転職の明暗を分ける!失敗しない転職エージェントの選び方

転職が当たり前になってきた昨今。
初めて転職する人もいれば、2回目、3回目。はたまた5回、6回。それ以上、と転職回数も様々。
転職エージェントをまだ使った事がない人から、すでに使っている人。
転職エージェントに対して好印象の人、悪い印象のある人。これも様々。
転職を成功させたいのならば転職エージェントは頼もしいパートナーである。成功する転職は転職エージェントの腕にかかっていると言っても過言ではないかもしれない。是非とも使った頂きたい。私自身、転職組で、お恥ずかしながら過去の転職回数は多い方である。もっと早くに転職エージェントの存在を知り、使っていれば、私の職歴はもう少し魅力的に見えたかもしれない。。。転職エージェントに出会って私の人生は変わった。そんな私もエージェントとして働き早8年。だからこそ転職エージェント選びは重要である事を皆様に伝えたい。
ただ転職エージェントを使うだけでは成功する転職にはならない。スマートに転職エージェントを使う事がキーとなってくる。
要は、転職エージェントは使うが、使う側もスマートにエージェントを利用しましょうね。という事だ。
今回は転職エージェント選びについて皆様に様々なテクニックをシェアしたい。

転職エージェントをリサーチすべし

現在、全国に展開するエージェント数は人材紹介、派遣業を含め約72,000社にもあがる。(2018年11月現在)
72,000社から探すのか!とクレームがおこりそうである。
もちろんその72,000社の中に、皆様のパーソナリティ、状況、タイミングに合ったエージェントが出てくるわけではあるが、確かにそんなエージェントを複数探し出すのは至難の業である。
エージェントを検索すると様々なタイプのエージェントが山ほど出てくる。
まずその中でも何十社、数十社とエージェントを絞り込んで行く作業から始まる。
イメージでいくと、数十社登録して、5~6社が自分のコアエージェントになる。という感じだ。
なのでここではまず、自分が転職を考えている業界を絞り込む事から始めて頂きたい。

*絞り込むポイントは2点

1.今自分のいる業界に強いエージェント。
まずは己を知る事が大事。自分の業界でのご自身の立ち位置。市場価値。今あるHOT案件。チャレンジングな案件。まだまだ今いる業界にご自身の価値を見出すことができるかを確認することが重要。それをもって他業界にチャレンジするかしないかを再設定する。今いる業界での伸びしろを考慮し、留まる選択肢も見えてくる可能性がある。

2.自分の行きたい業界に強いエージェント。
己を知るはいいが、やはり行きたい業界がある場合。業界に強いエージェントと話す事により、自分は転職にふさわしい候補者なのか、今転職できる時期なのか、転職に必要な武器が自分にはあるのかないのか、何を揃える必要があるのか、などリアルな回答が見えてくる。

細分化されてきている転職エージェントの中身

ここでは主にエージェントの中身についてふれていこう。昨今どの転職エージェントもより業務を細分化してきている。どのように細分化しているか見てみよう。

さあご自身ならどこを攻めたら良いだろうか。例をあげてご紹介していきたい。
例えばAさん。日系の製薬業界にいて、マーケティングに従事しており、今後、外資系の製薬会社のマーケティング職への転職を考えている場合。

まず外資系エージェントを選び、大企業、中小企業、スペシャリスト型に絞り、更に正社員案件を扱っているエージェントを探す。加えて製薬業界のマーケティング案件を専門に扱っているエージェントを探し出すことができれば、かなり理想に近い。

もちろん日系エージェントが外資系の案件を持っていない、とは微塵も言っていない。日系の転職エージェントでも英語に堪能なコンサルタントが多く在籍し、グローバル案件を多く持つエージェントも増加している。

ただ全てのエージェントの企業サイズで探し出すのは、これまた数が多すぎるのでは?と思ったかもしれません。
エージェントの企業サイズによって担当業界、担当案件とコンサルタントが分かれている可能性があるからだ。
昨今ではどのエージェントの企業サイズもより細分化しているが、より専門分野で個々のコンサルタントが活躍しているか確認する必要がある。

転職エージェント企業内細分化例:(この細分化は業界内では一般化しつつある。)

コンサルタントが製薬業界、IT業界、金融業界など、業界ごとに分かれている
コンサルタントが業界で分かれていて、更に職種で分かれている
コンサルタントが企業担当と候補者担当に分かれている
企業も候補者も1人のコンサルタントが全て担当している

もちろんろんエージェント探しではあるが、最終的に話しをするのは、コンサルタントだ。
どんなコンサルタントに出会うかで全く違った転職ストーリーになる。
理想的を言えばきりがないが、できれば理想に近づけたい。
“企業側も候補者側も1人のコンサルタントが全て担当していて、製薬業界、IT業界、金融業界など、業界ごとに担当が分かれており、更には職種別で分かれているコンサルタント”と出会うことができれば理想だ。
Aさんで言うと、転職エージェントの企業規模に関係なく、製薬業界を担当し、マーケティングの案件を扱っている専任コンサルタントに出会う事だ。もちろん企業側も候補者側も1人のコンサルタントが全て担当している。といった具合だ。

