女性もキャリアを築いて輝く時代。女性の転職についてアレコレ様々な角度から語ってみたいと思う。話すテーマは定番ものから重いものまで幅広い。
•バリキャリ・ゆるキャリ
•転職不安材料
•キャリアに必要なメンタルと武器
•企業の女性積極採用
興味のあるものだけ読んで頂いても問題ない。私も女性で、しかも転職組。キャリアアップも目指し、挫折も味わった。紆余曲折し、キャリアを徘徊してきた者として、何か皆さんのヒントになるのでは?何かしら得られる情報が提供できるのでは?と思う次第だ。
今世の中は、女性も進出する時代真っただ中。
海外では女性リーダーがばんばん活躍し、女性の管理職はもちろん女性の起業家もゴロゴロいる。女性が強くなれ!とは言っていない。日本人女性も活躍の場を広げ、キャリアアップ志向になってもなんら問題ない時代なのだ。
2020年までに管理職に占める女性の比率を30%に!と、だいぶ前からではあるが、政府も打ち出しており、女性の躍進によって日本経済が大きく飛躍する可能性が高くなることも指摘されている。
緩やかではあるが、海外留学経験者や、海外で育った人達が日本に渡り、活躍するケースも増えキャリアアップに前向きになってきている。また夫婦共働きで子育て世代で活躍している女性も増えてきている。
女性がキャリアアップする事、リーダーとして活躍する事、それが当たり前の時代になってきている。とても輝かしい時代である事を認識して頂きたい。
バリキャリ女子/ゆるキャリ女子 どっち派?どっちがいいの?
今、世の中にはバリキャリ女子、ゆるキャリ女子というワードが巷で使われている。ご存じだろうか。仕事の話になると会話の流れで、どっち派?どっちがいいの?というくだり。正直言うと、どっちもありだ。女性の進出が目立つようになると、バリキャリ女子が、、、とか言われザワつかれてしまうと、良い意味なのか、悪い意味なのか。。。話題性がある事はいいのだが複雑な心境だ。かくいえ“時代の流れ”みたいなのがあるから、そこにはしっかりアンテナを張っておくことは必要だ。
ちなみに私はどっちも派で、どっちも経験済み。
何度も申し上げているが、私は転職組だ。様々な職種を経験した。転職を繰り返すうちに、自身の転職のパターンと適性を見出していた。
バリキャリ時代は人と関わる仕事の時。営業職やコンサルタント職。とにかくキャリア重視。
バリキャリで突っ走るはずであったが、まさかの病院送り。体調を壊し、前へ出ていくフロントの仕事から一旦退かなければいけなくなった。
自分を見つめなおした時に、ゆるキャリに舵をきった。新規一転新たに未経験の仕事をし経験値を増やしたり、仕事をしながら学業に励んだりなど、武器をいそいそと増やす作業をしていた。
そして万全の準備をし、その後バリキャリに返り咲いた。
と、このように、軌道修正を行いながらキャリアアップのタイミングを計る事は非常に重要だ。
この3つは抑えておこう。
己を知る | 自己分析をする事が大事。今自分ができる事、やりたい事。将来もできる事、やりたい事。 |
武器を増やす | 自分の市場価値を上げる為にどんな武器が必要なのか、資格だけが武器ではない。経験も強力な武器になる。自分しか作り上げれない武器を積み上げよう。 |
アンテナを張り、備える | なんだかんだ言って時代もニーズも変化する。いつ何処でどんな話が沸いてくるかわからない。いい話も悪い話も来た時にブレない自分、確固たる自信を築き上げていく事が重要だ。しかるべき時に備えいつでも戦える準備をしておこう。 |
女性が転職する時の不安材料
女性が転職する時、男性とは違う不安材料が出てくるのではないだろうか。もしかしたら、男性の不安材料プラスアルファで出てくるかもしれない。
その主な材料は下記の3つとなる
1.管理職になりにくい・キャリアアップしにくい
何と言ってもこれでしょう。管理職につきたい。マネジメントをしたい。組織を動かしたい。しかし日本には「男性は仕事、女性は家事」という性別役割分担がまだまだ根付いている。特に現在、段階ジュニア世代、バブル世代以上の世代が管理職についている事が多く、その思考がまだまだ強いのではないだろうか。そうするとなかなか女性のマネジメント層が薄く、いたとしても女性扱いされ、悔しい思いをしている人も中にはいるのではないだろうか。
*現実問題として、これは女性関係なくではあるが、管理職陣が詰まっており、なかなか空きがない、というケースも事実ある。
2.結婚・出産・育児・親の面倒などのライフイベント
このテーマは人生にとって、切っても切れないテーマになってくる。何かしら、どこかのタイミングでこのライフイベントに遭遇する。だからと言って転職の妨げになるとは言っていない。ただし、やはりイベント前のキャリアチェンジは避けた方がベター。
しかし在籍企業でライフイベントが発生した時に、なかなかサポートが受けれないという事がわかっているのであれば話は別。前例があるか調べておくことも良いだろう。
