皆さんは外資系メーカーに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
これから外資系メーカーへの転職を考えている多くの方は、外資系企業に対するイメージとして、下記のようなものをお持ちかと思います。
「競争が激しく実力主義傾向が強い」
「リストラが激しく安定性に欠ける」
ところが、このような認識は半分正解・半分不正解です。実際のところは、メーカーのスタンスは「国籍・業界」により変動します。
そこで今回は、それらの特徴を解説。その概要をお伝えしようと思います。
実力主義を推すアメリカ系外資メーカー
世界には様々な国籍のメーカー系企業があります。
ひと口に外資系メーカーと言っても、アメリカ企業や欧州企業・中国企業など様々。国籍によって全体的な企業の特色やカラーがまるで異なります。
個人主義志向の米国メーカー
私たちが一般的に考えるハードワーク&高リターンの「外資系」は、総じてアメリカ系企業に多い傾向です。
また、米国企業は個人主義・スキルを重視。
個人の業務スピードやアイディアを重視するため、日本企業のように残業代が支給され、評価に直結するということはありません。
日本企業に馴染んだ方には違和感を感じることがありますが、個人的スキルを重視し・イノベーションを好む方には最適な勤務先と言えるでしょう。
なお、アメリカ企業のこの文化が、「忠孝」を重視する日本企業とのあまりの違いに強烈なインパクトを与え、外資系企業のイメージカラーとして定着したと考えられています。
ワークライフバランスを重視する欧州メーカー
アメリカ企業に対して、欧州メーカーは「ワークライフバランスを重視する傾向」にあると言われています。
アメリカ系の外資系メーカーと比べて出世スピードが遅い傾向にあるものの、
〇 長期的かつ組織的な目線での経営戦略
〇 働き方を重視した効率的なワークスタイル
などなど、オン/オフの切り替えが非常に顕著なところがポイント。人材に対する姿勢もアメリカほどシビアでなく、経営戦略に対する在り方も日本企業と似た側面も有しています。
そのため、日本企業勤めが長かった人でも働きやすいと感じる方が多く、転職先として人気です。
業種による違い
外資系メーカーの働き方は、業種の影響も強く受けます。
メーカーの業種は大きく分けて下記の4種類が挙げられますが、いずれもビジネスとして特色差が大きい点が特徴です。
〇 FMCG(消費財)
〇 IT
〇 BtoB
〇 高価格商品
例えば、消費財を扱う業種は日本企業が非常に強く、売り場などを巡って激しい争いが繰り広げられています。更に消費財は、他のカテゴリーと比べて競合商品に対する素早いレスポンスを求められるため、激務になりやすい傾向です。
逆に、高価格商品(ハイブランドアイテムなど)には欧州企業が強く、ライフワークバランスが取りやすい傾向にあります。女性の活躍率も高いため、キャリアを保持しながら育児休暇を取得する方も少なくありません。
もちろん、ITやBtoBにも、働き方や企業傾向による差は存在します。
転職先の選択に迷っている方や目指すべき働き方を有している方は、こうした特徴も抑えておくことをオススメします。