるユーザーもいます。結論としては、受ける相手によって感じ方が違うので、どちらかに決めておく必要はありません。送る相手のイメージから、どちらが好まれるかを想像して出してみましょう。どうしてもつながりたい相手、かつ認知して欲しい相手には、共通のつながりの方との関係性を明示するなど、個別のメッセージを添えると効果的かもしれません。
※プレミアムプランではつながりリクエストを送信する際に追加できるメッセージの数に制限はありません。

TwitterなどほかのSNSと連携する

つながりの数をスピーディに増やしたい場合は、ほかのSNS、特にX(旧Twitter)と連携させるのが効果的です。Xは拡散力が高いので、上手に使えばつながりリクエストの申請をたくさんもらえます。

アクティブなユーザーに送る

つながりリクエストに承認をもらうには、そのユーザーのアクティブさも重要です。つながりリクエストを出す対象者のリコメンドも出てきますが、実は、アクティブではない人も多数混じっています。そういうユーザーにつながりリクエストを送っても、そもそもログインしないので気づかれないまま放置されて無駄になるリスクが高いです。

では、どのようにアクティブなユーザーを探せばよいかについて説明しましょう。ユーザーのプロフィールの「アクティビティ」の項目を見るのが先決です。何も表示されない場合は、過去の90日間に投稿もコメントも、いいねもしていない状態なので、インアクティブ(非活動的)です。そういうユーザーは避けて、アクティビティがいろいろあるユーザーを選びましょう。ほかにも、あなたの投稿に「いいね」をしてくれた2次(もしくは3次)コンタクトに、つながりリクエストを送る方法があります。そういうケースは多くはないかもしれませんが、あなたの投稿に好感を表明してくれているので承認される確率は極めても高いでしょう。

次に、フィードに上がってくる2次コンタクトに、つながりリクエストを送る方法です。アルゴリズムによって、あなたに何らかの関連性や共通点があって表示される可能性が高いのです。また、投稿内容が見えるので、あなたにとってつながる価値があるユーザーかどうかを見極めやすいでしょう。最後に、あなたのプロフィールの閲覧履歴をたどるという方法があります。他者のプロフィールを覗く時点で確実にアクティブであり、なおかつあなたに何らかの興味があると考えられ、おそらくつながりリクエストは承認されるでしょう。ただし、この機能はプレミアムアカウント限定です(プレミアム以外のアカウントでは、最大5人の閲覧ユーザーを確認できます)。

つながりリクエストへの適切な対応方法

これまでは自分からつながりリクエストを送るほうの話についてお伝えしました。次からは、つながりリクエストをもらった場合の適切な対応方法について紹介します。

つながりリクエストは基本的に承認

つながりリクエストをもらった場合に、そのユーザーのプロフィールやアクティビティを閲覧して、よっぽど不審な人物でない限り、基本的に承認して問題ないでしょう。直接の知り合いではなくても、ネットワークを広げるのがLinkedInです。とりわけ企業の採用担当者やリクルーターからのつながりリクエストは確実に承認しておきましょう。そして、ビジネスや転職につながる関係性を構築するのです。

メッセージを返すべき場合

LinkedInを始めたばかりの頃は、つながりリクエストに添えられているメッセージすべてに返信しなければという気持ちになるかもしれません。しかし実際は、そこまで気にする必要はないでしょう。基本的にはつながりリクエストを承認した場合、あるいは自分にとって意味のある場合のみ返信すればOKです。

それは以下の4つとなります。

  • 一般ユーザー
  • 企業の採用担当者
  • リクルーター
  • 求職者

一般ユーザーからの純粋なつながりリクエストに関しては、喜ばしいものなのでぜひ返信しましょう。たとえ面倒であってもエチケットとしてお返しした方が印象が良いです。企業の採用担当者に関しては、自社の文化に合いそうな人材や求めているスキルを持った人材と見極めた少人数のユーザーにのみ声をかけます。あなたがその企業をどう思うかは別として、一旦は真摯に向き合うためにもきちんと返信を書きましょう。

リクルーターに関しても同様に、あなたのスキルを見込んで紹介したい企業があるというケースもあります。きちんと返信を書きましょう。ただし、リクルーターは企業の採用担当者と比べると、あなたのスカウトにそれほど熱心ではない場合もあります。単にそのリクルーターにとって、斡旋できる求職者の母数を増やすためのケースも多いです。見極めができる場合もあれば、わからない場合もあるので、簡潔に返信しておきましょう。もちろん、具体的なJD(ジョブ・ディスクリプション:求人の内容)まで書かれたきちんとしたスカウトであれば、それなりにしっかり受け止めた上で返信するのが適切です。

求職者からのメッセージは、他の人からと少し異なります。仕事を探している人から、あなたが勤める企業で働けないかという直談判の意味を持つことが多いでしょう。特にあなたが人事関係の部署にいる場合には、このメッセージが多くなります。これに対して相談に乗るかどうかは、あくまでもケースバイケースです。しかしながら、断るにせよ勤め先という背景があるので、まずは然るべき対応の返信を送りましょう。

メッセージを無視してOKな場合

メッセージがそのユーザー自身のサービスの斡旋や調査依頼、イベント関連、広告などのケースも多くあります。これらは総じて無視しても問題ありません。サービスの斡旋は、保険や不動産の営業、投資の勧誘などがあります。本当に気になったのであれば返信してよいですが、あまり注目する必要はないでしょう。

調査依頼とは、あなたがプロフィールで公開している職業や専門領域などに関するヒアリングを調査会社から依頼されるケースです。ともすれば現職に関する競合他社への情報漏洩にもつながるリスクがあるので、フリーランスや自営業ではなく会社勤務の人は対応しないのが賢明でしょう。イベント関連は、集客したいセミナーや交流会、業界イベントへの参加依頼、意見や感想などを求められる場合が多いです。興味があれば返信するのもよいでしょうが、不健全な勧誘の場合もあるので注意しておきましょう。

広告とは、商品やサービスの一般的な広告宣伝です。普通にプライベートのメールアドレスに来るようなものと同じと考えて、放置してよいでしょう。これらに関しては、よほどメリットがあるなら別として基本的には無視して構いません。また、なかにはLinkedInの趣旨を履き違えて、ビジネスではなくプライベートの交流を求める人もいます。そういう場合は一切関わらないのが賢明です。

積極的につながるべきユーザーの見分け方

母数を増やすという意味以上に、積極的につながるべきユーザーかどうかの見分け方として、プロフィールやアクティビティを確認しましょう。ここでプロフィールの内容が薄かったり写真が公開されていなかったり、アクティビティが少なかったりする場合があります。そうであれば、特に積極的につながる必要はないと考えましょう。

第一にアクティブなユーザーで、第二に独善的でない人物かどうかを見極める必要があります。アクティブでも独善的な人であった場合に、繋がっていること自体があなたの印象を下げるケースもないとはいえません。アクティビティが常識的、良識的な考え方や価値観に由来する発信であるかをよく見て、積極的につながるかどうかの判断をしましょう。

まとめ

LinkedInにおいてはつながりを増やすと、さまざまなメリットがあります。リクエストに承認されやすく、タイムラインに投稿が出やすく、転職活動にプラスになるなどです。

つながりを増やすのにはコツがあります。共通のつながりの多いユーザーを選ぶほか、Xなどの他のSNSと連携する、アクティブなユーザーを選ぶなどにより、比較的スムーズにつながりを増やしていくことが可能です。Linkedinの初心者のみなさんは、ここで紹介した方法を取り入れてどんどんつながりを増やし、メリットを享受してください。

いますぐ求人を探す

タリスマンに転職相談をする