エンジニアに転職を希望する人に!エンジニアの魅力を主な職種別に紹介

時代はデジタルトランスフォーメーションの渦中にあり、それを支える「エンジニア」は、世界に求められる魅力ある職業となりました。業界の慢性的な人材不足を背景に、独学やスクールでの学習を経て異業種からエンジニアに転職する人も多く見られます。
この記事ではエンジニアへの転職を考えているみなさんに向けて、職業としてのエンジニアの魅力を、代表的なシステムエンジニアを始めとして主な職種別に解説していきましょう。

世界観を創り出すシステムエンジニアの魅力

システムエンジニア(SE)は、IT業界の職種として誰もが思い浮かべる代表的なものです。システムエンジニアは、主として顧客企業の要望を落とし込んだシステムの開発を一から担い、仕様書を設計してチームのスタッフとともに完成に持っていきます。
システムエンジニアは、さまざまな領域のプロフェッショナルを率いるチームリーダー的な立場にもなるのです。システムを動かすソフトウェアは、ひとりでは作ることができません。

魅力1:大いなる達成感

システム開発は、長期間にわたる大仕事です。短くても数ヶ月を要し、長いと数年間もプロジェクトが続くこともあります。開発プロジェクトは、どうしても不確定要素が多いので、試練と苦難の連続です。
何事もなく完了まで進むプロジェクトは、大変まれだといえるでしょう。チームのスタッフと協力しながら、苦楽を共にしつつシステムを粛々と作り上げていくのです。
無事にシステムを完成させた時の達成感はたとえようもない素晴らしいものであり、システムエンジニアの仕事の掛け替えのない魅力といえるでしょう。

魅力2:常にプロジェクトが新鮮

また、システム開発は、プロジェクトごとに内容が異なります。同じ技術を使うとしても、要件はその都度変化し、設計にも当然違いがあるのです。
システムエンジニアの仕事には、同じことの繰り返しはなく、毎回のプロジェクトが真っさらから始まります。つまり、常に新鮮な気持ちでプロジェクトに取り組むことができるのも得難い魅力です。

魅力3:専門分野を極めていける

ひと口にシステムエンジニアといっても、実は細かく枝分かれしています。デスクトップ系や組み込み系、ウェブ系などのさまざまな専門分野でシステムエンジニアが存在するのです。
自身が極めたい分野の専門的なスキルを磨いていけることに、魅力を感じる人も多いことでしょう。しかもIT業界は変化が速いので、スキルを磨き続けてもどこかの段階で満足することはできません。
つまり、常に先を見て、上を目指してストイックにスキルを磨き続けていくことが必要になります。人によっては苦労と捉えるかもしれませんが、真にシステムエンジニアの仕事が好きな人には、それさえも魅力と感じるようです。

魅力4:クリエイターの醍醐味を味わえる

システム開発は、芸術的な面があります。完全に同じ要件でシステムを作り上げても、それを手掛けるシステムエンジニアの数だけ、異なるシステムが生まれるのです。
ちょっとしたプログラムにも、いく通りもの解法があります。システム設計ともなれば、その選択肢たるや無限のレベルです。そこを、システムエンジニアは自身が持つスキルを最大限に活かして、ベストだと思えるシステムの設計に打ち込みます。
設計が首尾よくいった時に味わえる、クリエイターとしての醍醐味は、体験した人にしかわからない素晴らしいもののようです。

魅力5:成果物が社会で価値を生む

システムは完成して終わりではありません。そこからがむしろ始まりで、その先には数え切れない膨大な人数のユーザーに使われることになります。
ユーザーはシステムを利用することにより、たとえば仕事を効率よく進めることができたり、あるいは楽しい経験をできたり、または資産を有効に運用することができたりと、システムによってさまざまな価値が生まれるのです。
自分の創造したものが価値を生み、誰かの役に立つという歓喜がシステムエンジニアにはあります。ときにはユーザーからダイレクトに感謝の気持ちを表明されることもあると聞きます。