絞り込む作業は大変だが、この絞り込み作業を最初の段階でしっかり行っていけば、より成功に近づく転職活動を行う事ができるので、最初の絞り込みは地道に行って頂きたい。

複数の転職エージェントに登録し、コンサルタントのココを比較検討すべし

焦点となる転職エージェントが決まったら、同じような転職エージェントに複数登録してみよう。
登録するはいいが、じゃあ複数転職エージェントの何を比較検討したらいいのか。
ここからはコンサルタントに焦点をあてて、比較検討する材料を炙り出してみようと思う。

コンサルタントの何を比較検討するのか:

案件数 エージェントによって様々。製薬業界でマーケティング職を担当していても、2~3社の案件しか持っていないエージェントもあれば10社以上の案件を持っているエージェントもいる。
情報量 数少ない案件しか持っていなくても、採用担当者から現場マネージャーを知っている。その企業への成約が過去に何件もある、などコアクライアントとして取引している可能性もある。
数十社の企業の案件を持っていても、案件のみ、担当者と会った事がない、過去の成約もほとんどない、などクライアントから1エージェントとしてだけの扱いをされている可能性もある。
また、できるコンサルタントは案件の細部まで情報を持っている。組織構成や採用背景、採用部門担当者、また新薬が出てるのならその新製品の情報など。そこを探りだそう。
コンサルティング力 そのコンサルタントが本当に皆様の立場になって的確な案件を提案をしているのかどうか。皆様の活躍を確認し、より良い環境で活躍できる案件を提案しているか。
無理やり案件に応募させようとしていないか、1回の連絡で魅力的な候補者ではないと判断され、連絡が来なくなった、など。あげればキリがない。
候補者を適材適所に導くコンサルティング力があるかをジャッジしよう。
相性 この相性に関しては正直皆様にしかわからない判断基準になってくる。
各エージェントには、男性コンサルタント、女性コンサルタント、外国国籍コンサルタントが在籍しており、また新人から中堅、はたまたベテランコンサルタントと様々。
しかし相性は重要だ。ただでさえ在職企業でのストレスやプレッシャーがある中で、長い転職活動の期間を、相性の悪いコンサルタントと付き合っていくのは苦痛にしか他ならない。

殆どのエージェントは、同じような案件を持っている可能性がある。ここで私が申し上げたいのは、もし同じ案件が出てきた時に、そのコンサルタントの案件数、企業の情報量、過去の成約数や経験談、提案力、ホスピタリティなど、皆様の求めるものが備わったコンサルタントなのだろうか。そこをしっかりと見極めて頂きたい。
貴方の目線で対話しているのかどうか、エージェントのKPIヒット、売り上げ重視の為だけの扱いをされていないか、しっかり比較検討し、ジャッジしよう。

登録したら絶対に会うべし。会えない場合はSkypeなどでFace to faceの時間をとるべし

いざ転職エージェントに登録すると、まずは電話かメールで連絡がくる。
電話やメールでもちろん現在の状況や今後の方向性などの確認ができるが、是非コンサルタントに会って頂きたい。もちろん在籍企業で忙しくしているため、時間がなかったり、電話で済ませたい、という人も多いと思う。
そんな人の為にここでは会うタイミング、会うメリットをお伝えしたい。

会うタイミング 1.登録して連絡がきたらすぐ。
2.案件が出てきたら。
3.面接まで話が進んだら。
会うメリット 1.自分を売り込んでもらう為。
2.他社コンサルタントの比較検討がしやすくなる。
3.より候補者の適性を確認でき、他の案件を紹介してくれる事がある。また業界内外でのチャレンジングな案件を紹介してもらえる社内の他コンサルタントを紹介してくれる可能性がある。

もちろん遠方に住んでいて、他府県になる可能性も出てくるので、その場合はSkypeやLINEなどでFace to faceでの時間を作ることをお勧めします。また他府県にお住いの方で、面接まで話が進んで都内などに面接で訪れる際に、面接前後の時間でコンサルタントに会う事を勧める。
そしてやはり我々エージェントサイドから見ても、会って適性を確認し、企業に売り込めるための材料を探し出すことは重要になってくる。実際会って話を進める方が内定に導き出せる確率はグッと上がってくるのも事実である。

まとめ

以上、転職エージェントの選び方をいくつかご紹介したが、おわかりになられただろうか。少しでも皆様のお役に立てる情報が共有できれば幸いだ。
転職エージェントとの関わりは、ファーストコンタクトから案件紹介、書類選考、面接、内定、入社、入社後、と長い付き合いになる。
そのプロセスは最短2週間から1年以上。
今回転職を成功させたが、また将来転職する際にはまた同じエージェントを使って転職したいと思えるか。
そしてご自身の転職は、転職エージェント任せにしない。と言う事を肝に銘じて頂きたい。
転職一つであなたのキャリアが良い風にも悪い風にも、劇的に変わる。転職エージェントと二人三脚でしっかりとプロセスを進めて頂きたい。
人は、納得のいく転職じゃないと入社してからのモチベーションが変わる。
転職エージェント任せにして、入社したら思っていた会社とは違っていた、なんて事になったら、また転職活動に戻る生活が始まる。
自分が行きたい業界や企業、案件を持っているエージェントはもちろんその業界の情報もありコネクションもある。つまり魅力的な候補者をその企業に入社させるテクニックを持っている。そしてそのエージェントと相性が合うという事は、行きたい業界に近づける、あなたを売り込んでくれる。という事を理解して転職エージェントをフルに活用して頂きたい。
あなたにとっての“IT AGENT”はきっと見つかるはず。

Talisman編集部

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