エンジニア向け適性検査の代表的な5つのテストと対策!転職志望者必見

エンジニア向け適性検査の代表的な5つのテストと対策!転職志望者必見

エンジニア求人の採用試験において適性検査を導入している企業は多く見られます。よく知られているものに、「CAB」「GAB」などの適性検査があります。これらは選考上の評価を見る試験というより、あくまで業務への適性を見るものですが、対策をしておくことをおすすめします。
今回の記事ではエンジニアの適性検査でよく使われる5種類の検査の概要と、対策を解説します。エンジニアへの転職を検討しているみなさんは、ぜひ参考にしてください。

エンジニアの適性検査とは?

そもそも適性検査とは、業務などへの適性を見極めるための手法のひとつです。人材の知的能力や性格などの診断をするもので、企業の採用試験や既存社員の適性を見るためにも使われます。
IT企業がエンジニアを採用する際にも導入されることが多いです。その場合は、IQテストのような思考の論理性を問われる問題を時間内に相当数こなす形式が多く採用されます。

エンジニア向け適性検査の対策に意味はある?

適性を見極める参考にする適性検査なので、対策はあまり関係ないように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
企業によっては、適性検査の結果に足切り基準を設けている場合もあるようです。また、決して簡単とはいえない多くの問題をスピーディに説かなければならないので、試験形式に不慣れであることは不利とも言えます。
選考で採用される可能性を高めるためには、対策を施しておくほうが賢明です。
模擬試験の対策をすることによって、適性検査で良好な結果を出せる可能性は確実に上がるでしょう。加えて、エンジニアに求められる論理的思考力を鍛える意味でも、選考での適性検査対策は取り組む意味があります。

エンジニア採用でよく使われる適性検査

エンジニアの採用試験で使用される適性検査の種類は企業によってさまざまですが、よく使われるものを挙げます。

  • CAB
  • GAB
  • ATPP
  • IMAGES
  • 玉手箱

個々の適性検査を見ていきましょう。

CAB

日本エス・エイチ・エル株式会社が作成した正式名称「Computer Aptitude Battery」という適性検査です。日本語でいうなら「コンピューター職適性診断テスト」の意味になります。
文字通り、システムエンジニアやプログラマーの採用試験で実施する目的で開発された適性検査です。CABの受験方式には、筆記版とWeb版の2種類があります。前者は試験会場で受験、後者はネットに接続したPCで受験する方式です。
テストには「暗算」「法則性」「命令表」「暗号読解」「性格テスト」の5つが含まれます。
論理的思考力やチームワーク、性格を含めて、包括的にエンジニア職の適性を診断できます。限られた時間内に回答しなければならないので、事前に問題に慣れておくことで本番の出来に差が出そうです。

GAB

日本エス・エイチ・エル株式会社が作成した「Graduate Aptitude Battery」という名称の適性検査です。広い範囲で能力の高さを診断する適性検査です。
本来は新卒総合職の採用のために開発されましたが、エンジニア採用でもよく活用されます。研究開発や営業などの7つの職務適性の診断が可能で、多くの職業に対応できる適性検査といえるでしょう。
図形問題などが中心のCABに対し、GABは文章読解力を見極める問題を中心に出題されます。言語能力や数理的能力、性格のほか、バイタリティ、チームワークなどの9つの特性を診断できます。

ATPP

「ATPP」はアメリカのIT企業大手であるIBMがエンジニア向けに開発した適性検査です。
数学的な問題でエンジニアの適性を診断します。試験時間は大変短く、解答にはスピードが求められます。
試験内容は「数列」「算数」「さまざまな文字を含む5×5のマトリクス」などです。過去問題は非公開ですが、出題傾向はCABに類似しているのでCABの過去問題を解くと訓練になります。

IMAGES

日本エス・エイチ・エル株式会社が作成したテストで、ベーシックな能力を測定できるテストです。試験時間は短いので、選考の候補者が多い企業がよく導入しています。また、人気が高いIT企業が使うことも多いのが特徴です。
テスト内容は言語・暗算・英語・性格テストの4つです。言語・暗算・英語が各10分、性格テストが30分となっています。
難易度はさほど高くないにせよ、時間が短いところがポイントです。変に焦ってしまうとケアレスミスが増えるので、慣れることが一番の対策となります。

玉手箱

日本エス・エイチ・エル株式会社が作成した、職務遂行の際に重要とされる能力特性を分析するWebテストによる適性検査です。多種多様な業界の多くの企業が利用しています。
テスト内容は「計数」「言語」「英語」「パーソナリティ(OPQ)」です。

