キャリアアップを狙った転職活動で、最も悩むのは「転職理由の伝え方」です。
胸に秘めた思いはあるものの、どのように表現すれば面接官の胸を打つことができるのか。あらゆる職種において、熟考が必要な部分です。
そもそもキャリアアップの定義は、人によって異なります。
給料に職位、スキルに経験。皆さんは何を以って「キャリアアップ」とお考えでしょうか。今回はキャリアアップ転職を成功に導く、5つの転職理由の伝え方をご紹介します。
転職理由の伝え方その1:ステップアップをテーマにする
「ステップアップ」は、転職理由で頻繁に登場するキーワードです。
面接時にポジティブな理由を説明すると、ほぼ必ず「貴方の求めるステップアップとは?」と問われるので、具体的に説明できる準備をしておきましょう。
ストレートにステップアップと表現する場合、中身についても丁寧に語れる姿勢が大切です。
転職理由の伝え方その2:スキルを使って表現する
面接官は、あなたの持つ「スキル」に関心を寄せています。
まずスキルを持っていることをアピールし、続いて「転職先企業でどのように役立つのか?」を伝えると好印象です。
バイリンガルの「語学」やマネジメントの「経営」など、自身が持つスキルを整理しておくことをオススメします。
転職理由の伝え方その3:実力主義の世界が合っている
外資系企業への転職理由として特に用いられます。
「上司から30代のうちは主任が限界と言われた」など、具体的なエピソード交える方も少なくありません。ただの愚痴や不満にならないように伝えることで、概ね有効な理由となるでしょう。
転職を志す以上、ご自身のスキルに相応の自信をお持ちかと思います。ただし、自信を伝える時は、「中身」とセットにすることを忘れずに。
その自信は、裏付けとなる「中身」があって、はじめて面接官の胸に響くものです。
理由その4:教えてもらいたい!スキルを磨きたい!
新しい職場に転職し、スキルを磨きたいと考えることは、ポジティブな理由に思えます。
しかし、会社にとってはどうでしょう。転職は即戦力が前提です。企業は「役に立つ人材」を求めているのであり、「育てたい人材」を求めているワケではありません。
「教えてください」というスタンスではなく、「常に向上心を持ち、貢献します」という意気込みが伝われば、好印象を与えることも可能でしょう。
綸言汗のごとし。「そんなつもりじゃないのに…スキルもあるのに…」と後悔しても追いつきません。伝え方に気を配りたい部分ですね。
理由その5:海外で仕事がしたい
もちろん、ただ海外に憧れているだけではいけません。
面接時には、なぜ海外勤務を希望するのか、明確にしておきましょう。
「ビジネスレベルの英語力を持っている」や「TOEICでのスコアは〇〇」など語学力の他に企業が貴方に投資するだけの価値を提供できるかが合否のカギを握っています。
自分の価値と海外勤務希望の理由を合わせて、必要な人材であることをアピールするとよいでしょう。
大切なことは「具体性」
外資系企業に限らず、転職理由で最も大切なことは「具体性」です。
会話内容に具体的な実績やエピソードが入り込めば、面接官は採用時のイメージをかきたて、採用への意欲が高まるもの。
逆にどれほど自信があることをアピールしても、エピソードに「具体性」がなければ、一緒に働くイメージを十分に与えることができません。
転職理由は効果的に伝えるために、「具体性を持たせる」ことが肝心です。