外資系企業への転職に有利なのはTOEFL?TOEICとの違いを徹底解説

英語の試験には、さまざまな種類があり、それぞれ目的や強みが異なります。
特にTOEICは、メジャーな試験として知られおり、企業に入社する際にスコア提示を求められることも。
しかし、TOEFLの方が難しいから有利になるという意見もあるようです。
そこで今回は、外資系企業に転職する際、より有利な試験についてご紹介していきます。

外資系企業へ転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

外資系へ転職する際に知るべきTOEFL・TOEICの特徴

ここでは、外資系企業の転職で評価されやすい「TOEFL・TOEIC」についてご紹介していきます。
資格ごとに特徴や強みが異なるため、きちんと理解して受験することが重要です。

TOEFLについて

TOEFLは、アメリカの非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)が運営している英語力判定テスト。
英語を母国語としない人を対象としており、一般的に海外の大学や大学院を受験する際の英語力の証明に利用されています。世界中で受験することが可能なため、世界的に知られているメジャーな試験です。

試験科目は、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つ。
受験は、オンラインで実施され、ヘッドセットを用いてスピーキングテストをおこないます。
実生活で必要な内容からアカデミックな内容まで全般的な英語力が試される試験のため、実用的な英語力を証明したい人におすすめです。

スコアの配点は、各科目で30点ずつとなりトータルで120点。TOEFLのテストは、合否ではなく点数で評価されます。
そのため、入社や入学を希望する団体の定めたボーダーラインを目指して勉強することになるでしょう。

TOEFLの受験料は、テスト7日前までの通常申し込みでUS$235。通常申し込み期限を過ぎてテスト前日までの申し込みでは、US$275と手数料US$40が加算されます。
日本円による支払額は、毎日の外国為替レートが基準です。

TOEICについて

TOEICの運営団体は、TOEFLと同様にアメリカの非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)です。
TOEICの対象者は、TOEFLと同様に英語を母語としない外国人。
150カ国以上で実施されている試験ですが、受験者の国籍の約3分の1が日本人、約4分の1が韓国人となっており、日本人と韓国人の受験者で50%以上を占めます。

就職の際に英語力の証明として求められるケースが多いでしょう。

TOEICには、いくつか種類がありますが、TOEIC L&Rがもっともメジャーです。
試験科目は、「聞く」「読む」の2科目で、テストはマーク式。
日常生活に関する内容のため、TOEFLと比較すると点数を取りやすいでしょう。
さらに「話す」「書く」の技能を試すTOEIC S&Wも、最近ではメジャーになりつつあります。

TOEICは、TOEFLと同様に合否ではなくスコアで評価される試験です。
990点満点となり外資系企業では、700点以上を求められるケースが多いでしょう。
配点は、495点ずつです。

TOEICの受験料は、税込み6,490円となり、他の試験と比べると安めの設定と言えるでしょう。

比較一覧表

TOEFLとTOEICの比較一覧表がこちらです。

  TOEFL TOEIC
試験の内容 アカデミック寄り 日常生活寄り
対象者 英語を母語としない外国人 英語を母語としない外国人
試験科目 読む・聞く・話す・書く 「聞く・読む」もしくは「話す・書く」
試験の特徴 パソコン上で受験 マーク式
スコア 120点満点 990満点
受験費用 US$235 6,490円

スコアごとの英語力の目安を比較しました。
あくまで目安となるため、実際の英語力とは異なるケースがあります。

TOEFL TOEIC 英語力目安
110~120 900~990 問題なく意思疎通できる
90~109 800~895 外資系企業が求めるレベル
76~89 700~795 ビジネス会話が可能
52~75 600~695 一般企業で
52~75 500~595 海外旅行で困らない程度
40~51 400~495 最低限の会話ができる

外資系転職で有利な英語の資格について

外資系企業に転職する際に有利な英語の資格についてご紹介していきます。

メジャーな資格はTOEIC

多くの企業で、英語力を判定する基準に指定されているのがTOEICです。
もっともメジャーな試験のため、受験者も多く比較しやすいのが大きな要因です。

しかし、日本人や韓国人の受験者がほとんどで、世界的な知名度はTOEFLと比較すると低め。日本国内にある外資系企業であれば、評価対象になるケースも多いでしょう。

即戦力を求める企業はTOEFL

即戦力として活躍できる人材を求めている企業では、TOEFLを評価する傾向にあるでしょう。
TOEFLは、日常生活で使う英語から専門性の高い英語まで、幅広くカバーしています。
そのため、アカデミックな内容を伴う専門性の強い企業の場合、TOEFLの方が有利になるケースも。
また、TOEFLの方が難易度が高いため、英語力のアピールにも最適です。

外資系企業で求められる英語力について

外資系企業では、英語でやり取りする機会がほとんどです。
そのため、英語が話せるのは当たり前、その上で何ができるのかが重要になります。

また企業の求める英語力は、さまざまです。
専門分野のある企業の場合、日常会話だけではなくアカデミックな内容を英語で理解し、説明する必要もあります。
そうなると必然的に求められる英語力も高度になるでしょう。

まとめ

一般的にTOEICは、英語力の指標としてメジャーな資格です。しかし、業務で英語を使う機会の多い外資系企業では、TOEFLの方が有利となるケースも。
転職を希望する企業に合わせて、試験を選ぶ方がよいでしょう。

そのためにも、まずは転職したい企業の傾向や業務内容をチェックし、対策を練ることが重要です。

Talisman編集部

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