転職成功の鍵はエージェント活用にあり。キャリアを切り拓くための、賢いパートナー選び

キャリアを切り拓くための、賢いパートナー選び

転職がキャリア形成の選択肢として当たり前になった昨今。初めての転職に挑む方、キャリアアップを目指して複数回の転職を経験している方など、その目的や背景は様々です。
それに伴い、転職エージェントの利用経験のある人も増え、また転職エージェントに抱くイメージも人それぞれでしょう。
「転職エージェントは、理想のキャリアを実現するための頼もしいパートナーです」
これは、転職エージェント側が求職者に対して抱いて欲しいイメージですが、実際に転職の成否は、パートナーとなるエージェントの質に大きく左右される部分があります。
さらに言えば、ただ転職エージェントサービスに登録するだけで理想の転職が実現するわけではなく、大切なのは、求職者自身が「スマートにエージェントを使いこなす」という視点を持つことです。
この記事では、その第一歩となる「自分に合ったエージェント選び」について、具体的な方法と考え方を紹介します。

-メディア運営・監修-
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膨大な選択肢から「自分に合うエージェント」を絞り込むには

厚生労働省のデータによると、2023年6月時点で人材紹介や派遣を含む事業所は全国に約75,000社も存在します。この膨大な数の中から、ご自身の経歴や希望に最適なエージェントを見つけ出すのは、確かに骨の折れる作業に思えるかもしれません。
効率的に絞り込むためにはまず、少しでも気になった数社のエージェントに登録してみることから始めましょう。その中で実際にコンタクトを取り、特に相性が良いと感じたエージェントを、あなたの転職活動の核となる「コアエージェント」として絞り込んでいくのがおすすめです。
そのために、まずは以下の2つの視点でエージェントをリサーチし、ご自身のキャリアと向き合うことから始めてみましょう。

絞り込みのポイント1:現職の業界に精通したエージェント

まずは、自身の「現在地」を客観的に把握することが重要です。現職の業界に強いエージェントと面談することで、以下のような具体的な情報を得られます。

  • 業界内でのご自身の市場価値
  • 現在どのような求人(HOT案件)があるか
  • さらに挑戦できるチャレンジングなポジションは何か

現状を正確に把握することで、他業界へ挑戦するべきか、今の業界でキャリアを深めるべきか、より納得感のある判断が可能になります。ご自身の新たな可能性に気づき、現職の業界に「留まる」という選択肢が見えてくることもあります。

絞り込みのポイント2:希望する業界に特化したエージェント

一方で、明確に挑戦したい業界がある場合は、その業界に特化したエージェントの話を聞くことが不可欠です。専門性の高いエージェントとの対話は、転職市場のリアルな視点をもたらしてくれます。

  • 現在のスキルや経験が、希望業界で通用するのか
  • 転職を実現するための最適なタイミングはいつか
  • 転職成功のために、新たに習得すべきスキルや経験は何か

このように、転職のプロフェッショナルから具体的なアドバイスを得ることで、理想のキャリアに向けた道筋がより明確になるでしょう。

理想の転職を叶える「コンサルタント」の見極め方【エージェント選び深掘り編】

転職エージェントのサービスは、近年ますます専門化・細分化が進んでいます。自分に最適なサポートを受けるためには、表面的な情報だけでなく、転職エージェントの「業界構造」や「コンサルタントの専門性」まで理解を深めることが、成功への近道となります。
ここでは、転職エージェントの業界内部がどのようになっているのか、その仕組みを知ったうえで、最適なコンサルタントを見極めるためのポイントを解説します。

エージェントの専門性はどう分かれている? 2つの「細分化」

転職エージェントは、主に以下の軸で専門性が分かれています。この仕組みを知ることで、自分が探すべきエージェント像がより明確になります。
転職エージェント業界は、下の図のようなピラミッド構造で捉えることができます。この図は、エージェントの「専門性」と「数」の関係性を示しています。

