タリスマン株式会社の代表が語る、創業の原点からこれからのビジョン。外資系大手人材紹介会社での成功と違和感、資金・人脈ゼロからの会社立ち上げ、そして常識にとらわれず挑戦を続ける独自の「ハイブリッドモデル」。「本質的な人材紹介」を追求し続けるタリスマンの魅力と、求める人物像について迫ります。
1.外資系大手の違和感から始まった、理想の人材サービスへの挑戦
――まずは、代表が人材ビジネスの面白さに目覚めたきっかけと、タリスマン創業の原点について教えてください。
もともと私は、外資系大手の人材紹介会社で働いていました 。そこで現在の共同創業者であるメンバーたちと出会いました。
人材ビジネスに深くのめり込んだのは、「人と人をつなぐことがビジネスになる」という純粋な面白さを知ったからです。当時は大きなプロジェクトを任せていただいたり、新しい支店の立ち上げに携わったりする中で、ビジネスがダイナミックに拡大し、成長していく高揚感を肌で感じていました 。「自分たちの手で、このビジネスをゼロから創り上げることができたら、もっと面白いのではないか」――そんな純粋な冒険心が、創業の最初のきっかけでした。
平日は会社員として全力で働き、週末になるとメンバーと集まってビジネスプランを練る、そんな準備期間を経てタリスマンは産声を上げました。
――前職の外資系大手は素晴らしい環境だったと思いますが、あえて独立を選んだ背景には何があったのでしょうか?
ビジネスとして非常に面白かった一方で、大手外資系ならではの「仕組み」に対する違和感も抱くようになりました。
外資系エージェントは非常にビジネスライクで、契約や数字に対して合理的なルールを持っています。ビジネスモデルとしては成立していても、私にはそれが「サービスの荒さ」に映りました。お客様に対して、本当に最後までやりきり、最適なサービスを届けられているのだろうか、という疑問が拭えなかったのです。
「目の前の利益やドライなルールに縛られることなく、本当にお客様に寄り添い、納得いただける最適なサービスを届けたい」。この強い想いこそが、タリスマンを立ち上げる最大の原動力となりました。
2.資金も人脈もゼロ。未来を切り拓くチャレンジャーとしての第一歩
――創業期は、かなり泥臭いスタートだったと伺っています。
そうですね、まさに「ゼロからのスタート」でした。2012年の頭に私が一人で会社を立ち上げ、その数ヶ月後に共同創業者のメンバーが参入しました。当時はとにかくお金がなかったので、自宅からスタートすることになりました。それしかやりようがなかったのです。
最初の営業拠点は、私の地元である北海道の片田舎にある商店街の空き事務所でした。そこから東京の候補者様や企業様へ向けてアプローチを重ねる日々です。前の会社で現場から一度離れていたこともあり、現場に直結する人脈やリレーションはすべて作り直す必要がありました。お金もない、人脈もないという状況下で、「いかに資金をかけず、フットワーク軽く動き、最短で成果を出すか」という、本当にギリギリの戦いでした。
――「タリスマン(Talisman)」という社名には、どのような想いが込められているのですか?

この社名は共同創業者が提案してくれたのですが、一目で気に入りました。ちなみに私のアイディアはダメダメで思い出すのも恥ずかしいです(笑)
タリスマンは、英語で「お守り」や「幸運をもたらすもの」という意味があり、転職活動に臨む候補者様のキャリアや、成長を目指すクライアント企業のビジネスにとって、まさに“お守り”のような存在でありたいという願いにぴったり重なります。
そして、もう一つの意味が “Game Changer(ゲームチェンジャー)”です。私たちは人材紹介マーケットに後発で参入したチャレンジャーです。 RPO(採用業務支援)などの新規ビジネスもハイブリッドで展開しながら、市場に新しい風を吹き込み、果敢にチャレンジし続ける。この社名には、私たちの確固たる決意が込められています。
3.タリスマンの圧倒的な強み。常識にとらわれない「妥協なきサーチ」
――人材紹介会社が数多く存在する中で、タリスマンが市場で勝ち続けている「強み」は何でしょうか?