魅力6:ありとあらゆる業界に関わる

現在ではITシステムを使わない業界など、ほとんどありません。つまり、システムエンジニアは開発する案件を通して、ありとあらゆる業界と関わることができます。
一般的な職業においては、同じ業界か、限られた関連業界としか関わることがありません。一方システムエンジニアは、出版業界、金融業界、医療業界、アパレル業界、スポーツ業界などなど、キリがないくらいありとあらゆる業界の案件を受注します。
新たな業界の仕事をするたびに新しい分野に触れることができるのも、システムエンジニアの魅力のひとつでしょう。

魅力7:ロジカルな思考力が深まる

システム開発には、ロジカル(論理的)な思考力が欠かせません。そのため、システムエンジニアとしての仕事を続けていけば、必然的にロジカルな思考力が深まっていきます。
また、クライアントの要望を理解して、ベストな提案をするためにもロジカルな思考能力が求められるのです。ロジカルな思考能力は、システムエンジニアの仕事だけでなく、さまざまな分野で役立つので、かりに他の仕事をする場合にも有効になるでしょう。

魅力8:コミュニケーション能力が磨かれる

コンピューター関連の仕事のイメージは、一日中PCに向かっているようなものになりがちです。しかし、システムエンジニアはそんなことはありません。
主な仕事がシステム設計なので、クライアントからヒアリングしたり、提案する機能のプレゼンをしたりもします。
プログラマーやチームリーダーなどとも話し合うことも多いので、意外とコミュニケーションを取る機会が多いのです。さまざまな立場の内外の人と触れ合うので、コミュニケーション能力が磨かれる環境であるというのも魅力となります。

魅力9:最先端技術に関わることができる

IT業界は凄まじいスピードで、次々と新しい技術やトレンドが生まれます。最近ではAIやVR、IoTの進化が著しく、関連するエンジニアの需要が急増しているのです。
これからの世界は、ITテクノロジーが牽引力となって発展していくといっても過言ではありません。システムエンジニアは次代を担う最新技術と、常に密接に関わることができる職業としての魅力があります。

ユーザーと企業の架け橋フロントエンドエンジニアの魅力

フロントエンドエンジニアは、例えばEC(イーコマース)のWebサイトなどで、フロントエンドを作成します。フロントエンドとは、ユーザーが直接データをやり取りするウェブページです。いわばユーザーと企業の間に橋を架ける仕事です。
単にページに機能を持たせるだけではありません。消費意欲を刺激し、喚起する役目も負っています。そんなフロントエンドエンジニアは、IT業界の最先端で活躍する仕事といえるでしょう。
それゆえに、最先端のテクノロジーに対して常にキャッチアップし、自ら試してみるなどの研究が欠かせません。最先端のテクノロジーを自らの手で活用したページが公開される喜びを感じられるのは、技術者にとって得難い魅力でしょう。

情報網にいのちを吹き込むネットワークエンジニアの魅力

ネットワークエンジニアは、データをやり取りするネットワークシステムの設計から構築、運用や保守などに携わります。ネットワークエンジニアになったばかりの仕事は、運用・保守から始まるのが一般的です。
運用・保守、次に構築で経験を積んだ後に、設計の方面に進むこともあれば、運用や保守のスペシャリストを目指す道もあります。
ネットワークシステムを立ち上げて、うまく動作させることはネットワークにいのちを吹き込むような作業です。そこに大きい魅力を感じるエンジニアがたくさんいます。

