転職に使う英語力をGet!バイリンガルになるには?必要な勉強法7選

転職に使う英語力をGet!バイリンガルになるには?必要な勉強法7選

「ビジネスパーソンとしてキャリアアップするため、英語をマスターしたい」と思っている方も多いですよね。英語をマスターしたバイリンガルになると職選びの幅が広がり、自分の可能性を大きく伸ばすことが可能です。

しかし、「バイリンガルになるのは難しそう」「バイリンガルになるための勉強の方法が分からない」という方もいるでしょう。この記事では、どうすればバイリンガルになれるのか、その勉強法と独学で英語学習を成功させるためのコツを解説します。

バイリンガルとは

「そもそもバイリンガルってどういう意味なの?」と気になる方もいるかもしれませんよね。この章ではバイリンガルの言葉の意味や大人でもバイリンガルになれるのか、について解説します。

バイリンガルの定義

バイリンガル(bilingual)とは、2つの言語を使える人のことを指します。日本語と英語、英語と中国語などのように、話せる言語の種類は関係ありません。この記事では、特に日本語と英語のバイリンガルを念頭に置いて解説しましょう。

バイリンガルになるには、2つのパターンがあると言われています。一つは、家庭や社会の生活環境で2言語を習得する場合です。例えば、英語圏に住んでいるものの両親とのコミュニケーションはスペイン語だったり、日本で生活しているものの、会社でのコミュニケーション言語がすべて英語などの場合が当てはまります。もう一つのパターンは、教育によって第二言語を習得する場合です。日本に住んでいる子どもが、日本のインターナショナルスクールに通ったり、アメリカなどの英語圏の大学に進学することによってバイリンガルになる道が開けます。

2つの言語をどのくらいのレベルで話せるとバイリンガルと呼べるのか、と言う明確な基準はありません。つまり、日本語を母語とする人が、コミュニケーションに支障のない程度の英語を話す場合、バイリンガルと呼ぶことは可能と言えます。しかし、外資系の転職において「バイリンガル募集」と記載されている場合、日常会話レベル以上の英語力が求められます。ネイティブスピーカーに対して論理的にプレゼンテーションを行ったり、ネイティブと同程度の読み・書き・聴く能力が問われます。

大人もバイリンガルになれる?

結論から言うと、大人でも学習を続ければバイリンガルになれます。ただし、正しい勉強方法と計画的な学習が必要です。

先に解説したように、バイリンガルになるには2つのパターンがあります。子どもが親とのコミュニケーションで第二言語を使用したり、小学校からインターナショナルスクールに通う場合、意識的に言語を勉強するというよりは、置かれている環境ゆえに英語脳と英語耳が形成され、バイリンガルになることができます。

しかし、すでに学校を卒業していて、普段あまり英語を使わない日系の会社に勤務している大人の場合は、自分から意識的に英語を学習し続けない限り、バイリンガルになれません。大切なのは、正しい方法で英語を勉強して、継続的に学習を続けることです。そうすれば、年齢を重ねていても英語力を向上させて、バイリンガルとして転職することは可能です。

バイリンガルになるメリット

バイリンガルになるとどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく解説します。

企業・職種選びの幅が広がる

グローバル化が進む日本経済において、英語で業務ができる人材の需要は高まっています。外国人のクライアントとコミュニケーションを取ったり、海外市場に販路を拡大するために英語が堪能な人材を募集している企業は多くあります。

日本語でしか業務ができない場合、転職先の企業は日系または外資系でも英語を使用しない企業に限られます。しかし、バイリンガルになれば、世界を股にかける企業への転職が可能です。また、外国人を主なターゲットとしている大手の日系企業のマネージャークラスのポジションに転職できる可能性もあります。英語をマスターすれば自分の可能性を大きく引き伸ばせるでしょう。

知識や視野を広げることができる

日本語だけで情報を収集しようと思っても情報量は限られています。しかし、英語でも情報を収集できれば、世界で何が起こっているのか、海外の市場はどのように変化しているのかをリアルタイムで把握できます。

また、英語を理解できるようになれば世界の様々な人とコミュニケーションを取れ、新しい思考を身につけられます。日本人的な考え方に囚われず、より柔軟な思考と視野を持つ人材として成長できます。それによって、今の仕事で抱えている問題の解決方法が見つかるでしょう。バイリンガルを目指すことは、転職だけでなく、現在の仕事のスキルアップやキャリアアップにも有効です。

