転職の際にチェックするべき「カルチャーフィット」とは?【外資系転職成功のカギ】

「カルチャーフィット」をプロが解説

転職において、企業側の人事担当者からよく聞くワードの1つに「カルチャーフィット」があります。
外資企業の採用ではこのカルチャーフィットが非常に重要なファクターになってきます。
本記事では、多くの方々の転職をサポートしてきたコンサルタントに「カルチャーフィット」とは何なのかを掘り下げて説明していただきます。

※本記事は以下の動画をベースとした再編集版です。動画でも同じ内容をご視聴いただけます

  • こんにちは!タリスマン株式会社ライフサイエンスビジネスリードの根津智成です。そもそも「カルチャーフィット」とは何なのか? そしてカルチャーフィットの確認の仕方など、転職エージェントとして感じる企業側の人事が見ている視点なども交えてお話させていただきます。普段はライフサイエンス業界、特に製薬分野での転職のお手伝いをしています。転職活動をするうえで、このページの情報がお役に立てれば幸いです。
    タリスマン株式会社根津智成氏
    Tomonari Nezu

転職における「カルチャーフィット」とは?

そもそも「カルチャーフィット」 とは何なのか?

「カルチャーフィット」とは、おおまかに言えば、企業のビジョンやミッションに共感できるかどうか、それらの価値観と自身の価値観が合うかどうかです。

カルチャーフィットしない事例

ここで具体的に2つ、カルチャーフィットについて実際にあった事例を共有します。
1つ目が「面接におけるカルチャーフィットしなかった」ケース、2つ目が「入社後にカルチャーフィットしなかった」ケースです。

まず「面接でカルチャーフィットしなかった」ケースですが、この転職希望者Aさんは、非常に優秀な方で、私も正直どこの企業でも内定をもらえるだろうと思っていましたし、実際に書類選考は合格で面接に進んでいただきました。Aさんは、どちらかというとガツガツ営業して、たくさん稼ぎたいという志向をお持ちの方でした。ところが面接した外資系の企業のカルチャーは、職人気質で自分たちの仕事で社会を良くしたいとか、何か自己実現をしたい、という方々の集まりで、それほどガツガツした雰囲気ではないということで、社内の他のメンバーとのバランスを鑑みた時に、「カルチャーが合いません」という理由でお見送りになったケースです。
これは事前に情報を持っていれば、お伝えし、対策することも可能なのですが、そもそもカルチャーの違う会社に入った時にAさんが幸せなのか、という部分もあるので、その辺りは面接で確認できて良かったなと思ったケースです。
2つ目の「入社してからカルチャーフィットが合わなかった」ケースですが、転職希望者Bさんは、早期退職で現職をお辞めにならないといけない、またご家族もいらっしゃるので、次の会社を早く決めたいというご希望をお持ちでした。何社かご紹介した中で、1社とてもスピーディーに進み、面接を受けてから2週間弱ぐらいで内定をいただきました。本人の希望年収もクリアし、条件面も問題なしという形で無事ご入社されました。
その後、入社1ヶ月、2ヶ月、3か月というタイミングでインタビューをさせていただく中で、お悩みを聞くに至りました。
Bさんが元々いたのは内資系の大企業で、社内のインフラも整っていたり、上司が1on1で色々アドバイスをくれたり、という環境だったのですが、転職されたのは外資の規模も本当に小さい会社でした。まだ日本に来て10年経ってないぐらいの外資企業に入社をされて、社内のインフラも全然整ってないし、製品の資料がどこにあるのかっていうのも、ご自身で探すか聞かないといけない。上司も、スケジュールに関しては自分で立てて走ってねってという放任主義の環境に触れ、「自分は大手で環境が整った会社で働くのが気持ちいいな、心地いいんだな」ということに気付いた、というお悩みでした。
「どうしても転職先をすぐに決めないといけない」とか、「選択肢がこれしかない」という状況になると、視野が狭くなってしまったりするのですが、この2番目のケースのようにならないために、エージェントであったりご家族に一旦相談して、ご自身や家族にとって最適な選択なのかを一度立ち止まって考えてみることも大事だと思います。

外資=ドライなカルチャー?