偉大なる裏方サーバーエンジニアの魅力

サーバーエンジニアの仕事は2種類に大別されます。ひとつは、企業などが所有しているWebサイトなどのサーバーを管理する仕事で、もうひとつは、サーバーを使いやすいようにカスタマイズする仕事です。
また、サーバーの更新をしたり、トラブルを未然に防ぐために監視したりすることもサーバーエンジニアの仕事となります。さらには、OSのアップデートに伴うシステムの変更および障害対応も彼らの大事な仕事です。
大きなトラブルの部類に入るのは、サーバーダウンやハッキングといったもので、これらに速やかに対処することはサーバーエンジニアにとって重要な仕事となります。
サーバーダウンなどが起きてしまった場合には、休日や夜間であろうが現場に駆けつけて、不眠不休の復旧作業を行う場合があるのです。仕事の守備範囲が広いので、裏方に徹したプロジェクトが終わった時の大きい達成感が魅力といわれています。

デジタル世界の防人(さきもり)セキュリティエンジニアの魅力

セキュリティには大きく分けて、3つの要素があります。「機密性」「完全性」「可用性」の3つです。ただし、「機密性」と「完全性」を突き詰めていくと、システムが使いにくいものになってしまいます。
それらを線引きする絶妙な落とし所を判断するのが、セキュリティエンジニアの真価が問われる部分です。
セキュリティエンジニアの魅力は、誰も見つけることのできなかったシステムの脆弱性や対策を、自分が見つける痛快さにあるといわれています。
自分の目利きで、企業のセキュリティ事故を未然に防ぐ結果につながったとき、大きな喜びを感じるとともに、IT業界にとっての情報の防人(さきもり)としての誇りを感じるでしょう。

礎(いしずえ)を陰で支えるインフラエンジニアの魅力

ひとびとは日々、瞬間瞬間にPCやタブレット、スマートフォンにて、メールの送受信やSNSでの発信、書き込み、ネット検索などを行います。そのために必要な基礎構造がITインフラです。
そのITインフラをクライアントの要望に沿って設計および構築を行い、正常に動いているのかを点検することも含めて、インフラエンジニアの仕事となります。
インフラエンジニアのキャリアパスは、大別すると3つです。「マネージャー」「スペシャリスト」「ITコンサルタント」の3つであり、それぞれの仕事に見いだせる魅力に目を向けてみましょう。
【マネージャー】チームをまとめながら自らが指揮して作り上げたITインフラが、多くの人の生活を支えたり、利便性を向上させたりすることが魅力
【スペシャリスト】インフラのスペシャリストとして、知見が深まるにつれて、自分自身の成長を感じとることができる魅力
【ITコンサルタント】いろいろな企業からオファーを受けることにより、ITインフラを支えている実感と、顧客から頼りにされている実感を得る魅力

品質の気高き番人テストエンジニアの魅力

テストエンジニアという職業が知られるようになったのは、日本では最近のことです。しかし私たちの生活に密接に関わるコンピューターシステムが正常に動いているのは、テストエンジニアのおかげにほかなりません。
品質の番人として、市場に送り出せる確かなものだけを見極める重要な役割こそがテストエンジニアです。
身の回りで、IT技術が組み込まれていない製品を見つける方が困難なくらいの時代といえます。もし、これらのIT機器が誤作動を頻発していたら、大変なことになるでしょう。
テストエンジニアは、IT機器が仕様書通りに適切に作られていて、正常に作動するかをチェックします。さらにはプログラムの中にバグを発見した場合に速やかに修正をする専門性が高い技術者です。
チームのスタッフから尊敬されるような優秀なテストエンジニアにおいては、プログラムのソースコードの解析だけで、システム内の不具合を修正してしまうほどの芸術的なスキルを持っています。
地道ではあっても、そういう作業からシステムの不具合を見つけ出し、それを無事に修正し終えた時の大きい安堵と喜びを感じられることは、素晴らしい魅力だといえるでしょう。

まとめ

エンジニアへの転職を考えているみなさんに向けて、システムエンジニアをはじめとした主な職種の魅力を解説しました。エンジニアの細分化は進んでおり、ここで紹介したものがすべてではありませんが、代表的なものを網羅しています。
ここでの情報が、これから転職してエンジニアの世界に入っていくみなさんにとって、どの方面が自分に合っているのかを考える材料になれば幸いです。

Talisman編集部

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