金融機関のITとFintech
違いを理解して希望の職に就く
Fintechと従来の金融機関におけるITとは、実は全く異なるサービスであることを理解している人は案外少ないのではないでしょうか?
FinanceとTechnologyという言葉から大差ないように思われがちな両者ですが、実際担っている役割には大きな違いが存在します。
従来の金融ITやFintech領域への転職を希望しているのであれば、希望する職を手にするために両者の違いを明確に理解することが重要です。
の項目では、両者の違いについて説明していますので、自分がどちらの領域で活躍したいのか判断する参考にしてください。
従来の金融ITとFintech
まず、金融機関においてのITは、金融制度の確立や金融サービスをサポートするための解決策なのに対し、フィンテックは、テクノロジーを用いて既存の金融サービスに対する不満や課題を解決した結果、誕生したサービスであると定義することができます。
金融事業は法規制が厳しく、テクノロジーを駆使したとしても金融機関以外の企業が現行の金融事業に参画しようとすると法の壁が大きく立ちはだかりますが、フィンテックはあらゆる非金融機関企業にとって大きなビジネスチャンスとなります。
モバイル端末でのオンライン決済というフィンテックの金融サービスを一般的なものにしたPaypalは、VISAが作ったサービスではないことからも、金融機関のITとFintechは別の領域であることが理解できるでしょう。
例えば、タクシーにとって代わったUber、レンタルビデオ店を激減させたNetflix、民泊を身近なものにしたAirBnBが既存のサービスに対しイノベーションを起こし、新たな地位を確立させたように、また仮想通過のような新たな金融サービスの出現により、金融業界にイノベーションをもたらしたものがフィンテックと言えます。
Banking is necessary – banks are not 〜銀行の機能は必要だが、銀行は必要か?〜
1944年マイクロソフトの創始者ビルゲイツが発したこの言葉が、フィンテックの登場によって一部では改めて問われることにもなってきているのです。
一方、多くの金融機関でも、Artificial Intelligence (AI) / IoT / 機械学習(Machine Leaning)等の導入に先駆け動いており、業務効率化をはじめ、他社との差別化、従来なかった新しいサービスのイニシアティブに向けて、非金融業界からの中途採用を高めているところも近年増加しております。
タリスマンでは、Fintechはもちろん、従来の金融IT領域である、銀行、証券会社、投資信託・運用会社、保険についても案件を多数取り揃えており、専門的な知識のあるコンサルタントがご相談に乗っています。