職場での悩みの中でも多く挙げられるものの1つに「人間関係」があります。特に、女性同士の人間関係では、派閥争いが起こったり、嫉妬をされたり、陰口を言い合ったりと、さまざまな理由で悩んでいる方も多いようです。
そこで今回は、女性の職場で人間関係のストレスを減らすためにはどうすれば良いのか、その解決方法を紹介していきます。
目次
女性は特に職場の人間関係に悩む傾向がある
マイナビニュースの調査によると、女性が実際に人間関係に悩んでいることとして、こんな回答がありました。
「お局が仕事をしないで座っているだけで邪魔。席が隣なので一日中、話しかけられてうっとうしい」(46歳女性/建設・土木/専門サービス関連)
「同僚のグチが多くて面倒くさい」(42歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
「人間関係が悪いので会社に行くのが辛いし、頑張っているのに評価されないのでやりがいがない」(28歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
「高圧的で苦手な上司がいて、その人におびえ、会社に行くのがつらい」(30歳女性/家電・AV機器IT関連技術職)
出典:マイナビニュース
特に女性の職場の人間関係で多いトラブルは、次のように分類されるでしょう。
<女性特有>職場でよくある人間関係のトラブル
陰口を言われる
身だしなみや仕事の出来などに関して、陰口を言われるということが最も多いトラブルの1つです。
自分の知らないところで悪口を言われるのも嫌ですが、わざと本人に聞こえるように悪口を言う人もいます。自分の悪口が耳に入ってくるような職場では、集中して仕事に取り組むことができません。
しかも、陰口を言う人というのは、大抵1人ではなく、2人3人と仲間を増やし、みんなで陰口を言おうとする傾向があります。
特定のグループに所属しないと孤立してしまう
女性は職場において1人では行動せずに、グループを作って集団で行動する特性があります。
どこのグループにも属さず1人で単独行動をしている人は「浮いた存在」と見なされてしまい、だんだんと孤立してしまうのです。
「気が合わないな…」と思っても仕方がなくどこかのグループに所属し、行動を共にしなければいけないので、ストレスを感じ疲れてしまう女性も多くいます。
無視される
自身に非があって、気に障ったのなら無視されるのも分かりますよね。しかし、特に何かした覚えはないのに無視されてしまったということはありませんか?
ひどいケースでは、初出勤の挨拶を無視されてしまったということもあります。
実はこれ、初対面の人には関わる前にその人の容姿や年齢を把握したいという女性特有の心理に基づいた行動なのです。
こちらに非がないのに無視をされているという時は、女性にはそういう性質があると割り切って、あまり気にしないようにしましょう。あなたのことが把握できてきたら、自然と無視されなくなってくるかもしれません。
噂話がすぐに広がる
「内緒ね」と言っておいた個人的な話なのに、次の日には職場中の人が話を知っていた…という場面に遭遇したことはありませんか?
しかも、人から人へ伝わる時に最初の話と変わっていて、自分の耳に入った時には全く別の話になっていた…ということもよくあることです。
そのようなことがあると、一緒に働く仲間なのに信用することが難しくなってしまいますし、身近な人であっても安心して相談できなくなってしまい、ストレスがたまってしまいます。
妬まれる
女性の人間関係では、嫉妬もよく聞く悩みです。仕事で成果を出して上司にほめられた時や、男性と仲良くしていた時に、同僚や先輩から妬まれてしまうことが多いようです。
冷たく接してくる、悪口を言うなど、嫉妬していることを態度に出してくる人もいるため、なるべく妬まれないように注意をする必要があります。
では、女性同士の人間関係においてトラブルを回避するにはどうしたらいいのでしょうか。働きやすい良好な人間関係を築くポイントを解説していきます。
ストレスのない働きやすい職場にする!良好な人間関係を築くポイント
笑顔は最強の武器!
人間関係のストレスを表情に出してしまうと、それに対してさらに陰口を言われてしまうこともあります。
その時に心がけたいのが「いつも笑顔でいること」です。
自分の陰口を言っている人に対しても笑顔で接することで、「陰口を言われても全然気にしていませんよ」ということをアピールできます。それに、親切にされると人は罪悪感を抱くものです。
また、少し無理をして笑顔を作ると、脳をだまして「幸せだ」と思えるようになります。そうなれば心に余裕が生まれ、他の人にも寛容に接することができます。
好意が伝わる挨拶をしよう
笑顔で挨拶をすることで、相手に好意を伝えることができます。挨拶なら、職場で毎日自然にすることができるので実践しやすいでしょう。
自分に好意を持っている人のことはなかなか嫌いになれないのが人間です。嫌われないために、こちらから好意をアピールできる挨拶を積極的にしていきましょう。
「おはようございます」「お疲れ様です」などの挨拶はもちろん、些細なことでもお礼をするということも大切です。
また、挨拶は会話のきっかけにもなります。天気のことなどありきたりのことでも良いので、だんだんと会話を増やして仲良くなっていきましょう。
相手を否定しない
人はそれぞれ育ってきた環境が違うため、持っている価値観も人それぞれです。自分が正しいと思っていることを否定されると、相手は自分自身を否定されたように感じてしまい、傷ついてしまいます。
あなたに対してアドバイスをしてくれた人の言っていることが間違っていると感じることもあるかもしれません。しかし、アドバイスを否定してしまったことがきっかけで人間関係がこじれてしまうこともあるので、注意が必要です。
相手の好きなところを見つけよう
今苦手な人がいるという場合は、その人の嫌なところしか見えていないのかもしれません。
しかし、職場で一緒に働いている以上、苦手な人ともどうしても関わらなければいけないこともあります。
そういった時は、相手の性格の中で、好きになれそうなところを探してみましょう。
人間誰しも悪いところもあれば良いところもあります。見方やシーンによっては、短所も長所に変わることもあるのです。
本音を見極めれば振り回されない
「私の悪口を言っている」という部分だけを切り取って見てしまうと、相手の行動に振り回されてしまいます。
そのような時は、相手がどうしてそのような行動を取っているのかを考えてみましょう。
たとえば、職場であなたにあたりのきついお局さんがいたとしましょう。理由もなく冷たくされていると感じているかもしれません。
しかし、もしかすると、そのお局さんはあなたに仕事の成績を抜かされてしまうと焦っているのかもしれません。このように、相手の行動の裏にある心理を見極めると、冷静になることができ、相手の行動に振り回されるストレスが少なくなります。
職場で起こった人間関係のトラブルはどうやって避ける?
