外資系で働く人は気が強いと言われる理由!外資系向きのタイプも分析

外資系企業で働く人たちは気が強いという意見が、しばしば聞かれます。多くの人が感じる印象からして、確かにその傾向は否めないかもしれません。しかし、そうであると理由、そうさせる背景とは何なのでしょう。
この記事では外資系企業で働く人たちが、気が強いタイプになる背景や理由について掘り下げ、そんな外資系企業に向いているタイプの分析も併せて解説していきます

外資系企業で働く人は気が強い?3つの理由

外資系企業で働く人が、気が強いと言われる基本的な背景には、外資系企業の持っているハードな面が横たわっています。そのいくつかの事柄が、気が強いといわれる理由として挙げることができるでしょう。
主に下記の3つに集約されると考えられます。
●ビジネスがドラスティックに展開する
●プロ意識を持つことがマストである
●厳しい雇用環境の中で生きている
それぞれを、詳しく見ていきましょう。

ドラスティックに展開する外資のビジネス

外資系企業の持っているハードな面のひとつには、ビジネスの変化がドラスティックであるということです。これはミクロ的にもマクロ的にもいえます。
日本に進出している外資系のほとんどは、アメリカやヨーロッパにも拠点がある企業です。ミクロ的に言えば、日本法人が活動していない深夜などの時間帯も、ヨーロッパ、そしてアメリカと順を追って活動を始めます。
つまり日本法人が一夜明けると、関連する仕事が大幅に進んでいることが日常茶飯事です。日本法人の朝のスタートは、欧米拠点の進捗している状態にキャッチアップすることから始まるという場合もあります。
マクロ的視点でも、グローバルな多国籍企業であるがゆえに、世界情勢の刻々とした変化が業務にダイレクトに影響を与えるでしょう。
たとえば、本社の国の法律が改正されたことによりその企業の母体の業務が変わるとすれば、日本法人でもそれに併せた変化が求められます。
そのような、ドラスティックに変化する環境の中で職責を果敢に全うしていくためには、強烈な我の強さも必要です。そのため彼らは気が強いという印象を持つ人が多いのでしょう。

プロ意識を持つことがマスト!

外資系企業はおおむね実力主義、成果主義が色濃い企業風土を有しており、個々の社員は自ずと明確なプロ意識を持つことが求められます。このプロ意識が前面に出ると、外資系の人は気が強いと日本人に感じさせてしまうのでしょう。
社内の人間関係においてプライベートで付き合いがある者同士であっても、職場の中ではプロフェッショナル対プロフェッショナルです。遠慮など一切なく、お互いに意見を戦わせます。
もちろん、だからといって険悪になることがないのは、その直後に連れ立ってランチにも行けるさばけた関係性という背景があるからです。
また、プロフェッショナルとしての力量や成果こそが各人の評価の対象であることを皆が自覚しています。だからこそ、結果がふるわずに会社を去っていく同僚に対しても、感傷的な同情はありません。
このあたりが、日本人の目から見てドライだと思われてしまう一面です。しかし薄情なのとは訳が違います。成果主義で成果が上げられなかった帰結であり、それはいつ自分が同じ状態になるかもしれないことも皆が理解しているのです。

厳しい雇用環境の中で生きている

近年では日系企業でもリストラが普通に行われるようになっていますが、外資系企業の雇用環境は、日系企業に比べてさらに厳しいものです。
たとえば、日本法人のある部門の仕事がほかの国でより効率的できるのであれば、日本法人のその部門自体が路線変更か閉鎖になるようなことも起こります。
また、ある新しい分野に必要なスキルを持つ人材を社外から即戦力としてリクルートするとしましょう。そのために人件費がどこか他の部分で削られるのは、合理的な判断として優先されることも外資系企業ではデフォルトです。
また、入社後数年を経ていてもタイトル(職級)が上がらない場合に、外資系企業は他の人にそのチャンスを与えることが妥当であるとジャッジします。
そのような雇用環境の中で、自分の雇用を維持するためには時代のトレンドを読んで求められるスキルを磨くか、自分の知見を必要としてくれる他の会社に移るかの二者択一になります。
そのため、外資系企業で働く個々の社員は、雇用に関して常に大きなプレッシャーを感じながら埋没しないよう自己主張を行うので、気が強いと思われがちなのです。

こんなタイプの人が外資系企業に向いている!

ここからは外資系企業に向いている人のタイプを、分析して解説していきます。

タイプ1:上昇志向の人

激務でもいいから、自分は最高のパフォーマンスを出して高額報酬を稼ぎたいという強い意志、押しの強さを持つ上昇志向の人には、外資系企業で働くことは向いていると考えられます。
日系企業であれば個人プレーで和を乱すと思われそうなことでも、それが合理的であれば外資系企業なら採用されることもあるでしょう。
生産性だけでなくニーズにマッチした商材の開発や、コンサルティング業務でのクライアントの業績を上げる良質なアイディアなどは、成果が上がれば評価はその個人につきます。そして、年齢性別LGBTに関係なく確実に昇給し、タイトルも上がるでしょう。
外資系企業の評価基準はとてもシンプルであり、その個人が会社の業績に貢献したかどうかだけなのです。
常に自分自身のキャリアパスを考え、現状はこの会社で頑張っていても大きいチャンスがあればいつでも他の会社に行くくらいの気概を持つ人は、ぜひ外資系企業で力を発揮して欲しいものです。

