LinkedInは、転職活動に優れているSNSであるため、在職中の会社にはLinkedInを利用していることを隠したい方も多いでしょう。しかし、プロフィール画像や自己紹介文などは、初期設定で全体公開されています。そのためLinkedInで登録した情報の公開範囲を限定したいけれど、どう設定すれば良いのか分からない方もいますよね。
実は、LinkedInの公開範囲の設定は非常にシンプルで、すぐにでも設定できます。そこで今回は、LinkedInで登録した情報の公開範囲の設定方法について解説します。公開範囲の設定に不安がある方でも、この記事を読むだけでスムーズに設定できるでしょう。
目次
LinkedInとは?
LinkedIn(リンクトイン)は、ビジネスに特化したアメリカ生まれのSNS。世界最大級のビジネス系SNSと言われ、転職活動にも利用できるためユーザー数は増加中です。経歴やスキルなど、プロフィールを充実させることで、企業から直接スカウトされることもあります。
LinkedInを使って積極的にヘッドハンティングしている外資系企業の人事担当者も多いです。そのため、今すぐ転職活動をするわけではないけれど、機会があれば転職したい方も多く登録しています。
またLinkedInに求人を出している海外企業も多いため、外資系企業の求人情報をチェックしたい方におすすめです。さらに海外のビジネスパーソンの間では、人脈作りや営業活動にも利用されているほど、海外では重要なSNSとみなされています。LinkedInを使って転職を成功させたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。転職のコツがつかめるでしょう。
LinkedInで公開範囲を設定できる情報
LinkedInでは、情報の公開範囲が設定できるため、在職中の会社に転職活動を隠したい方でも安心して利用できます。ここでは、公開範囲を設定できる情報について紹介します。
プロフィール
初期設定でのLinkedInのプロフィールは、LinkedInのユーザー以外にも公開されており、検索エンジンの検索結果にも表示されます。そのため、一般の人に自分のプロフィールを公開したくない場合は、設定範囲を限定することが可能です。
しかし、プロフィールを非公開にしていても、LinkedInにログインしているユーザーには表示されます。そのため、LinkedInを利用している特定のユーザーにプロフィールを見せたくない場合は、相手のアカウントをブロックしましょう。
プロフィールの公開範囲は、プロフィール画像・学歴・現在のボジションなどの項目ごとに公開・非公開を設定できます。必要に応じてオン・オフの設定をしましょう。
メールアドレスや電話番号
メールアドレスや電話番号は、自分以外には非公開にできます。重要な個人情報なため、むやみに公開したくない方は非公開にしましょう。
つながり
つながりとは、他のSNSでいうところの「友達」や「フォロワー」です。つながりの公開の設定では、自分がどんな人とつながっているのか、公開する範囲を設定します。LinkedInでの交友関係を、自分とつながっている人に公開したくない時に有効です。
足跡
足跡は、自分が他の人のプロフィールを閲覧すると、相手側に履歴が残る機能です。そこで、相手に自分がプロフィールを見たことを知られたくない場合、非公開に設定しましょう。
公開範囲の設定方法【プロフィール】
プロフィールの公開範囲は、プロフィール項目と画像で設定方法が若干異なります。ここでは、それぞれの設定方法について解説しましょう。
公開範囲の設定手順
プロフィールの公開範囲の設定手順は以下の通りです。
- トップ画面の自分のアイコンをクリック
- 「プロフィールを表示」をクリック
- 「公開プロフィールとURLを編集」をクリック
- 「プロフィールの公開範囲」をクリックしてオン・オフを切り替える
プロフィールの公開範囲がオンになっていれば、項目ごとに表示・非表示の設定ができます。LinkedInのユーザー以外に見せたくない場合は、オフに設定しましょう。
プロフィール写真の公開範囲の設定
プロフィール写真の公開範囲を設定する手順は、以下の通りです。
- ホーム画面の右上にある自分のアイコンをクリック
- 「プロフィールを表示」をクリック
- 「公開プロフィールとURLを編集」をクリック
- 「プロフィールの公開範囲」をクリックしてオン・オフを切り替える
