中間管理職のストレス軽減方法 -上司との関係

中間管理職のストレス軽減方法

部下がいて、仕事の調整もままならないのに、上司から次から次へと仕事を振られ、過度のストレスを感じたことがありますか? もしくは、上司の言っていることがよく理解できず、会社に行くのがいやになることは? いっそ辞めてしまいたいと思うほどの板挟みやストレスを上司から感じていることは? 隣の部署の上司部下の関係がうらやましく思え、上司を変えてほしいと思うことは? 中間管理職であれば、一度はこのような経験をされたのではないでしょうか。そのままストレスを感じ続けると会社を辞めたくなると同時に、健康を害してしまいます。逆に、感じているストレスを分析して対処し、より強い上司との関係性を結べるようなったら、楽しく仕事ができるかもしれません。ここでは、ご自身と上司との関係に絞って、上司から受けるよくあるストレスを項目別にわけ、ストレスを軽減する対処法をご紹介します。

仕事の要求度に対応できない

上司からの仕事の要求度が高い場合、達成できないことに重圧を感じ、過度のストレスとなる場合があります。もしご自身への要求度が高すぎると感じている場合は、時間やスキル、人手などの理由を分析し、上司と話し合って、仕事の修正をしてください。部下が要求された仕事を全うできないのであれば、それは同時に上司の責任でもあります。

もし、無理にでも対処し続け、ご自身が健康を損ねてしまっても、同じように上司の責任となります。言われたからやらなければと思うより、無理なものは無理として報告し、相談することです。

また、なぜその要求度なのかを把握する必要もあります。部下にちょっと届かないのではと思う課題を出す場合、上司が部下の成長を期待して課している場合もあるからです。もし、高い要求度を次へのステップとして期待されているのであれば、やり遂げる方法を探しましょう。スキルが足りてない、情報が足りていないという場合は、達成するための手段を探すために、上司に相談しましょう。

仕事は納得して取り組め、達成したいゴールがはっきり見えていることが何より効率も成果も上がります。ストレスと思うほど疑問に思う場合は、上司とよくコミュニケーションをとって取り組むことが解決法となります。

上司の言葉がよく理解できないことがある

上司の言葉がよく理解できないことがある

伝え方は人によってさまざまです。Aさんの言い方はわかりやすいけれど、Bさんの言い方はわかりづらいということは職場では頻繁に発生します。

とはいえ、仕事を依頼する上司のほうがより情報を多く持っていることには違いありません。ただ、時間のない時にあれもこれも説明して、仕事の依頼をしていられない場合も発生するでしょう。上司からの情報だけでは、ご自身がより良い成果をあげられないと思うのであれば、やはり、上司に確認することです。

確認する場合も、なるべく具体的に確認しましょう。期日や目指しているゴールなどです。資料を頼まれた場合にも、見せる相手を確認する、資料の目的を確認する、なども重要です。

また、仕事の依頼の場合もミーティングメモという形などで、上司にメールで連絡する、共有フォルダーで見える化することで、お互いのコミュニケーションに齟齬がなくなります。

上司からの話が理解できないというものの中に、上司の仕事の指示がころころと変わる、矛盾したことを頼まれるというものもあるでしょう。それは、上司もその上司から変更を言われた、もしくは会社の方針自体が急に変わったためかもしれません。会社は社会の中で生き物のように変化するものです。もし納得できない場合でも、上司に理由を聞いてご自身で納得する方法を見つけることでストレスは軽減されます。
そんな場合でも「上司も大変だな。サポートしなくては」くらいに思えるようになれば、相当ストレスは下がるでしょう。

仕事を丸投げされていると感じる

「丸投げ」されているということは、ある意味、信頼されているとも取れます。この部下にこの仕事をそのまま任せられないと思えば、絶対に丸投げはできません。

ただ、チェックもされずに受け取るのは上司としての役割を果たしていないのか、よほど仕事を信頼されていることになります。丸投げされていると感じる仕事については、どういったチェックをしてほしいかもこちらから提案してもいいかもしれません。

上司は常に、ご自身の代わりとなる人材を育てたいと思っています。もし丸投げされている仕事があるなら、上司が思う完成度以上のことを成し遂げ、ご自身の信頼を高める機会にしてみてください。

今後のキャリアの話をする機会がない

月一回以上の個人面談を設定しているのに、ご自身のキャリアパスについて話がでない場合は、ご自身からも話をしてみましょう。成長したいと思っていることを上司に伝えることは大事です。話をしないままだと、なぜ話をしてくれないのだろうと気になり始め、自分は大事されてないのだろうかと、心配になり、どんどん良くない方向に気持ちが傾き、相当なストレスとなります。もし、逆になんの個人面談の機会を設定されていない場合は、ご自身からも時間を取ってもらえる様に提案をしましょう。

相性が悪い

一口に相性が悪いと言っても様々です。
仕事の仕方も人によって様々です。仕事の指標で自分が大事にしていることと、上司が大事にしていることも食い違う場合も多々発生します。そんな場合も仕事でどんな完成度をいつまでに期待されているのかを文書化し、見える化しましょう。

また、上司からの何気ない言葉に、なんとなく傷ついて、ずっとわだかまりになっているという場合も、ストレスが増します。間投詞や接続詞が否定や逆説から入る上司などは、積み重なると話すだけでもつらくなっていきます。ところが上司にそのような自覚がないことがほとんどです。「違うよ」「だめだよ」「そうじゃなくて」みたいな言葉は、「それでね」「それからね」とご自身の中で言い換えてしまい、ストレスの元にしないという方法もあります。

まとめ

上司からのストレスの根源は、お互いがうまく理解できてない事がほとんどです。ご自身がストレスを感じている場合、上司も同じようにストレスを感じていると思ってもおかしくありません。もし、すでに、心身の健康を害しているようなことがあれば、部署を変えてもらう、仕事の内容を変えてもらうなどで、いったん環境を変えることもお勧めします。

もし、今の時点で、上司との一対一の面談の時間を定期的に(月1回以上)持っていない方は、設定してもらうようにしましょう。

先ずはどのような部分で相手にストレスを感じているのかをよく分析し、対処法を考え、ご自身で実施していってください。人間関係のストレスを克服できたという経験は、今後の職場環境で何よりも強いスキルとして、日々を支えてくれます。

Talisman編集部

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