人材紹介会社の本質的な価値とは、「企業の人事部が、自力ではどうしてもアプローチできない優秀な人材を連れてくること」に尽きます。そこを徹底的に磨き上げることこそが、私たちの存在意義です。
そのために、私たちは「サーチ(探索・集客)」の能力を極限まで高めてきました。通常の人材紹介であれば、LinkedInなどの一般的なツールを使ってアプローチ、スカウトをするのが主流です。
もちろん私たちもそうしたツールを使いこなしますが、それだけではありません。
この独自のサーチ手法については社外秘としたいので、ここでは詳しくお伝えできませんが、 一般的に使われているツールや既存のメディアだけに頼るのではなく、ターゲットとなる求職者様の行動特性に合わせてアプローチの仕方を最適化しています。通常のエージェントではアプローチし得ない「ニッチな領域」まで深く潜り込み、世界各地の潜在層から優秀な人材を泥臭く見つけ出す独自のサーチノウハウを追求し続けています。
求めているターゲットへどのようにアプローチすべきかをゼロベースで思考し、手段を選ばず実行に移す。この圧倒的な「サーチ力」こそがタリスマンの核です。
――「広く浅く」ではなく「狭く深く」という戦略についても、代表は非常に重視されていますね。
私たちは成功報酬型のサーチモデルを中心にビジネスを展開しています。このモデルで勝つための条件は、ただ一つ。「誰よりも早く、そのポジションに最も合致する最適な候補者様を見つけ、信頼関係を築いていくこと」です。
これを行うには、全方位に手を広げる「広く浅く」のやり方では絶対に不可能です。自分の得意とする専門分野をきちっと定め、いかに「狭く深く」突き詰めるかが勝負を分けます。
豊富な資本力と圧倒的な人員を抱える大手人材紹介会社であれば、ローラー作戦のような「広く浅く」のアプローチでも勝てるかもしれません。しかし、私たちは独立系エージェントです。特定のニッチなエリアにおいて、大手に勝る深い情報と候補者ネットワークを保有していなければ、各領域の競合プロフェッショナルたちに打ち勝つことはできません。
「この領域なら、タリスマンが絶対に一番だ」とクライアントからも候補者からも想起される状態を創り出すこと。そのために、私たちは自分の専門性を妥協なく突き詰める姿勢を、コンサルタント全員に求めています。
4.フットワークの軽さ×強固な管理体制。チャレンジを支える「ハイブリッドモデル」
――タリスマンのもう一つの強みとして、人材紹介だけでなく「RPO(採用業務支援)」も並行して提供している点が挙げられます。このハイブリッドモデルの強みについて教えてください。

バイリンガルや高度専門職に特化した「人材紹介」の強みと、クライアントの採用チームに入り込んでプロセス全体を支援する「RPO」の強みを、どちらも高いクオリティで併せ持っている会社は、業界を見渡してもごく一部の大手企業くらいです。
しかし、私たちは「完全に独立したエージェント」であるため、しがらみがなく、フットワーク極めて軽く、常識にとらわれない新しいチャレンジが可能です。例えば、難度の高い「成功報酬型のRPOモデル」を構築するなど、お客様のニーズに合わせて柔軟かつスピーディーにサービスを最適化することができます。
――そうした独立系ならではのスピード感や柔軟なチャレンジがある一方で、それを支える組織の「土台」も極めて重要になりますね。
その通りです。私たちは限られた資本力でありながら、コーポレート部門(バックオフィス)の管理体制が非常に強固に作られています。
代表である私自身は、どちらかといえば現場気質で、バックオフィスの細かな制度構築や管理はそれほど得意ではありません。そこを、完全に補う形でプロフェッショナルなコーポレートメンバーたちが盤石に支えてくれています。
バックオフィスが信頼できるからこそ、コンサルタントやRPOの現場メンバーは、何も恐れることなくフットワーク軽く、新しい提案やアプローチに思い切って挑戦できるのです。これは、他の中小エージェントにはないタリスマン独自の強みだと確信しています。
5.これからのタリスマン。属人性を超え、次世代へ還元する「人の組織」へ
――これからのタリスマンを、どのような組織にしていきたいと考えていますか?
これまでは、コンサルタント個人の能力や「人と人とのつながり(資産)」に依存する、属人的な部分が大きい組織でした。例えば、私自身もアソシエイト時代から5年、10年、20年と関係性を紡ぎ、信頼マップを描きながら、長期的な紹介リピートやご縁をいただいてきました。
しかしこれからは、こうした属人的なノウハウを組織的に共有し、再現性を高めるフェーズへと移行していきます。タリスマンの強みである高いサーチ能力、コンサルティングの知識、RPOのノウハウを体系化し、「全員が共通のプログラムによって成長し、高いプロフェッショナルになれる仕組み」を確立していくつもりです。
――代表を突き動かすモチベーションの源泉は何なのでしょうか。
振り返れば、私自身がキャリアの初期や、海外で活動していた頃(かつて柔道を教えて多くの方に温かく感謝された経験など)、自分自身がまだ未熟で何もできなかった時に、本当にたくさんの周囲の人たちに助けられ、引き上げてもらいました。
そのベースがあるからこそ、今の自分があり、今のタリスマンがあります。ですから、私の仕事の最大のモチベーションは、「自分が周りから受け取った恩や価値を、今度は次の世代、そして社会に還元(お返し)していくこと」なのです。
――最後に、このインタビューを読み、タリスマンに興味を持ってくれた将来の仲間たちへメッセージをお願いします。
人材紹介は、ただの「右から左へのマッチング」ではありません。人と人とが深くつながり、企業の未来を変え、求職者様の人生のターニングポイントを創り出す、極めてやりがいに満ちた「人のビジネス」です。
タリスマンに新しく加わる仲間たちには、このエキサイティングな仕事を通じて、自らの専門性を徹底的に磨き、市場から、そしてお客様から直接感謝される喜びをたくさん味わってほしいと思っています。
私たちが培ってきたノウハウを吸収し、成長しながら、今度は自分たちの力で世の中に価値を還元していく。そんな美しく、前向きな世界観を、ぜひ私たちと一緒に創り上げていきましょう。あなたからの挑戦を、心からお待ちしています。