次に、外資系企業と内資系企業でカルチャーが異なる部分があると考えていて、それぞれの違いを比べながら共有させていただきます。
まず、外資系のカルチャーに関してですが、外資系はイメージとしては「ドライ」「売上至上主義」と思われがちですが、これはあながち間違いではないかなと思います。
内資に比べると、売上やKPIを求められることが多いですし、成果・パフォーマンスにコミットできる方が評価される傾向が強いと感じます。
ただ、意外にも、外資系の会社の中でも、国によってカラーというのは変わる場合があり、例えばヨーロッパ系、特にデンマークとかドイツ系の企業はどちらかというと、日系企業に雰囲気が近いような、よりウェットなカルチャーであることもあります。そのため、一概に外資だからドライ、内資だからウェットという完全な割り切りは難しいな、と思います。

カルチャーを理解するポイントは2つ

特に「ドライな外資」ってどんなカルチャーなのかといえば、まずは、売上にコミットできるかどうかを見られます。私が以前担当した外資系の企業は、日本での規模は、まだ30人程度でしたので、「どういうお客さんを今まで担当してきたのか?」「売上はどれぐらい上げてきたのか?」「入社後どれぐらい新規のお客さんを持ってこれるのか?」「売上に対してどういうコミットをしてきたのか?」を面接の中でかなり詳しく確認されました。
これは、そういう考え方で営業行動ををしている人が社内で多く、数字への執着が強いカルチャーであることの裏打ちになるのかなと思います。
もう一つが、「セルフマネジメント」です。どうしても外資だと、ご自身で”自分のことをモチベートする”ことが必須になる企業も多くあります。特にタスク管理や勤怠の時間なんかもフレキシブルにご自身で決められる反面、そこをコントロールできる人を求める傾向が強いため、外資系の、特に規模の小さい会社に転職をお考えの際は、現職の業務内容だったり、働く環境が合っているかをうまく対比しながら、面接の中で質問をしていくということを意識したら良いのかなと思います。

カルチャーフィットの確認方法

こんなことを言ってしまったら元も子もないですが、カルチャーフィットに関しては入社してみないと分からないという部分も正直あります。
ただ、入社前にご自身でイメージが持てるかどうかは、かなり重要だと思うのでカルチャーフィットを確認する方法を共有します。
まず一つ目、一番シンプルですが、知り合いがその会社に勤めている場合、どんな会社なのか、どういう人たちが働いているのか、社内の雰囲気はどうか。この辺りを確認するのは良い選択肢だと思います。
二つ目は、私たちのような転職エージェントに情報を確認する。これもすごく効果的だと思います。例えばそのエージェントがその企業と長くお付き合いがあって、転職サポートの実績も出ているということであれば、コンサルタントに、どんな方が上司になるのかだったり、その会社がどういうところを重要視しているのか、という点を確認した上で面接で実際に質問をして、判断をするのが効果的だと思います。
では、自分がその企業にどうしても入りたい、となった際にどのようなアピールが効果的かというと、エージェントや知り合いの方にどのようなカルチャーであるかをヒアリングするのが前提にはなりますが、例えばその会社が、売上を大事にしているのであれば、自分がこれまでどういう風に売上を立ててきたのか、売上を立てる上でどんな考え方で仕事をしてきたのか、この辺りがカルチャーフィットのアピールの一つになると思います。
また、会社によってはチームワークであったりラーニングアジリティ(※学習機敏性:初めてのことや知らないことに対しての学習意欲や学習スピード)を見る企業もあります。
そこに対して、自分がどんな情報収集をしている、とかスキルアップや資格取得のための努力をしているのであれば、その辺りをPRすると、カルチャーマッチしているというアピールポイントの一つになると思います。

まとめ

カルチャーフィットは転職における重要な要素の一つです。
①面接の中でカルチャーフィットするかどうか確認する
②カルチャーフィットについてアピールをすることも大事な要素
もしご自身の準備で悩まれる場合は、お気軽にエージェントまでご相談頂ければと思います。

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タリスマン株式会社根津智成氏この記事の監修者:Tomonari Nezuのコメント私は製薬、医療機器などいわゆるライフサイエンス業界に注力をした転職のサポートをさせていただいているので、もしそれらの業界にお勤めの方、この業界にチャレンジしてみたいという方はぜひお問い合わせください。




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