コミュニケーションスキルが向上する

「21世紀型スキル」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、ATC21s(Assessment and Teaching of 21st Century Skills)という国際団体が、次世代で必要とされるスキルを定義したものです。その中のスキルにコミュニケーションスキルが含まれています。ダイバーシティが加速化する次世代においてビジネスパーソンとして成長するには、周りと協調して意思疎通を図りながら仕事をする能力が必要です。

英語を学ぶことは、新しいコミュニケーションの道を開くことにつながります。オンラインを使えば、住んでいる場所に関係なく世界中の人とコミュニケーションを取れます。そして国籍や母語が違う相手に「どう表現すれば自分の考えが伝わるか」「相手は何を言わんとしているのか」などに意識を集中すれば、コミュニケーションスキルが向上するでしょう。コミュニケーションスキルは21世紀のビジネスパーソンに欠かせないものです。そのため、早い段階から英語学習に着手しておいて損はありません。

バイリンガルになるには、どうすれば良い?おすすめの勉強法7選

バイリンガルになるには、効果的な学習方法を知って実行することが重要です。この章では、おすすめの学習方法をご紹介します。

英文法をマスター

まずは基本の英文法をしっかりとマスターしましょう。英語学習を進めるサイトや本の中には「文法は重要ではない」「とにかく話して相手と会話することが重要」と書いているものもあります。

確かに話すことは非常に重要です。しかし、基本の英文法をマスターしないまま学習を進めると、文法や発音に誤りがある英語つまりブロークンイングリッシュになってしまいます。ブロークンイングリッシュでも日常会話のような「○○を食べたい」「○○に行きたい」などの簡単な文であれば相手に伝わります。しかし、ビジネスで自社の企業目標を説明したり、自社製品のメリットをクライアントに説明するときに、動詞の変化形や時制を間違うと、誰がいつ言ったことなのか、何の話をしているのかが相手に伝わらなくなってしまいます。バイリンガルになるには、参考書や辞書を使いながら英文法をしっかりとマスターすることを目標にしましょう。

英語で日記を書く

日本語と英語は文の構造が異なるため、英語学習を始めたばかりの頃はどうやって英文を作ればよいのか分からないこともありますよね。おすすめの勉強方法は、英語で日記を書くことです。

最初は、「○○時に起きた」「今日は晴れ」「○○時に会社から帰ってきた」などの簡単な文から始めましょう。そのうち英文を作るコツを掴んできて、自分の感想や希望、将来の夢なども英語で書けるようになります。もし、分からない単語があった場合は辞書で調べましょう。書いている文法があっているのか不安がある場合は英語添削ツールを使うと便利です。例えば、Grammarly(グラマリー)は無料で使えますし、パソコンだけでなくスマートフォンにもインストールが可能です。

語彙を増やす

英語学習を続けていくと、ある段階で簡単な英文を苦労なく作れるようになり、日常会話レベルの英語であれば頭の中で考えなくても話せるようになります。しかし、バイリンガルになるには、さらに次のレベルに進む必要があります。

日本語でも、幼稚な言葉しか知らなかったり、ビジネスで使用される常識的な言葉を知らないと、効果的な文章を書いたりプレゼンテーションをすることは難しいでしょう。同じく、バイリンガルとして転職するためには、ビジネスシーンで使用される語彙を習得して、適切に使えるようになりましょう。

多読

語彙を増やす方法の一つが、多読です。多読とは、英語の本をたくさん読むことです。英単語の中には、同じものでも意味合いが違ったり、使われるシーンが異なるものがあります。日本語をそのまま直訳して英単語を使うとネイティブには伝わらなかったり、時には相手の感情を害してしまうこともあります。多読をすれば、どのようなシーンでどの単語を使えば良いのかを理解できます。

ただし、英語の本であれば何でも良いというわけではありません。最初から難易度の高い本を選んでしまうと内容が全く分からず、本を読んでいても楽しくありません。自分の英語力に合った本を選びましょう。適切なレベルとしては、辞書を使わなくても理解できる程度のものがおすすめです。分からない単語が出てきても前後の文脈から推察できるレベルの本をたくさん読めば、英語を英語で理解できるようになります。

