エンジニアにも英語が必要な時代を生き抜く秘訣

エンジニアにも英語が必要な時代を生き抜く秘訣

経済のグローバル化が進み日本企業でも外国人のエンジニアと国内外でいっしょに働く機会が増えてきています。今やエンジニアにも英語が必要な時代です。

今回は筆者が15年、外資系企業でITエンジニアやマネージャーを経験してきたことをもとに、エンジニアにどの程度英語力が求められるか、実態をご紹介します。

エンジニアに英語は必要か?必要ないのか?

近年企業のグローバル化が進み、特にIT企業では日系企業でも外国人スタッフが採用されるようになり、エンジニアにも英語力が求められるようになってきました。

英語の習得は少しでも早くから始め、たとえ10分でも、毎日継続することです。目安としては、英語である程度意思疎通が図れるレベル、TOEIC700点を目標に勉強しましょう。機会があれば英語を話し、コミュニケーション力を高めましょう。

 

英語力のあるエンジニアの市場価値

エンジニアと一言で言っても、千差万別。まずはエンジニアとして5年後、10年後、20年後どうなっていたいか、自分自身のキャリアパスを考えることが重要です。
将来もずっと専門職としてエンジニアを続けて専門分野を極めるか、エンジニア・マネージャーとなってエンジニアリングを管理するマネージャーになるかによって、要求される英語レベルも異なります。

働き始めて数年、エンジニアとして悩むのが、自分のキャリアパスです。将来ずっと技術専門職(エンジニア)として、専門分野を極めたいのであれば、今働いている会社の制度がどのようになっているか?また、転職するなら、このような専門職のキャリアパスがあるか確認しましょう。
従来は専門職として働きたくても、キャリアアップの道はマネージャーになる選択肢しかありませんでした。しかし、昨今は多くの会社がエンジニア専門職としてのキャリアパスを用意しています。

エンジニア専門職を目指すのであれば、そのキャリアパスがあり、技術力に応じて給与も アップすることが可能です。また要求される英語力も、最小限(会社や業種によって異なりますが目安としてTOEIC700点以上)でよく、専門職で要求されるのは、あくまで技術力、専門性です。

英語力のあるエンジニアの市場価値

外資系勤務15年から体験した求められるエンジニアの英語力

ここでは外資系企業2社でトータル 15年、エンジニア・マネージャーとして勤務した私の経験から、特に外資系企業での英語の必要性について、個人的な意見を述べます。

外資系企業では、やはり英語は必須です。
企業にもよりますが、目安としてエンジニアは最低でもTOEICで700点、エンジニア・マネージャーあるいはその候補であれば800点は必要です。

採用面接でも英語はできることが当然として、人事等でフィルタリングされているため、2次面接では、英語能力について聞かれないことも多いです。
あるいは、外人マネージャーを含めて英語で面接することでレベルを見極められます。

英語はコミュニケーションの手段で、必要条件です。しかしながら、英語ができるからと言ってエンジニアとしての資質、例えば新しいことに挑戦するチャレンジ精神などがなければ、採用はされません。

マネージャーとしても、あくまでもまずはエンジニア力、管理能力などの資質が問われます。さらに、採用されても、英語がネイティブでないエンジニアにとっては、英語がハンデになります。例え英語ができても(TOEIC800点以上あっても)、英語を書いたり、読んだりするスピードは、ネイティブより2-3倍遅く、能力を発揮するには、さらなる努力が必要となります。

私の経験から、今関わっている技術分野の将来性と自分のキャリアパスを第一優先で考え、英語はそれを実現する上での手段のひとつとして、まずは、TOEIC700点を目標に、英語を勉強することを勧めます。英語ができないことを理由に、エンジニアの技術的なパスが閉ざされない最低限がTOEIC700点と思われます。

 

英語が苦手なら、コミュニケーションを徹底する

私が英語を学ぶことで気が付いたコミュニケーションの秘訣は、自分の主張・意見は、明確に述べること。
また、人の話(上司、同僚、部下を含めて)は、よく聞き理解する。自分の主張を一方的に述べるだけでもよくなく、人の話を聞くだけで自分の意見を言わないもよくないということです。

また、英語が苦手でも堂々と大きな声で、自信をもってはっきりと最後まで話しましょう。日本人のアクセントや発音が悪いなども気にせず、自分の言いたいことを相手に伝えるのが重要です。

  • 話すときは、最初に結論を述べる。まず、自分の意見(どうしたいか、どうすべきか)を述べる。日本人に多くみられる起承転結で、最後まで、言わないと結論が分からないような話し方、文書はさける。最初に結論、その後、どうしてその結論になるかを説明し最後にまた結論を述べて、ポイントを強調する。
  • 相手の話を聞く時は、相手の言っていることが分からなければ、はっきりと分からない、もう一度説明してほしいと言う。あるいは、相手の言ったことを、自分の言い方で繰り返し、確認する。これは英語の練習のためにもとても役立ちます。また、相手の言っていることが理解できる、同意する場合は、必ず相槌をうつ。曖昧な点を残さない!

 

エンジニアがどのように英語力を高めたらいいのか?

英語の勉強は、早く始めるにこしたことはありません。思い立ったらその日から、始めましょう。1日30分でも、毎日続ける・繰り返す。読む(reading)書く(writing)話す(speaking)を全てバランスよく勉強する。

特に、話す(speaking)練習を勧めます。毎日続けられる教材を使って勉強することが大事です。(個人的なお勧めはNHKの英会話です)

まとめ
エンジニアとしての自分の将来を考え、エンジニアとしての教養レベルTOEIC700点を目標に英語をコミュニケーション・ツールとして身につけましょう。なかなか結果(例えば、TOEICの点数)がでなくても、諦めずに毎日続ける。諦めずに続ければ、ある時、急に伸びます。TOEIC700点を目標に勉強しましょう。

Talisman編集部

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