転職を成功に導くためには、「決断力」が必要です。
年収アップからキャリアパス、ライフステージの変遷…転職に求めるものは人それぞれですが、「決断せざる者は成功せず」。
頭で考えているだけでは「転職適齢」を逸してしまい、生涯の悔いとなることも。優秀なバイリンガルである方が、大事な決断で躓いてしまう姿は、非常に残念な話です。
そこで今回は、実際にバイリンガルの方が転職を決めた「きっかけ」を、いくつかご紹介しようと思います。
きっかけ1:年収アップを求めて転職
バイリンガルの年収や職業評価は、企業の振れ幅が大きいです。
バイリンガルは総じて高い職業評価を得られる反面、比較対象が少なく「本当に適正年収なのか?」と疑問に感じる方が少なくありません。
転職前と転職後では給与が数百万円変わったという事例も多いので、大半のバイリンガルは、1度は転職を収入アップのきっかけとして経験します。
もともと、外資系企業は転職に対して寛容です。優秀なバイリンガル人材であればあるほど、相応の年収を提供します。
1つ問題点があるとすれば、それは「案件の探し方」にコツがいること。
こうした魅力的な案件の大半は、限られた人材紹介会社のみが有する非公開案件です。優秀な人材紹介会社と出会う「きっかけ」が、あなたを成功へと導きます。
きっかけ2:ライフステージが変わった
特に女性バイリンガルの方に多いケースです。結婚や出産、ご家族の介護などをきっかけに、「働き方を変えたい」と考えるように。
「そんなのバイリンガルじゃなくても同じじゃない」
ご指摘はごもっとも。これは日本だけなく、アジア圏では特に多い認識事項です。
「外資系企業は能力や経験が全て」
ではありますが、バイリンガルというだけで優遇されるわけではなく、離職していた年数やそれまでの経験値に左右されることが多いです。これまでバリバリ働いていてもライフワークバランスを優先した場合、年収が下がることもあります。
バイリンガルであっても、英語が話せなくても、ライフステージの変化から転職を検討する女性は多いですが、バイリンガルであればより多くの選択肢を得ることができるのが強みです。
きっかけ3:「35歳転職限界説」に縛られない
日本の転職市場には「35歳転職限界説」 という通例が存在します。つまり年功序列を重んじる日本企業では、35歳以上はキャリア的にツライよと言外に伝えているわけです。
日本人が異常に離職や転職を怖がるのも、1つはこの「35歳転職限界説」が影響していると言えるでしょう。
ところが、
バイリンガルの場合は「35歳転職限界説」は当てはまりません
しかもこれは、外資系企業のみならず、日系企業においても同様です。なぜでしょうか?
それは、ひとえに「ビジネス英語をこなす人材が少ない」から。更に、語学に加えてなんらかの「専門性」があれば、40代はもちろん50代でも転職可能ではありますが、年齢を重ねることによってそれが「障壁」になるケースも増えます。
日本語と英語は文化圏が離れすぎており、ネイティブレベルでビジネス文章を紐解ける人材は常に不足しています。こうした状況下では、日系企業も「35歳転職限界説」を重視しません。
バイリンガルは自由で幅広い選択性を持つ能力
と言えるでしょう。年齢や性別に縛られず、常に自由で広い選択性が約束されています。本当の意味では「思い立った時がきっかけ」と言えるのかもしれません。