スピーキング

バイリンガルになるためには、スピーキングが非常に重要です。文法や単語をクリアしていても英語を話せなければバイリンガルとは言えません。おすすめのスピーキングの練習方法は音読です。音読で英単語が目と耳から同時に脳に入り、文法力や単語力を同時に向上できます。

さらに、正しい発音で音読をするとリスニング力が向上します。英語は一つ一つの単語を区切らずに発音するので、ネイティブの発音が聞き取れないということも良くありまよね。音読をするときにネイティブのような発音で読むと、自分自身の聞き取り能力が向上して、ネイティブが話すスピードでもしっかりと聞き取れるようになります。

英語で会話をする

自分の発音が相手に伝わるのか、相手の言っていることをどの程度、理解できるのかを確かめるには人と会話することが一番効果的です。もし、身近なところに外国人がいるのであれば思い切って声をかけてみましょう。同じ会社で働いている外国人従業員や観光で日本に来ている外国人に声をかけてみるのも良いでしょう。

どうしても近くに外国人がいない場合、シャドーイングで会話してみましょう。自分がプレゼンテーションをしている場面を想像したり、初めて会った外国人に自己紹介している状況を想像して会話の練習をします。シャドーイングでしっかりとした会話ができるようになれば、実際の状況でもスムーズにコミュニケーションをとれるでしょう。

TOEICで高得点を目指す

資格取得を目指すこともバイリンガルに近づく方法の一つです。英語の資格試験としてはTOEICが知られています。まずはテストを受験して、自分の英語力がどの程度なのか把握しましょう。一般的には、TOEICの点数と英語力は以下のように定義されています。

600点以上:ネイティブにゆっくり話してもらえば、基礎レベルの英語が理解できる
730点以上:ネイティブの会話に支障はないレベル
800点以上:ネイティブとの打ち合わせやプレゼンテーションを行うことができる
860点以上:英語の専門書も解読でき、複雑なディスカッションも行うことができる
930点以上:どのような会話においても英語で問題なく話すことができる

転職時に求められる英語力は、転職先の企業や配属部署によって異なります。しかし、一般的にバイリンガルとして転職することを目指すのであれば、最低でも800点以上は必要となるでしょう。

現段階で600点台の方は、基本的な英文法や単語、リスニング力の強化が必要です。参考書を購入して中学レベルの英文法をしっかりと学習しましょう。また、ネイティブの話すスピードについていけるように多読やスピーキングの学習を取り入れると効果的です。700点台の方は、基本的な英語力はマスターしていると考えて良いでしょう。リスニング力を高めて、英文の読解力を高めることを目標にしてください。

また、すでに800点台に達している方は、英語の専門書を読んだり、ビジネスニュースを勉強するなどして、語彙力のアップと高度な英文を理解できる能力を身につけましょう。詳しい内容はこちらの記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

要注意!バイリンガルになれない間違った勉強法

間違った勉強法で学習をしてもバイリンガルにはなれません。この章では、効果的とは言えない勉強法について解説します。

インプットを一切しない

「英語学習ではアウトプットが重要!」と謳っている学習サイトを目にした方も多いですよね。確かにアウトプットは重要ですが、アウトプットをするためにはインプットが必要になります。

英語学習者の中には、インプットを一切せずにアウトプットばかりに注力する人もいます。その方法では、ブロークンイングリッシュ程度であれば、身につけることが出来るかもしれませんが、バイリンガルとして転職するレベルに達するのは難しいでしょう。

英字新聞を読んだり、海外のニュースを見聞きしたり、英語のサイトを閲覧したりして、毎日定期的にインプットの時間を取りましょう。

ひたすら文法を勉強する

英語で外国人と話すのは勇気がいります。発音が悪くて相手に伝わらなかったり、相手の言っていることが理解できずに気まずい雰囲気になるかもしれません。

しかし、ひたすら英文法のみを勉強する方法ではバイリンガルにはなれません。習得した単語や文法を実際に活用することで話す能力は鍛えられ、バイリンガルに近づけます。

映画や音楽を見聞きするだけの勉強法

赤ちゃんや子どもは言語を学習することなく、自然な環境で英語を学習していきます。しかし、大人は洋画や洋楽を見聞きしても、自然にバイリンガルになれるとは限りません。

赤ちゃんには、どんな言葉の音でも正確に聞き取れる能力があります。また、子どもには意味が分からなくても聞いた発音を正確に再生できる能力があると言われています。しかし、大人になるとその能力は失われ、新しく言語を学習するためには意識的な努力が必要です。字幕付きの映画を見たり、英語の歌詞を見ながら洋楽を聞くことで、ある程度の語彙力や文法力の向上は期待できます。しかし、それだけでバイリンガルになるのは難しいでしょう。