それでは、具体的にどんな場面でどのようにトラブルを回避すればいいのかを見ていきましょう。
噂話をされた時
噂話が飛び交っているような職場では、他人の噂話を聞かされる頻度は高いことでしょう。
そのような時、あなたも一緒になって噂話を人に伝えたりしてはいけません。
噂は本当の話かどうかは分かりませんし、あなたが本人に恨まれてしまう原因にもなり得ます。
誘われたけど断りたい時
女性の上司や先輩から食事や飲み会に誘われても、既に予定が入っていて断らなければいけない時もあります。そういった時、どのように断っていますか?トラブルを避けたいのであれば、以下の3つのことを心がけましょう。
1.誘ってもらったことに対してお礼を言う
「お誘いいただき嬉しいです。ありがとうございます。」とお礼を必ず言いましょう。お礼があるかないかで、相手に伝わる印象はかなり変わります。
2.言いにくいからといって返事を先延ばしにしない
返事までの時間を延ばしてしまうと、逆に相手は期待してしまいますし、早くお断りすれば相手も違う予定を入れられるでしょう。既に違う予定があることが分かっているのなら、すぐにその場でお断りをしましょう。
3.感情を表情に表す
「予定があって残念です。また誘ってください。」などと言っても、場合によってはただの社交辞令に聞こえてしまいます。本心から言っているということが分かるように、残念な気持ち、感謝の気持ちをしっかり表情でも伝えましょう。
飲み会でのトラブルを避けたい時
飲み会も、人間関係でのトラブルが起こりやすい場面です。
特に女性同士のトラブルを回避したいのであれば、「酔っ払いすぎないこと」と「女性の隣に座ること」を心がけましょう。お酒に弱い人は、事前に女性の先輩などに相談しておくようにしましょう。また、男性の隣に座ると、女性にライバル視をされてしまうことがあります。
これはやっちゃだめ!職場の人間関係を悪化させる行動
悪口を言う&他の人の悪口に便乗する
ランチの時などに、誰かの悪口を言う人がいるかもしれません。
その際に、自分も一緒になって悪口を言ったり、「そうだよね、分かる~」などと、共感するリアクションをしたりしてはいけません。
そのような行動を取ってしまうと、まるで自分が悪口の元凶かのように噂が広まってしまうかもしれません。ただ黙っているか、チャンスがあればこっそり別の場所へ逃げましょう。
同じことを繰り返し聞く
一度教わったことを何度も聞くというのは、誰しもあまりいい気持ちにはなりません。
忘れてしまうことのないように、人から何かを教わる時には必ずメモを取るようにしましょう。
男性ばかりと仲良くする
男性ばかりと仲良くすると、他の女性から敵視されてしまうことがあります。
必要以上に話しかけたり、女性よりも男性と仲良くしたりするのは避けた方が良いでしょう。
もう改善できないほど最悪!職場の人間関係のストレスを減らすには?
気にしないで、時間が解決してくれるのを待つ
陰口や噂話は、ずっと同じ人がターゲットにされるということはありません。少し時間が経過したら何もなかったかのようにあなたに接してくるかもしれません。
少しだけ耐えれば嵐は過ぎ去ると思って、あまり考えすぎずに時間が解決してくれるのを待ちましょう。
仕事だけの関係と割り切る
どうしても人間関係が改善しない場合は、仕事だけの関係と割り切って諦めるのも手です。
仕事中は黙々と自分の業務に専念して、プライベートでは仕事の人間関係のことを忘れて楽しみましょう。
自分の感情も大切にする
相手の悪口を真に受けたり、好かれようとしたりしすぎてしまうとストレスになってしまいます。また、相手の気持ちを理解しようとしてもどうしても受け入れられないこともあります。
ストレスを抱えすぎていると、相手にもそれが伝わり、人間関係がますます悪化してしまいます。
自分の感情も大切にして、自分にも相手にもストレスを感じさせないようにしましょう。
周りの人に相談する
できれば、上司にこっそり相談してみましょう。上司が難しければ、身近な同僚や先輩でも構いません。
上司であれば、その部下に注意をすることができますし、根本的に解決しなかったとしても、人に話すだけで気持ちが軽くなります。
耐えられない場合は転職を考える
「何をやっても人間関係が良くならない」「もうストレスが限界だ!」という場合には、転職をすることを検討しましょう。
環境が変われば、人間関係をまた1から作ることができます。
自分の気持ちを一番に大切に考えて、どうしても耐えられないようであれば転職活動を始めましょう。
まとめ
今、女性同士の人間関係に悩んでいるという方は、まずは「相手に好意を伝える」、「悪口や噂話をしないようにする」など、人間関係を改善するための努力をしてみましょう。
しかし、頑張ってみたけどどうしても改善できないという場合には、あまり気にせずに、少しでも自分のストレスを減らしていきましょう。
自分だけではどうにもならない時は、1人で抱えこまずに誰かに相談したり、環境を変えてみたりするなど、思い切った行動をすることも重要です。
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