スペシャリスト型/ブティック型と総合型

特定の業界、職種、役職(例:外資系金融のハイクラス、ITエンジニア専門など)に深く特化した「スペシャリスト型」または「ブティック型」と呼ばれるエージェントの数は限られていますが、その領域における専門知識や企業との強固なネットワークを有し、特定の分野でキャリアを築きたい場合には、非常に頼りになる存在です。
ピラミッドの中層から下層にかけての広い範囲を占めるのが、テレビCMなどでもおなじみの「総合型エージェント」です。幅広い業界・職種を網羅し、膨大な求人数を誇るのが特徴です。様々な可能性を検討したい方や、初めて転職活動をする方が、最初に登録するケースも多いでしょう。大手であるほど多くのコンサルタントが在籍しており、特定の領域を専門とするチームに細分化されています。
「IT」「製薬」「金融」「製造業」など、業界ごとに担当が分かれている場合もあれば、業界を横断し、「営業」「マーケティング」「エンジニア」「経理」のように職種ごとに担当が分かれている場合もあります。

「日系」と「外資系」という分類

また、図の下部にあるように、上記で説明した「スペシャリスト型」や「総合型」といった分類は、日系・外資系を問わず存在します。 一般的に、外資系エージェントは特定の領域に強いスペシャリスト型が多く、日系エージェントは総合型が多いという傾向はありますが、近年その垣根は低くなりつつあります。

担当領域による細分化(分業型と両面型)

では、これらの異なるタイプのエージェントで、担当者はどのように動いているのでしょうか。次に、エージェント内部の体制について見ていきましょう。コンサルタントの担当スタイルは、大きく「分業型」と「両面型」の2種類に分けられます。これは、エージェント選びにおいて非常に重要な視点です。

  • 分業型(大手エージェントに多い)
    求人企業を担当するRA(リクルーティングアドバイザー)と、私たち求職者を担当するCA(キャリアアドバイザー)が別々になっている体制です。多くの求職者・求人を効率的に扱うことができます。
  • 両面型(特化型・小規模エージェントに多い)
    一人のコンサルタントが、企業と求職者の両方を担当する体制です。企業の採用背景や求める人物像、職場の雰囲気までを深く理解した担当者から、直接話を聞けるのが最大のメリットです。

理想のコンサルタントと出会うには?

では、どのようなコンサルタントが理想的なのでしょうか。それは、「希望業界・職種に精通し、かつ企業と求職者の両方を担当している(両面型の)コンサルタント」です。企業の「生の情報」を直接持っているため、ミスマッチが少なく、より精度の高いマッチングが期待できます。

【ケーススタディ】製薬マーケターAさんの場合

この考え方を、具体的な事例で見てみましょう。
現状:日系製薬会社でマーケティング職に従事
希望:外資系製薬会社のマーケティング職へ転職

Aさんの場合、エージェントの企業規模(大手・中小など)だけで選ぶのではなく、「製薬業界のマーケティング職を専門とし、企業側の情報も直接持っているコンサルタント」に出会うことが成功の鍵となります。
こうした専門性の高いコンサルタントは、外資系に強いエージェントや、医療・製薬業界の特化型エージェントに在籍している可能性が高いでしょう。

複数の転職エージェントに登録し、コンサルタントを比較検討する

焦点となる転職エージェントが決まったら、同じような転職エージェントに複数登録してみましょう。ここでは複数の転職エージェントの何を比較検討したらいいのかについて、コンサルタントに焦点をあてて、比較検討するため材料を解説します。

コンサルタントの何を比較検討するか:

求人数 エージェントによって様々。製薬業界でマーケティング職を担当していても、2~3社の案件しか持っていないエージェントもあれば10社以上の案件を持っているエージェントもいます。
情報量 数少ない案件しか持っていなくても、採用担当者から現場マネージャーまで知っていて、その企業への成約が過去に何件もある、などコアクライアントとして取引している可能性もあります。逆に数十社の企業の案件を持っていても、求人案件のみで、人事担当者と会った事がない、過去の成約もほとんどない、など求人企業から1エージェントとしてだけの扱いをされている可能性もあります。また、有能なコンサルタントは求人案件の細部まで情報を持っていて、組織構成や採用背景、採用部門担当者、また例えば製薬企業の求人であれば、新薬が出てるのならその新製品の情報などにも深く精通しているはずです。
コンサルティング力 そのコンサルタントが本当に求職者の立場になって的確な案件を提案をしているかどうか。求職者のこれまでの経験・スキルを、転職後のキャリアパスまで考えた、より良い環境で活躍できる案件を提案しているか。
無理やり案件に応募させようとしたり、1回の連絡で魅力的な候補者ではないと判断され、連絡が来なくなった、などコンサルティング力以前のマナー違反の例もあるので、親身になって話に耳を傾け、適材適所に導くコンサルティング力があるかをジャッジしましょう。
相性 相性に関してはに本人にしかわからない判断基準になってきますが、男性、女性、外国国籍、また新人から中堅、ベテランコンサルタントなど、相性に関わる様々な要素があります。転職活動の期間を、相性の悪いコンサルタントと付き合っていくのは余計なストレスになりかねません。できるだけ早めに判断したいところです。