エンジニア向け適性検査の対策

エンジニア向けの適性検査に備える対策としては、テストを模擬体験できるサイトや対策本を活用する方法があります。ここでは対策サービスを紹介したうえで、本番に活かすコツについても解説します。

エンジニア向け適性検査を体験できるサイト

エンジニア向けの適性検査を体験できるサイトを紹介します。
<マナラボ>
CABテストが模擬体験できます。エンジニアに求められる論理的思考力を、図柄の動きを予想することによって診断します。それ以外にもさまざまな適性検査にトライ可能です。

マナラボ

<Study Pro>
PCでCABテストを体験できます。iOS・Android対応のスマホ・タブレット向けアプリも優れており、本格的な対策として活用できます。移動中などの空いた時間に学習ができます。

Study Pro

エンジニア向け適性検査の対策本

エンジニア向け適性検査の対策本として、おすすめできる2つのシリーズの最新版を紹介します。
『これが本当のCAB・GABだ! 2024年度版』
エンジニア志望者に必須ともいわれるCABと、エンジニアを含めた多くの採用試験で使われるGABおよびIMAGESの対策が施せる人気シリーズの最新版です。
Web版CABの難問やGABの高難易度版から厳選して掲載されているので、それらを特訓しておけば、本番はやさしく感じられるといわれています。
IMAGESも全科目に対応しています。出題範囲、出題内容ともに実際のものを忠実に再現しているうえに、読みやすい懇切丁寧な解き方の解説により、学習効果が高められます。

『これが本当のWebテストだ!(1) 2024年度版【玉手箱・C-GAB編】』
初期選考やインターンシップ参加選考でよく使われる自宅受験型Webテスト「玉手箱」とテストセンター方式の玉手箱といわれる「C-GAB」に対応した対策本です。
大手企業や人気企業でよく実施される両テストにフォーカスしたトレーニングが可能です。
全科目「言語」「計数」「英語」「性格」の内容および各問題形式に対応しているのが特徴です。各問題形式別の攻略法もわかりやすい解説で伝授されています。
Webテストの種類が特定できる興味深い裏技や、実施企業のリストも紹介されています。

エンジニア向け適性検査対策を活かすコツ

適性検査の対策を施せば、採用される可能性を高めることにつながります。ただし、単に機械的にトレーニングするだけでは、対策の有効性のすべてを享受することはできません。
つまり、対策を通して自分の持つ適性の傾向を見極め、ウィークポイントを冷静に分析し補強することで本当の価値が生まれます。
その作業は単に選考対策につながるだけでなく、能力のバランスが整えられ、エンジニアとしてのポテンシャルを高めていくという素晴らしいベネフィットが得られます。

エンジニアに適性がある人とない人の傾向

自分のエンジニアに対する適性を客観的に見極めるために、適性がある人とない人それぞれの傾向を紹介します。

エンジニアに適性がある人の傾向

エンジニアの適性を持つ人の傾向を以下に挙げます。
<知的好奇心が強い>
優秀なエンジニアは、知的な刺激を常に求めている人が多く見られます。「仕組みを知りたい」「理屈がわかりたい」という気持ちを常に持つ人は、新しい技術を理解し習得するのも苦にならず、常に先端の情報にキャッチアップできるでしょう。
<考え方が合理的である>
プログラミングは論理的思考を顕在化させるような作業です。「同じ結果を得るのに最も効率の良い方法を優先する」のが倫理的思考の根幹なので、考え方が合理的な人はエンジニア向きです。
<変化に躊躇がない>
世間では変化を好まない人も多く、それ自体は何の問題もありません。しかしITは変化することがデフォルトの世界なので、エンジニアは変化に躊躇がない人が向いている職業です。
<イメージを言語化できる>
頭の中でイメージしたものを具体的に言語化できるのは、形のないものを形にするエンジニアに求められる能力です。クライアントの想いをシステムに落とし込むのはその延長線上にあります。
<バイタリティがある>
エンジニアはデスクワークではあっても、納期がある中でクオリティが問われる仕事であり、バグへの対応などのストレスもある仕事です。そのため、バイタリティがある人がエンジニアとして長く活躍できるとも言えます。

エンジニアに適性がない人の傾向

エンジニアに適性がない人の傾向は、適性がある人の傾向の裏返しといえるでしょう。好奇心や探求心がなければ、なかなかついていけない職業といえます。

まとめ

エンジニアの採用試験でよく使われる適性検査「CAB」「GAB」「ATPP」「IMAGES」「玉手箱」をご紹介しました。適性検査とはいえ、これらの対策を施しておくことで、少しでも採用の確率が上がります。
エンジニアへの転職を考えているみなさんは、ここで紹介した情報を参考に適性検査に関しても準備をして、選考に臨んでください。

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