タイプ2:合理性を求める人

外資系企業は徹底してムダなことを排除する傾向があります。多少のリスクが伴っても、合理化、効率化、自動化の方向性を好みます。
単純に言えばそれまで手作業で行っていたものを、機械にやらせてしまえばそれで浮いた労力で他の業務ができます。それがそれなりの経済単位の成果を上げられれば、他のエリアや部門にも導入して、新しい業務フローが誕生するでしょう。
結果的に世界中で、人が行う業務を機械に任せられれば、人は機械にはできない作業に集中することが可能です。
外資系企業では、こういう業務の合理化や自動化を、ある程度は社員個人で取り組む裁量が認められています。本当に使える方法は、部署を超えて積極的に採用されていき、それを発案した人が評価を高めるのです。
これは、日系企業において往往にして否定される考え方といえます。なぜならその非合理的な業務を行なっている別の担当者や別の部署にとって、勝手に改善すると彼らの職を奪う結果になってしまうからです。
ベンチャーやスタートアップなら別として、多くの日系企業ではできるからとばかりに勝手なことをすると、ほとんど嫌がられます。
余計なしがらみよりも合理性を優先する人は、日系企業より外資系企業に向いているのは間違いないでしょう。

タイプ3:自己責任で行動できる人

日本人は群れで行動したがるとよくいわれます。それは企業活動にも反映しているようです。
外資系企業で働く人は、日本企業で働く人と比べると、俗にいう「一匹狼」のようなタイプが大半です。何事に対しても自分でジャッジし、ひとりで行動を起こします。
かりに群れようと思っても、周囲も一匹狼的なので、誰も一緒に群れてくれません。そんな企業風土なので、自己責任で動ける人は外資系企業に向いているといえるでしょう。

タイプ4:職場環境の変化に強い人

外資系企業は日系企業と比較して、職場環境の変化、つまり組織変更が圧倒的に多いです。2〜3の部署を統合するくらいはまだましな方で、数十もある部署の組織を混ぜ合わせて組み直すこともあります。
これによってかつての部下が上司になったり、かつての上司が部下になったりすることもあるのです。こういう組織の変化を含む「変化」全般に対して、強い人でなければ、外資系企業は馴染めないでしょう。

タイプ5:グチを言わない人

サラリーマンは会社や上司に対する愚痴をこぼしつつ、仕事帰りに一杯やるという一般的なイメージがあり、事実そういう人たちをよく見かけます。
外資系では各自の仕事の役割がはっきりしていて、自分の役割をこなしてさえいれば、他のことはあまり関係ありません。愚痴をいわないタイプ、愚痴が嫌いなタイプの人は外資系の方が合うのは間違いないでしょう。

こんなタイプの人は外資系企業で苦労する?

最後に、こんな人は外資系には合わないだろうと考えられるタイプを、挙げておきましょう。

タイプ1:言われた事だけやる人

外資系企業で言われた事だけをしていたら、評価は悪くなります。自分で考えて行動を起こさなければなりません。つまり、役職の有る無しに関わらず、外資系企業の社員であれば個々の役割にある程度の裁量を任されているのです。
自分が最も生産性が高いと思える方法を考えて、取り組むものです。言われた事をやるのは最低限であって、会社に利益をもたらす実践があって、それが成果を上げて初めて評価されるのが外資系企業といえるでしょう。

タイプ2:異文化に馴染めない人

外資系企業は、異文化が共存する場所です。アメリカやイギリスの文化だけではありません。ヨーロッパのさまざまな国や日本以外のアジア諸国の文化、中東や中近東の文化が共存することもあります。
彼らとコミュニケーションを取る中で、異文化ゆえの違和感はあって当然です。中には理解に苦しむこともあるかもしれません。それは先方も同じことです。
そういう異文化との触れ合いに対して馴染める人、つまり柔軟に対応できる人でなければ日々の仕事でストレスが溜まってしまい、継続し難いかもしれません。

タイプ3:英語が苦手な人

外資系企業とはいえ仕事の中で、必ずしも英語を使うわけではありません。クライアントが日本人であることも多く、その場合は普通に日本語で商談が行われます。
しかし、個々の企業にもよりますが、社内の連絡に関しては英語がデフォルトであることも多いようです。ミーティングなどでも、英語で行われることが多いでしょう。
また役職が上がると、海外本社と連絡を取るケースも出てきますが、これらは英語ベースになります。シンプルに英語が苦手である人は、何かと厳しいでしょう。

まとめ

外資系企業で働く人たちは気が強いといわれる、その背景や理由について、そしてそんな外資系企業に向いているタイプの分析をご紹介しました。
外資系は気が強いといわれる背景には、それなりの雇用の厳しい環境やドラスティックに変化する状況の中で生き抜くための強いメンタルやプロ意識があります。それゆえ、どうしても気が強いと感じられる振る舞いになってしまいがちなのです。

Talisman編集部

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