異なるエージェント間で、同じような求人案件を持っている可能性があります。もし同じ求人案件が出てきた時に、そのコンサルタントの案件数、企業の情報量、過去の成約数や経験談、提案力、ホスピタリティなど、求職者として求めるものが備わったコンサルタントなのか、そこをしっかりと見極めましょう。

転職エージェントとの面談、最適なタイミングとメリット

転職エージェントへの登録後、まずは電話やメールでの連絡が一般的ですが、その後のエージェントとの面談は、あなたの転職を成功に導くための重要なステップとなります。
「忙しくて時間がない」「電話で済ませたい」と感じる方もいるかもしれませんが、コロナ禍以降はWEB面談が主流ですので、ハードルはそれほど高くないはず。何よりも直接会う(WEB面談を含めて)ことには多くのメリットがあります。ここでは、転職エージェントとの面談に最適なタイミングと、その具体的なメリットについて詳しくご紹介します。

会うタイミング 1.登録して連絡がきたらすぐ
2.求人案件を提案されたあと
3.企業との面接まで話が進んだあと
会うメリット 1.自分を売り込んでもらう為
2.他社コンサルタントとの比較検討がしやすくなる
3.より求職者の適性を確認でき、また社内の他コンサルタントを紹介してくれるなど、他の求人案件を紹介してもらえる可能性が高まる

エージェントサイドから見ても、直接Face to Faceで適性を確認し、企業に推薦するための材料を探し出すことは重要ですから、実際会って話を進める方が内定の確率は上がってきます。

まとめ:エージェントとの「二人三脚」が成功の鍵

ここまで、転職エージェントとの関わり方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。これらの情報が、皆さんの転職活動の一助となれば幸いです。
転職エージェントとの関係は、最初の接触から求人紹介、書類選考、面接、そして内定・入社、さらには入社後に至るまで、非常に長い期間にわたります。このプロセスは、最短で2週間から、場合によっては1年以上にも及ぶことがあります。

転職成功への心得

転職活動は、あなたのキャリアを大きく左右する重要な転換点です。その道のりをエージェントと「二人三脚」で進めることが、成功への鍵となります。

  • エージェントとの深い連携:
    「今回転職を成功させたけれど、将来また転職する時も同じエージェントを使いたい」と心から思えるような関係を築くことが理想です。エージェントは、あなたの適性や希望を理解し、企業への効果的なアピール方法を知っています。
  • 「人任せ」にしない主体性:
    「転職エージェント任せ」にせず、ご自身が納得できる転職を目指しましょう。エージェントはあくまであなたのサポート役です。もしエージェントに全てを任せてしまい、「入社したら思っていた会社と違った」という事態になれば、再び転職活動のサイクルに戻ってしまうことになりかねません。
  • 相性の良いエージェントを見つける:
    あなたが行きたい業界や企業、求人案件を豊富に持ち、その業界の情報やコネクションを持つエージェントは、魅力的な候補者を企業に入社させるためのテクニックも持ち合わせています。そして、そのエージェントとあなたが相性良く連携できることは、希望する業界への道を切り開き、あなた自身を効果的に「売り込んでくれる」ことにつながります。

自分に合ったコンサルタントを探し出す作業は、少し手間がかかるかもしれません。しかし、転職活動の初期段階でこの「担当者選び」にこだわることで、その後のプロセスが格段にスムーズになり、キャリアの可能性は大きく広がります。ぜひ、最初の「ひと手間」が成功を左右すると考え、理想の転職を共に歩んでくれる、最高のパートナーを見つけてください。

Talisman編集部

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