これで最初から好印象を与えよう!転職初日における挨拶の仕方とは

転職活動が完結していよいよ新たな職場に初出社する日は、緊張や不安を感じる人も多いかもしれません。特にこれからともに働く人たちの前での挨拶には、どういう言葉を選ぶべきか悩みがちですよね。

今回の記事では転職初日に向けて準備しておきたいことに触れ、好印象を与えられる挨拶と自己紹介の仕方や注意点を、例文も交えて解説します。

転職初日に向けての準備

転職先への初出社日については、さまざまなことが気になるでしょう。気持ちよくスタートを切れるように、その日に向けてしっかり準備をしておきましょう。あらかじめ取り組んでおきたいのは、以下の3項目です。

  • 出社時間は社内の慣例を聞いておく
  • 身だしなみと持ち物、出勤経路確認を万全にしておく
  • すぐ仕事に就けるよう業務内容を再確認する

それぞれを見ていきましょう。

出社時間は社内の慣例を聞いておく

まずは本当の出だしである初出社の時間について、触れておきます。

定時が9時だから8時50分に着けばよいとは限りません。少なくとも初日なので、前提として余裕を持って出社しましょう。その上で、企業によって出社時間の慣例があるかもしれないので、人事の窓口の方にあらかじめ聞いておくのが賢明です。企業によっては、始業1時間前に普通に全員が出社しているとか、逆に始業時間10分前にならないとセキュリティが解除されないので入れないなど、イレギュラーな慣例や事情がないか確かめてください。

慣例となっている基本的な出社時間があればそれを聞き、その少し前くらいを目指すのが賢明です。少なくとも、全員が揃っているところに遅れて出社すると、あまり印象は良くないでしょう。

身だしなみと持ち物、出勤経路確認を万全にしておく

次に、どういう服装で行くかは前もって決めておきましょう。初日はとにかく清潔感がある、シンプルなスタイルがおすすめです。当日の朝になってからコーディネートに迷ってバタバタしないように、前日にセッティングしておいた方が良いでしょう。さらに、持ち物も確認しましょう。当日は事務上の手続きも色々あって、必要なものがあります。チェックリストを作っておき、前日にこちらもセッティングを済ましてください。

最後に、念のために出勤経路の再確認をしておきましょう。Webの乗換案内などで、到着時間も含めて改めて調べておくのが得策です。また、利用予定の交通手段が事故や災害で運休するケースに備えて、他のルートを複数で確認し、併せて緊急時の連絡電話番号がすぐにわかるようにしておくことも大事です。

すぐ仕事に就けるよう業務内容を再確認する

最後に、初日でも紹介や手続きが済んだら仕事につく場合も多いので、そうなった時に戸惑うことがないように業務内容を再確認しておきましょう。

配属先がおおむねどのような業務をどういうフローで行っているかくらいは、調べてわかる範囲で把握しておくことが大切です。それをするかしないかで、周囲に与えるあなたの第一印象も大きく異なるでしょう。

一般的な転職初日の流れ

転職初日に思わぬ失敗をしないために、当日の大まかな流れを紹介します。もちろん企業によって多少異なりますが、一般的な初日の目安として参考にしてください。

出社後はいきなりの挨拶ではなく、先に事務手続きを行う場合が多いです。入社にあたっての必要書類を提出し、備品を受け取り、その後はオリエンテーションとなり、社内の組織や業務の概要についての説明があります。新卒採用ならしばらく研修などがありますが、中途採用の場合はすぐに部署に配属になることが一般的です。

人事の方に配属先に案内され、部署の長の方からの紹介があってから、挨拶と自己紹介を促されます。あなたも緊張しているかもしれませんが、笑顔と張りのある声を心がけ、早口にならないように意識して丁寧に挨拶しましょう。

転職後の前職関係者への挨拶メール

転職後に前職でお世話になった方々に対する挨拶メールを出す際の、考え方を例文とともに紹介します。

転職後の前職関係者への挨拶の考え方

転職後に、前職の上司や同僚、取引先の方々に挨拶メールを送ることは問題ありません。とはいえ、前職の関係者すべてが対象者となるわけではなく、特にお世話になった方や親しくしていた方、あるいは今後転職先企業の新たな取引先の候補となる方などに出すのが一般的です。

入社直後ではなく数日を経て落ち着いた頃に、感謝とともに、転職先での立場や仕事内容をメールで報告しましょう。今後の取引の可能性がある方には、また一緒に仕事をしたい旨を付け加えておきます。なお、あくまで個人的な連絡になるので、企業のメールアカウントからではなく個人から送ります。ではその書き方と文例を見ていきましょう。

前職関係者への挨拶状・挨拶メールの書き方

冒頭では「前職では大変お世話になりました」という感謝を表します。その後は転職先で任されているポストや業務内容などを簡潔に述べた上で締めるか、今後もプライベートあるいはビジネスでつながっていきたい旨を加えて締めましょう。

前職関係者への挨拶メールの文例

件名:転職のご挨拶/〇〇〇〇(名前)
〇〇〇〇様

ご無沙汰しております。
〇〇社では長い間お世話になりまして、誠に有難うございました。

退職時にご案内させていただきました通り、この度〇〇〇〇〇〇に入社し、現在、本社営業部にて法人営業を担当しております。

かつて〇〇様(送信相手)に教えていただきましたことを活かし、お客様との信頼関係を構築することを目指して邁進しております。

メールでのご挨拶となり恐縮ですが、今後ともお付き合いのほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

