知らないと後悔する!?外資系転職キャリアアップ3つの真実
外資企業は収入が高い、実力主義で若くてもキャリアアップの可能性がある、という話を聞き、転職先として外資系企業に可能性を感じている方も多いことでしょう。
その一方で、実情がわからない、自分がやっていけるのかと不安を抱いてはいませんか?
実際、外資系企業の掟や立ち居振る舞いを教えてくれる人は、そういません。
今回は多くの方が間違いやすい、外資系企業の実情やキャリアアップの真実をご紹介します。
1、外資=グローバルではない
まずはなぜ外資系企業への転職を検討しているのか、その目的を明確にする必要があります。
外資系企業の日本法人に転職する最大のメリットは、グローバルに活躍するチャンスをつかむことではなく、キャリアップに役立つ多くの経験を積めることです。もしグローバルな活躍を求めて転職先を模索しているのなら、外資系企業よりも海外進出しているもしくは目指している日系企業の方が可能性があると言えます。
なぜならば、外資企業が日本法人に求めるのは、日本国内の市場開拓・拡大であり、その他の国の市場拡大ではないからです。外資系企業に転職=グローバルな活躍ができると思われがちですが、実はそうではないのです。
近年は中国やインド、東南アジアといった市場が著しい成長を見せ、日本法人への期待値が減少しています。日本が第2の市場と言われていた時期とは異なり、アジア市場のひとつという位置づけに変化しているため、日本法人からグローバルへと活躍の場を広げていくことは難しい状況にあります。
そんな状況の中、外資系企業へ転職するメリットはもはやないのか、と言えばそうではありません。冒頭で述べたように、最大のメリットは経験値が高められること。
一般的な日系企業では、到底任せてもらえないような責任ある仕事も、年齢問わず実力に応じ担うチャンスを得られるのです。しかも外資系企業の本社は世界規模で実績を上げている大手企業であることが多く、実証された確かな理論を体現できることが、外資転職する魅力と言えるます。
外資系企業が持つバックグラウンドも念頭に、転職先企業を選択していくことが、外資転職でキャリアアップを図るポイントです。
2、日本企業以上にウェットな人間関係
人間関係がドライと言われる外資系企業ですが、外資系企業に勤務したことがある人の多くが、意外にも実情はそうではなく、むしろウエットだと口にします。もちろん、ドライな社風の企業も存在しますが、日本企業以上に業務以外のコミュニケーションも大切にする社風を持つ外資系企業が多くあります。
それは何気ない会話から新しいアイディアが生まれ、スムーズに業務を進められる関係ができると考えられているからです。
勤務中でも『今週末は何するの?』『この間のパーティどうだった?』と言う、たわいのない会話をしたり、仕事に厳しい上司がこどもの写真を見せて家族の話をしたり、ということが日常的に行われています。そのほかにも仕事後や休日に一緒にスポーツを楽しむ、家族ぐるみで出かける、誕生日にプレゼントを贈る・・・など。
こういったコミュニケーションを通して相手を理解し、価値観を共有することで、業務上でも1~10すべてを説明しなくても大筋が理解できるようになります。詳細な説明をしたり、間違った理解から起こる対立を解消するなどの無駄な時間を削り、より効果的な仕事をするには欠かせないのです。
仕事以外のコミュニケーションを楽しめるというのも、外資系企業でキャリアアップする秘訣といえるでしょう。
もちろん無理に付き合う必要はありませんが、積極的なコミュケーションを心がけたいものです。
3、上司は絶対的なボスである
外資企業といえば、アピールが大切で自分の意見を発言していくのが、キャリアアップの鉄則と言われます。しかし上司に異を唱える必要がある際は、細心の注意が必要です。
上下関係がフラットと言われる外資系企業でも、上司は絶対的なボス。広い心で部下を受け止めてくれる存在ではなく、成果達成のための監視役なのです。
これを勘違いしてしまうと、“できる自分”をアピールしているつもりが、盾突いていると取られて、評価を落とすことになりかねません。
外資系企業で上司に嫌われるということは、キャリアアップの道は閉ざされたも同じ。
なぜなら日系企業では人事担当部門が従業員の情報を管理し、処遇にも大きく関わることが一般的ですが、外資系企業では直属の上司が処遇の決定権を持ち、人事部門には人事決定に関する力がないからです。
たとえ嫌いな上司であっても、何かしら優れている部分があるから、そのポジションについているわけです。感情はひとまず置いておいて、尊敬の意を表し、上司の良き相談役であるというスタンスを見せ、信頼できる部下だと思ってもらうことができれば、キャリアアップの道が開けてくるでしょう。
さらに上司が外国人の場合は、疲れた上司を気遣うなど日本人が得意とする細かい心配りで、その心をガッチリつかむことができると語る外資系出身者も多いのです。
外資系でキャリアアップを図るには、“上司の味方になる!”を忘れてはいけません。
まとめ
一口に外資系企業と言っても、その社風は千差万別。当然ながら、すべての企業に共通する絶対的な鉄則があるわけではないことを心得ておくことが重要です。外資系企業=○○という一般的なイメージで判断し行動してしまうと、せっかくのキャリアアップの機会を逃しかねません。
外資系企業をひとくくりに捉えるのではなく、その企業ごとの特徴を把握し、転職後もキャリアアップしていけるよう対策していくことが重要と言えます。