独学でバイリンガルになるコツ

では、どうすれば独学でバイリンガルになれるのか、そのコツをご紹介します。

目標を紙に書き出す

英語学習において最大の難関ともいえるのが、モチベーションの維持です。最初は意欲が高く、一日数時間英語を勉強するかもしれませんが、だんだんとモチベーションが下がってきて、いつの間にか学習がストップすることもあります。

高いモチベーションを維持するには、なぜバイリンガルになりたいのか、なぜ英語を話せるようになりたいのかを紙に書きだしてみましょう。「英語を話せるようになりたい」と漠然と思っているより、紙に書いて視覚化すると脳に深く刻まれます。「目標を紙に書くのは恥ずかしい」と思うかもしれませんが、バイリンガルになるための第一歩であると認識して、しっかりと書き出してみましょう。

毎日計画的に学習する

週に1回5時間勉強するよりも、毎日定期的に30分学習する方が効果的です。人間の脳は学習したことの大半を忘れてしまうので、記憶が完全に忘れ去られてしまう前に復習をすると記憶に残りやすくなります。また、学習を毎日の習慣にすることで継続性も高まります。

例えば、月曜日は文法学習、火曜日は音読、水曜日はスピーキングなどのように曜日で学習項目を変えることも効果的です。一日のどの時間帯であれば定期的に学習をすることが出来るか、生活スタイルを見直してみることをおすすめします。そして学習の計画を立てたら、なるべく計画通りに学習を進めましょう。

英会話スクールに通う

外国人と話す環境を構築するという点では英会話スクールは有効です。スクールによってはレッスンのスケジュールが曜日単位で設定されているので、半ば強制的に英語学習のスケジュールを組むことができます。

バイリンガルを目指すのであれば、英語を話す日本人教師とのレッスンではなく、全く日本語が話せない教師との英語レッスンがおすすめです。教師が日本人の場合、分からない言葉があった場合、どうしても日本語で話してしまいます。外国人の教師の場合、分からない英単語があったら、写真やボディランゲージで意味を教えてくれたり、より簡単な英単語で意味を教えてくれたりするでしょう。英語を英語で理解できる力身につくので、より早く英語力を高めることが可能です。英会話スクールに通うには費用が掛かりますが、コストをかけることでモチベーション維持も期待できます。最近では、オンライン型の英会話スクールもあり、仕事の休憩時間や帰宅後の隙間の時間を使って英会話学習ができます。

インターネット、SNSを使って外国人との繋がりを作る

今はインターネットの時代なので、世界中の人とオンラインでつながることができます。その中では、言葉を勉強している人のためのサイトもあり、日本語を勉強したいアメリカ人と、英語を勉強したい日本人がコミュニケーションを取れるものがあります。

また、SNSを使えばインスタントメッセージを手軽に送り合え、グローバルな環境を構築できます。外国人との繋がりが生まれて、自分の英語が相手に伝わることが実感できると「もっと大勢の人と話せるようになりたい!」という意欲がわき、英語学習に拍車がかかります。ぜひ、積極的に活用してみましょう。

まとめ

この記事では、バイリンガルになるための勉強法をご紹介しました。大人になってからでも、英語力を向上させることができます。重要なのは、正しい勉強方法を実践して、それを継続することです。

以下、7つの勉強法を実践することで英語力を高めることができます。

  • 英文法をマスターする
  • 英語で日記を書く
  • 語彙を増やす
  • 多読をする
  • スピーキングをする
  • 英語で会話をする
  • TOEICで高得点を目指す

毎日忙しいかもしれませんが、今日から、上記の方法を一つでも実践して見てください。数カ月後、一年後に自分の英語力を振り返ったとき、確実に進歩している自分の姿を見つけることができるに違いありません。

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