「プロフィールの公開範囲」をオフにすると、プロフィール画像は表示されません。オンにすると、プロフィール画像を公開する範囲の設定が可能です。公開範囲は以下の4つから選択できます。
- 1次のつながりのみ(LinkedInで直接つながっているメンバー)
- あなたのネットワーク(3次のつながりまで)
- すべてのLinkedInメンバー
- 一般公開
指定の範囲を選択すると画面上に更新を知らせるポップアップが表示されます。一般公開の場合、検索エンジンに変更が反映されるまで時間がかかることもあるので注意しましょう。
公開範囲の設定方法【メールアドレス・電話番号】
メールアドレスと電話番号の公開範囲の設定手順について解説します。
- ホーム画面の右上にある自分のアイコンをクリック
- 「設定&プライバシー」をクリック
- 「公開設定」をクリック
- メールアドレスの公開範囲を設定する場合は「メールアドレスを閲覧またはダウンロードできるユーザー」をクリック
- 電話番号の公開範囲を設定する場合は「電話番号でのプロフィール検索」をクリック
- 公開範囲を選択
公開範囲は以下の3つから選択できます。
- すべてのユーザー
- 2次コンタクト
- 誰にも提案しない
公開範囲の設定方法【つながり】
つながりの公開範囲の設定は、以下の通りです。
- ホーム画面の右上にある自分のアイコンをクリック
- 「設定&プライバシー」をクリック
- 「公開設定」をクリック
- 「つながり」をクリック
- 「あなたのつながりに、つながりリストを公開する」の項目で、はい・いいえをクリックで切り替える
「はい」に設定すると、自分が誰とつながっているのか、自分とつながっている人に公開します。「いいえ」に設定すると、自分が誰とつながっているのか公開しません。
公開範囲の設定方法【足跡】
足跡の公開範囲を設定する手順は、以下の通りです。
- ホーム画面の右上にある自分のアイコンをクリック
- 「設定&プライバシー」をクリック
- 「公開設定」をクリック
- 「プロフィール閲覧オプション」をクリック
- プロフィールを閲覧した相手に公開する情報を選択
相手に公開する情報は、以下の3つから選択可能です。
- あなたの氏名およびヘッドライン
- プロフィールの特徴
- 完全匿名モード
初期設定では、自分のプロフィールがすべて相手に表示されるため、気になる場合はすぐに設定の変更をおすすめします。
LinkedInで公開範囲を限定することのメリット
個人情報を守るために、情報の公開範囲を限定することは有効な手段です。ここでは、公開範囲を限定することで生じるメリットについて解説します。
個人情報を守れる
電話番号やメールアドレスなど、個人情報を他人に公開したくない情報を守れるのが大きなメリットです。またアイコンを自分の顔にしている方は、画像を悪用されるリスクを減らせます。
たとえば、自分画像を別人が他のSNSで使用し、犯罪行為をおこなう可能性もあるでしょう。そうなるとあたかも自分が犯罪行為をおこなったかのような誤解が広がってしまうリスクもあります。
転職活動がばれにくい
情報の公開範囲を限定することで、転職活動が在職中の会社の人にばれにくくなります。現在勤めている社名や詳しい経歴、顔写真など個人を特定されやすい情報は、非公開にした方が良いでしょう。在職中の会社に内緒で転職活動をしている方は、公開する情報を慎重に選ぶことをおすすめします。
LinkedInで公開範囲を限定することのデメリット
公開範囲を限定すると、自分を認知される機会が減るため、スカウトされにくくなります。プロフィール公開をオンにすると、自分の名前を検索エンジンで検索すると上位に表示されます。検索エンジンは、LinkedInのユーザー以外に対して、自分をアピールするために非常に有効な手段です。
そのため、公開範囲を限定しつつスカウトされるためには、自分から気になる企業にアプローチしましょう。その際は、プロフィールの公開範囲をつながりまでにすると、ある程度情報を守れるため安心でしょう。
公開範囲をうまく設定しながらLinkedInを活用しよう
公開範囲の設定は、個人情報を守るために有効な手段です。しかし、スカウトを期待する方は、すべての情報を非公開にすると、スカウトされにくくなるデメリットがあります。スカウトの機会をある程度保ちつつ、情報も守るためには、プロフィールの項目ごとに公開範囲を設定するのがおすすめです。
また自分から気になる企業のアカウントへメッセージを送り、自分を知ってもらう機会作りも欠かせません。上手に情報の公開範囲を指定しながら、LinkedInを活用しましょう。