降格願いして管理職からプレイヤーに戻る選択肢もある

入社してからの夢だった管理職につけたのに予想以上に過酷でつらい!という方は多いのではないでしょうか。今回は管理職についたことで鬱になりそうなくらいストレスを抱えている方に向けて、解決策を紹介します。

管理職がつらい原因と解決策

管理職のストレスを改善するには、原因を把握して、それに合った対策を行うことが必要です。管理職が抱えるストレスの大きな原因は大きく分けて4つあります。それぞれの解決策も合わせて見ていきましょう。

高圧的で仕事のできない上司がいる

管理職の上にいる上司の圧力に苦しんでいる人は多いでしょう。時間のかかる面倒な仕事を期限も短く降ってきたり、トラブル案件を丸投げされたり、「管理職なんだから解決しなさい」と言われたら、何も言い返せませんよね。

上司の便利屋さんになり、いいように扱われている気がして、ストレスを感じる人が多くいます。

このようなストレスを解決する方法として有効なのは、趣味やコミュニティを持つことです。趣味で体を動かすと心も体もリフレッシュできます。そんな時間がないという方は公園を散歩するだけでも変わります。グリーンエクササイズといって、自然にふれるだけの超簡単ストレス法として知られています。

能力とモチベーションの低い部下への対応

管理職の重要な仕事の一つとして、部下のマネージメントがありますが、これも大きなストレスになることが多いですよね。

チームのメンバーが皆優秀であれば問題ないですが、現実は甘くありません。仕事能力が低いだけならまだしも、今の時代はゆとり世代や草食世代、好きなことだけして生きていきたいと望む夢見がちな世代が混迷していますから、それを調整する管理職は大変です。

どんなに指導を頑張っても成果につながらないこともあるのが難しいところです。
マネジメントする部下の能力やモチベーションを管理するのもストレスの原因になるのですね。

おすすめの解決策は、自分が新人だった頃の気持ちを思い出すことです。あなたも新入社員だったときは、仕事ができないことに大きな不安や悔しさを感じていたことでしょう。また、仕事はそこそこに独立したい!と考えたこともあるのではないでしょうか。

そして、変えられることと変えられないことをを意識することで、ストレスはさらに減らすことができます。変えられるのは自分の考え方と未来のみ。変えられないことは他人と過去なので、自分の思い通りにならないとイライラすること自体、意味がないのです。

部下のミスや責任を取らされる

ミスをゼロにすることは不可能ですが、トラブルやクレームが起きたときに責任をとることになるのが管理職です。自分で犯したミスではないのに対処し、責任をとるのは役職としては当然なのですが、大きなストレスになります。

頭ではわかっていても、気持ち的には納得がいかないことが多いのが辛いところです。

部下のミスの責任を取らされるストレスが強い場合は、ミスが出ないようなシステムを作ると良いでしょう。管理体制の強化や二重チェック、タスクボットなどを駆使して、ミスが出ない仕組みを作ることはできます。

成果の基準が高くプレッシャーが強い

自分の能力は高くてもたまたま能力の低い部下をもつと、仕事の成果を上げられず、それでもその成果を上げられなかった責任は管理職になります。

たとえ成果をあげられない本当の原因が部下の無能さにあったとしても、許されません。指導力不足とみなされ、管理職の責任になってしまいます。

特に仕事の成果は数字で求められるので、部署としての目標やノルマを達成するまでストレスを感じることになります。

成果の基準を達成すべく、目標設定や部下の管理を改善していくという対策はもちろん取らなければいけませんが、今この記事を読んでいる管理職の方の中には、既にそんな対策は嫌というほど行ってきたという方も少なくないのではないでしょうか。

成果が出ないときの会社のプレッシャーにどうしても耐えられず、パワハラなどに発展してしまっている場合は、転職か、管理職の降格願いを出すかといった解決策が考えられます。

どうしても管理職がつらいなら転職か降格か

以上のように管理職のストレスの原因を見てきましたが、原因が自分の能力ではないところで発生していることが多く、解決策が出されても、根本解決にはならないと思うのではないでしょうか。

中には、自分には管理職の適正がないから辞めた方がいいと思う人もいるかもしれません。上述しましたが、管理職を降格するか、転職をするか、この決断は根本解決に一番近いと感じるのではないでしょうか。

では、まず、管理職を降格したらどうなるでしょう。管理業務から開放され、自分の仕事だけに集中し、与えられた目標は達成するかもしれません。しかし、それは会社が求めている成果ではないので、あなたの立場が不利になります。

なぜなら管理職が降格願いを出すということは、会社の期待を裏切る行為と見なされてしまう場合があるからです。

また、能力がないと見なされてしまうと、お給料やボーナスも減り、達成感のある仕事や案件は回ってこなくなります。つまり、仕事が一気に楽しくなくなり、モチベーションも下がってしまう危険性があるのです。

転職をするのが最適解の理由

最初こそ管理職に憧れ、目標にしてきたかもしれませんが、現実は好きな仕事には専念できず、マネジメントややりたくない仕事が増えたという方もいるでしょう。お給料は上がっても残業代が出ないレベルまで仕事が長時間に渡るので、時給換算したらお給料は下がっているともいえます。

プレイヤーとしての仕事が合っているから独立だ!というのも、会社員としての安定を知っているとなかなか踏み切れないのではないでしょうか。慣れた仕事で月々安定収入が入るのですから、それを捨てるのは難しいものです。たとえ会社員時代に仕事ができた人でも、独立やフリーランスでやっていける人は一握りです。

そして、奥さんやお子さんがいる方ならなおさら、難易度があがります。独立をするより、あなたが求めている環境は転職で得られるかもしれません。

そのため、管理職を辞めて、またプレイヤーとして活躍したいと思う方は、他の会社に転職するのが最適解といえるでしょう。

人それぞれ得意不得意がありますので、与えられた目標を実現するための戦略を考えるのが得意な人も、自分がプレイヤーとして売上を伸ばすのが向いている人もいます。

管理職をしばらく続けているけれどつらくて仕方がないという方は、自分自身がプレイヤーとして活躍している方が充実した人生を歩めるかもしれません。自分の価値を把握する上でも、転職という手段は有効なので、気軽にやってみると新しい発見と自分の立ち位置がわかるでしょう。

まとめ

これを読んでいる方の中には管理職の厳しい現実を目の当たりにし、自分にとって「本当にやりたいこと」は何か、を深く考えている人も多いと思いますが、答えを見つけられる人は少数派です。

それを知るために独立やフリーランスをして見つけるという人もいるかもしれません。
しかし、「本当にやりたいこと」は「やるべきこと」をやりきった後に見えてくるものです。

自分の納得ができる仕事をしたいと思っている人はなおさら、組織の中でノーリスクでいろんなことに挑戦し、自分の力を最大限に発揮できる能力、分野は何かを把握することは重要です。

今の会社では評価をしてもらえなかったり、理不尽な上司や職場環境があるなら、なおさら転職が効果的です。

とはいえ、せっかく管理職までがんばったキャリアですから、それは効果的に利用しないと本当にもったいないです。

そのためには、まず転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントも種類が豊富にあるので、自分の職種が強い職種エージェントはどこか、という目線をもって選びましょう。

Talisman編集部

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