これは個人的な見解であるが、ライフイベントを犠牲にしてまでキャリアを取る事はあまりお勧めしない。ライフイベントはあなたにとって一生の事。キャリアは何度でも積める。結婚や出産、育児に親の面倒は人生の中でそうそう何度も経験できるものではない。もしそれでもキャリアを考えているのであれば、例えば現在マネジメント手前の職についている場合、マネジメントに昇格し、ひと段落してからライフイベントにシフトするなどして、しっかりご自身のキャリアプランを立て直そう。
3.実はキャリアよりライフバランスに余裕を持って仕事がしたい
営業などの数字重視の仕事に疲れた。残業が多すぎる。趣味や余暇も充実させたい。など、少しゆるキャリ志向に傾いた時に転職する場合、逆にキャリア志向じゃないのに採用してもらえるのか。という不安がでてくる。しかし次の仕事がいずれキャリアになる可能性だってある。その趣味が講じてプロに転向する事なんて事もある。
ライフバランスに余裕を持って仕事をしても悪くない。ただ私が言いたいのは、お金をもらっている以上、どんな仕事であれ自分の仕事でしっかりとパフォーマンスを上げる事。それをしないでライフバランス重視、は虫が良すぎる。という事だ。
キャリアに必要なのは強靭なメンタルと武器
もし女性軽視をしている企業、上司に出会ったならば、ハッキリ言って“怒り”だ。しかしそこでキレている場合ではない。そんな企業に入ってしまったのは事実であって変えられない。そういう企業や上司がまだまだ多いのも、悲しいかな現実にある。しかし世の中には星の数ほど企業がある。その程度のレベルの企業、上司だったんだと受け入れるしかない。愚痴は仲の良い同僚に聞いてもらおう。しかし今は企業に配属し、給料をもらっている立場でもある。どんな仕事でも自分のスキルを上げ、パフォーマンスを上げていく事はキャリアアップに繋がる。そしてキャリアアップするという事は素晴らしい事だ。全ての仕事に無駄はない。それが肥やしとなり実となる。だから今、自分にできる事を考え、在籍部署でパフォーマンスを上げる事。そして次のキャリアに備え、武器をコツコツと増やし、情報収集に専念しよう。
実際の転職成功事例:
相談者A-30代 女性 セールストレーナー
営業を経てセールストレーナーに転身。セールストレーナーとしてキャリアを積むも、同僚からのパワハラに悩む。
当時の企業では約2年弱セールストレーナーとして従事。
社内のトレーニングだけではなく、得意のフレキシビリティさで現場に足しげく通い、実際の営業現場で指導したり、(もともと営業経験もあることから)営業のトーレニンぐだけでなく販路の獲得方法の指導など、教科書通りの指導だけではなく、より現場に近い実務やメンタル指導。着々と現場からの信頼を獲得し、担当エリアの売り上げも右肩上がりに。
パワハラを受けていると感じたのはその頃から。同じセールストレーナーのチームの他エリア担当のトレーナーから嫌がらせや、無視などをされていた。
相談に来られた際、今転職を焦らない方がいいとコンサルティング。まずは実績をもう少し上げ、現職でキャリアアップができるか確認。またセールストレーナー職の案件は、年間を通しても少ないため、時期を待つことに。仮に案件があったとしても、キャリアアップに繋がらなければ意味がないため時間をかけてサーチ。
その間Aさんは現職で実績を上げながら、トレーナー関連のセミナーなどに参加したり、資格を取得したりと武器を増やしていった。
約半年後に日本進出企業でシニアセールストレーナー、セールストレーナー職が募集となった。もちろんAさんにも紹介し、シニアセールストレーナー、セールストレーナーの両方で話を進めた。現職ではいちセールストレーナーではあったが、実績やその他の武器獲得に評価を得る事ができ、見事シニアセールストレーナーとして内定が出た。その後無地入社に至ることができ、Aさんもキャリアアップすることができ、充実した日々を送っている。
企業は女性管理職を育てるために、女性を積極的に採用し、育成している。その流れに乗るべし
今、企業は水面下で女性管理職を育てるために、女性を積極的に採用し、育成している事を皆さんはご存じだろうか。特に外資系企業から、キャリアアップを目指している女性を採用したいから、是非候補者を紹介して欲しい、と言う依頼が増えてきている。
その殆どが非公開案件である。
“特に外資系企業から“とお伝えしたが、何故か。。。ほとんどの企業の採用担当者が口を揃えて言うが、グローバルから見た時、あまりにも女性管理職が少ないため、改善を求められている、らしいのだ。グローバルで見た時、女性が活躍しているのは当たり前の構図になっており、極端に割合の低い日本社会を見た時に違和感を覚えるようだ。もちろん日本の歴史やインフラ問題など、背景を見ていないので、表面的な見解にはなるが、もっと女性に活躍の場を!となるわけである。
もちろん企業にもよりけりではあるが、思った以上にそういった企業も増えてきているのは間違いない。しっかり情報収集をし、キャリアアップを目指して欲しい。