〇〇〇〇(名前)

転職初日の挨拶・例文集

ここでは転職初日の挨拶の例文を紹介します。例文AからCは、Aが最も丁寧で、Bが一般的、Cは少し親しみがある感じのものです。企業風土によって「丁寧」のレベルを多少変化させても良いでしょう。それまでに面接等で訪問した際に感じた空気感をもとに、その職場の雰囲気に馴染む語り口を選びましょう。つかめない場合はAレベルが賢明です。

例文A)
はじめまして、本日付けで入社いたしました〇〇〇〇でございます。
前職ではエンジニアとして、主に〇〇〇関係の開発業務に従事してまいりました。
出身は〇〇県、年齢はXX歳、プライベートでは5年前からマラソンに取り組んでおります。
至らない部分も多々あるかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

例文B)
本日からお世話になります〇〇〇〇と申します。これまでは〇〇〇系企業で営業を務めておりました。
〇〇県出身のXX歳です。趣味は〇〇〇〇で、休日には同好の友人と一緒に〇〇〇〇に出かけることが多いです。
今回させていただく仕事は未経験ですが、1日も早く覚えて〇〇課のお役に立てるように精進する決意です。ご指導のほど、よろしくお願いいたします」

例文C)
おはようございます。今日からお世話になります〇〇〇〇です。
こちらに来るまでは、実家がある〇〇〇県で営業事務をしていました。
東京での生活は初めてなので、いろいろ教えて頂ければ有難いです。また、お酒の場も好きなので、飲み会などがあればぜひお誘いください。
早く仕事に慣れて、会社のお役に立てるよう頑張りますので、よろしくご指導お願いいたします。

好印象を残す挨拶のポイント

挨拶は、あらかじめ原稿を用意して練習もしましょう。その方が、本番でも落ち着いて話せます。ここでは好印象を残す挨拶のポイントを紹介しましょう。

笑顔と張りのある爽やかな声で話す

これは内容ではなく話し方のポイントですが、無理のない自然な笑顔と張りのあるさわやかな声を意識しましょう。挨拶の内容もさることながら、表情や声のトーンが第一印象に与える影響は大きいです。

人は第一印象を結構引きずるので、不本意な印象を与えてしまった場合に覆すのは大変です。表情が硬く、声がうわずっていると聞いている側に緊張感が伝わり、良い印象を残しにくくなります。その後の社内生活を多少なりとも左右する大事なことなので、鏡を見ながら練習するくらいで臨みましょう。笑顔や声のトーンは練習をするかしないかでかなり違います。

もちろん、本番ではどうしても多少緊張するので、練習どおりにいかないかもしれません。それでも、何も練習や準備をしていないのとは雲泥の差になります。

前職の紹介を盛り込む

冒頭からふた言めくらいに、前職の紹介を盛り込みましょう。迎える側としてはあなたがどういう経歴がある人なのかは大きな関心事です。簡潔でよいので、前職のことを盛り込むようにしましょう。

ショートエピソードを入れ込む

脱線しない範囲、あるいは嫌味がない範囲であなたの出身地や趣味、ショートエピソードなどを入れることで、親しみやすい印象を与える効果があります。同じ地域の出身の人や、同じ趣味を持つ人などがいれば、会話の糸口になることもあります。職場に早く馴染むに越したことはないので、材料としてそういう情報も共有しておきましょう。

1分以内で簡潔にまとめる

話の尺が長すぎるとまとまりが欠けていき、散漫な印象になりかねません。原稿ができたら本番のつもりで時間を測ってみて、1分以内になるように調整しておくとよいでしょう。

自己PRや自慢は避けて謙虚に話す

採用を決めるための面接では、自己PRや実績のアピールは必要ですが、初日の挨拶は全く意味が違います。そういうものを入れると違和感があり、「鼻につく」か「自慢話」に聞こえて印象は悪くなります。そうではなく「謙虚さ」を伝えることを意識しましょう。

個別挨拶も忘れず行う

職場の全員の前で行う挨拶だけでなく、個別の挨拶も忘れずに行いましょう。まずあなたが出社した時点ですでに来られている方に、ひとりずつ挨拶回りをします。その後に出社された方には、全体の挨拶の前に良いタイミングがあれば挨拶し、なければ全体の挨拶が終わってからひとりずつ回って挨拶をしましょう。

内容はできるだけシンプルに、例えば「本日よりお世話になります〇〇です。どうぞよろしくお願いします」などで充分です。個別にきちんと挨拶できれば、もし全員の前で挨拶する機会がないとしても心配ありません。

まとめ

転職して初日は手続きやオリエンテーション、挨拶などがあり内容が濃い1日となるので、あらかじめできるだけの準備をして臨むのが賢明です。初日の身だしなみや持ち物、出勤経路の確認を万全にして、挨拶の原稿も完璧に仕上げて練習をしておきましょう。

転職が決まったみなさんは、新しい職場で好スタートを切れるよう、ここで紹介した情報を参考に抜かりなく準備をして初日に臨んでください。

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