ビジネスマンとしてのキャリアを俯瞰すると、30歳は非常に大切な年齢です。順調に成果・実績を挙げ、中間管理職に就いた方もいるでしょう。
ところが能力ある人材全てが、このような出世コースを辿っているとは限りません。
現実問題、日本企業は上を見ると「停滞・停留」がとにかく重たい。せっかく能力をお持ちなのに、年功序列の壁に阻まれチャンスを逸している方も少なくないのが実情です。
そこで今回は、日本企業の現実をお伝えするとともに、外資系企業という選択肢をご紹介しようと思います。
40代が中心を占める日本の中間管理職事情
中間管理職も含め、全ての役職には適年齢が存在します。
これは日系・外資問わない共通項ではありますが、日本企業は年功序列の色合いが濃く、外資系企業と比べるとどうしても「昇進ペースが緩やか」です。
特に中間管理職の代表格である課長相当の平均年齢は「約45才」程度。30歳でポジションに就ける人材は、ごく一部に限られてしまいます。
停滞の理由はつまるところ、「年功序列で上の役職が空かないから」。
終身雇用と年功序列の弊害が表面化した、大企業病の典型的なパターンです。
参考:エビデンスは労務行政研究所の実態調査ですが、資料が入手できずマイナビからの引用となります。(管理職年齢のみ。内容は引用していません)
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/42179
組織が若い外資系企業!
外資系企業は日系企業と比べ、総じて組織全体が若く活力に溢れています。
中間管理職の平均年齢も日系企業と比べると総じて若く、30歳の中間管理職も珍しくありません。
また人事評価も能率・実力を徹底的に重視するため、日本企業と比べてキャリアビジョンを持ちやすい。
能力がありながら発揮の場を得にくい30代前半の人材にとって、価値を発揮しやすい環境です。
日本企業では、「30歳で中間管理職に就いたら出世コース」と言われます。しかし外資系企業の場合、「30歳で中間管理職は当たり前」です。
もちろん組織や役職は、若ければ若いほど良いというものではありません。
外資系企業の人材に求める水準は高く、相応の経験や能力が求められます。つまり応募者は、厳しい選考を潜り抜けるだけの能力と、それをアピールする実力が必要です。
日本企業からの人材流出
海外では通常、能力ある人材は積極的に転職を繰り返し、既に中間管理職以上のポジションを得ています。
そのため海外に拠点を置く外資系企業が求人案件を出しても、相応の魅力ある人材とは出会えないのが実情です。
ところが日本国内では、日本企業独特の年功序列の影響により「能力はあるが昇進チャンスに恵まれない人材」が溢れています。
彼らはチャンスを得れば立ちどころに辣腕を振るう能力があるのに、「上の停滞」に悩まされ頭角を表せません。
外資系企業いま、こうした「恵まれない優秀な人材」に目を付けています。
日系企業でしっかりとした経験と実績を積んだ30歳の人材が、外資系企業に中間管理職として迎えられた事例もあり、多くの人材が活躍の場を得ています。
「自信はあるが、機会がない…」とお悩みの方。
外資系企業に目を向けると良いかもしれません。