未経験からの転職~コンサルタントへの道~
・未経験の転職は20代のうちが理想
未経験でコンサルタントになるには、30歳をすぎてしまうとかなり難しくなるので、20代までが望ましいです。コンサルティング業界では体力も必要な要素になりますので、コンサルティング業界への転職を希望しているのなら、30歳までには結果を出せるような準備が必要です。しかし、例えば経験や条件によっては30代でも可能性がありますので、信頼できるエージェントに相談してみるとよいでしょう。
・未経験からコンサルタントになる3つの秘訣
・筆記試験合格は絶対条件
コンサルティングファームの採用試験には、筆記試験があります。未経験者は特にこの筆記試験という関門を突破しなければ、コンサルタントへの道は開かれません。
なぜなら、この筆記試験は応募者であるあなたのコンサルタントとしての素質を見抜くような内容になっているからです。既にコンサルティング業界での実績がある経験者であれば、筆記試験が合格ラインに達していなくとも実績を優先されることもありますが、実績のない未経験者の採用は筆記試験にウエイトがおかれるというのは想像に難しくないでしょう。
試験の内容や形式は、ファームによって形式やスタイルが違うので、当然ながらそのファームに合わせた準備が必須です。 それには、やはりファームごとに筆記試験の内容や対策など確実な情報を得ることが筆記試験合格の重要ポイントなのです。
・コンサルタントに必要なスキルを持っている
コンサルタントになるのに資格は必須ではありませんが、次のような方がコンサルタントに向いていると言えます。
・論理的思考能力がある →ビジネス全般で重視されることの多いスキルですが、企業の課題の原因から解決法を導き出し、ゴールへと導くコンサルタントには必須のスキルです。
・プレゼンテーション能力が高い →解決策を提案し、その策を実行させるためには、クライアントを説得できる高いプレゼンテーション能力が不可欠です。
・向上心が高い →現状に満足せず、自分のスキルアップの為に努力をしたり、進行しているプロ ジェクトにおいても常に、現状を疑い更なる高みへと導こうとする能力はコンサルタントに欠かせません。
・実行力がある→コンサルタントは机上の業務ならず、様々な調査をしたり、現場に込んでクライアントとともにプロジェクトを実行する泥臭い側面も多く担うことから、フットワークの軽さも求められます。
・人の心を動かす”魅力”を持っている
コンサルタントになるには、頭脳や能力だけでなく人柄なども重視され、合否を左右します。
例えば、以下のような人柄が大事な要素となります
・コミュニケーション能力がある。
・知的好奇心がある。
・遊び心があり、他人とは違う斬新な発想ができる。
・組織に依存しない考え方ができる。
・落着きがある。
・清潔感がある。
・愛嬌がある。
・明るい性格。
・包み込むような人間的大きさ・温かさを持っている。・・・など
なぜ、人柄が重視されるのでしょうか?
コンサルタントは実態のある商品を販売するのではなく、コンサルティングという実態のないものを提供するのが仕事です。つまりは、コンサルタント自身が商品とも言える訳です。重要な業務を託すに足りる信頼感と安心感があるか否かというのは、とても重要なポイントになります。
コンサルタントは、課題の解決策を提案し、クライアントに実行してもらい結果を出さなくてはいけません。その為には、頭がキレる、論理的思考があるといった能力だけでなく、”人を引き惹きつける何か”を持っている必要があるのです。
コンサルティングファームで働く
・未経験者の割合
コンサルタントには職位があり、未経験者はアナリストかアソシエイトコンサルタントからスタートしますが、未経験者の割合は1~2割ほどです。少ないですが、数ヶ月経てば新卒同様OJTが始まり、2~3年で一人前のコンサルタントとして活躍することが可能です。
・英語力は必要なのか?
コンサルティングファームと言うと英語が必須と言うイメージを持っている方も多く、転職を希望した時に、どのくらいの英語力が必要なのか?というのは気になるところではないでしょうか。
ファームによっても異なりますが、一部外資系戦略コンサルティングファームは募集要項にもビジネスレベルと表記され、高い英語力が求められます。
英語力に自信があり、そのスキルを活かしたいという方は是非チャレンジされるといいでしょう。
それに対して、他のファームで求められる英語力は、あれば尚良しというレベルです。入社してから学んでいける環境があり、英語を学ぶことにアレルギーがなければ問題ないでしょう。しかし、近年はグローバル化が進み、日系ファームでも英語力を求められる傾向が出てきています。活躍の場を広げるためにも、英語力を高める意欲は必須です。現時点では英語力に自信がないという方でも活躍できるフィールドがありますので、ご自身の強みをアピールできるようにしておくと良いでしょう。
・激務と言われる働き方について
コンサルティング業界は激務と言われており、いざ憧れのファームに入社できても続けていかれるか不安に思ってはいませんか?
コンサルティングファームで働く1~2年は、他企業の3~4年にも匹敵すると言われるほど、経験が積めるのが魅力のひとつでもあります。企業やプロジェクトによっては、深夜2~3時まで勤務するなど、給料が高くても時給換算すると安い、身体がもたないという理由で転職をする人もいます。参加するプロジェクトにもよるので一概には言えませんが、忙しいということは覚悟が必要です。
しかし、その一方で働き方を改革しようという動きも出てきており、例えば総合ファームの代表格アクセンチュアでは、18時以降の会議禁止、働きやすい環境づくりのための管理職研修を行う、社外相談窓口の設置、生産性の高い社員に報いる給与制度の改定など具体的な政策を掲げ、取り組みを行っています。
その結果、残業時間の減少、離職率の低下、有給休暇取得率増加、女性採用比率向上、と言った成果をあげ、社員の働く意欲を向上させていることから、今後も働き方を見直すファームが増えていく傾向にあると言えるでしょう。
・女性の活躍について
企業としても女性を必要としているので積極的な採用が行われており、多くの女性がコンサルタントとして活躍しています。
コンサルティングファームでは、男性と変わらない環境で働くことが求められるので、結婚出産との両立というのは難しい現状ではありますが、社会全体として女性の活躍を支援していく流れがあるように、コンサルティングファームもまだ事例が少ないだけで、今後は変わっていくことが考えられます。実際に、某外資コンサルティングファームでは、幹部の女性の方が結婚出産というロールモデルとなり、育児との両立をサポートするシステムが作られたケースもあるので、新たな可能性を切り開いていくことは十分に可能と言えるでしょう。