履歴書にメールアドレスを書くのは大切?書き方の注意点やNG項目

最近の転職活動中においては、メールで企業と連絡を取り合うことが普通に行われています。そのためには、メールアドレスを正確に履歴書に記載することが必要です。
その際に、「適切なメールアドレスはどういうものか」「アドレスが長過ぎる場合の書き方は?」「履歴書にメールアドレス欄がない場合はどうすればよいのか」などの疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそういった疑問にお答えするとともに、メールアドレスに関してのNG項目などにも触れておきましょう。

履歴書のメールアドレスの書き方

メールアドレスを書く場合の字体は「ブロック体」を使い、日本語の楷書のように、はっきりと書きましょう。
また、ハイフンとアンダーバーなどの混同しやすいものは、区別できるように意識して書くと良いでしょう。
ほかにも「u」と「v」や「9」と「q」、「0とo」「1」と「i」「1」と「l」など、大変紛らわしい文字や記号入る場合には、工夫が必要です。たとえば紛らわしい文字だけカッコでくくって、ふりがなか補足を加えておくのもひとつの方法です。
表記の方法の一つとして、q(キュー)、9(数字の9)、1(数字の1)、l(小文字のL)などと記載します。
もし心もとなければ、紛らわしい記号を含まないメールアドレスを使用するという方法があります。

メールアドレスが長くて1行で収まらない場合

メールアドレスが長くて、履歴書の記入欄1行で収まらない場合、まずが小さい字で詰めて試してみましょう。それでも入り切らなかったり、小さ過ぎて読みづらかったりする場合はふたつの選択肢があります。
ひとつは2行にして書くことです。その場合には以下のように@以降を2行目に書けば、わかりやすいでしょう。

XXXXXXXXXXXX
@XXXXXmail.com

もうひとつは、それにこだわらず、別のもっと短いアドレスを使うことです。なければ、新たにメールアカウントを転職活動用に作るのもよいでしょう。

履歴書にメールアドレス欄がない場合は?

履歴書にメールアドレスの記入欄があるとはかぎりません。なければ、連絡先の欄に書きましょう。住所を記載してその下の余白に、以下のように記載するのが妥当です。

E-mail:[email protected]

メールアドレスを書かないとどうなる?

企業側は念のため多くの連絡方法を求めているので、メールはその中のひとつです。絶対に書かないと、不都合が起きるということではありません。
しかし、履歴書でメールアドレスを書かないと、提出後の選考の日程調整などのやりとりができなくなる事態が起きます。電話番号しかわからなければ、双方が時間の合間を見つけて電話をしなければいけません。
折悪くタイミングが悪く電話に出られない場合に、かけ直したり留守番電話にメッセージを残したりなど、先方の選考担当者に手間をかけさせてしまうことが考えられます。
採否に直接影響がないにせよ、連絡がうまく取れずに印象を悪くすることになりかねません。逆にいうと、履歴書でメールアドレスを伝えておけば、提出後の選考の日程調整などで比較的スムーズにやりとりができます。

履歴書記載に適切なメールアドレスとは?

一般的に、新卒の就職活動であれば大学のメールアドレスを使うことがありますが、中途採用の転職活動で適切なものはとはどういったアドレスでしょうか。

@より前が普通の文字列のもの

@より前の文字列が、ごく普通のものが望ましいといえるでしょう。個性的な文字列の場合に、奇異な感じを与えたり、不謹慎な印象を与えたりしてはマイナスになるからです。
たとえば、以下の例のような自分自身の名前が入ったものや、転職活動に関連した英単語を使用したメールアドレスなどが適切です。

  • t.yamaguchi@
  • tadokoro.career@
  • matsushita job@

フリーアドレスを使用して問題ない

かつてはフリーメールが誰でも簡単に利用できるものなので、転職活動には適していないとされていた時代もあります。
しかし、現在ではプロバイダーが提供するアドレスよりもポピュラーになり、企業側も気にしていません。
そのため、GoogleのGmailやAppleのiCloudなどのメールアドレスで問題ありません。
ただし、応募先企業からのメールが迷惑メールなどに分類されないよう、注意しておく必要があります。

メールの大切な3つの役割とは?

メールは転職活動において、以下に挙げる大切な3つの役割を担ってくれます。
●応募先企業とのデータファイルのやり取り
●面接などの日程調整のやり取り
●選考に関する情報の確認
個別に少し補足しておきましょう。

応募先企業とのデータファイルのやり取り

メールの大事な役割として、選考に必要な書類のデータを添付して送信したり、先方からの資料などのファイルを受け取ったりすることが挙げられます。
よって、PCで使用できるメールアドレスでないと、不都合が起きるおそれがあるでしょう。
携帯やスマホでは、添付ファイルが削除されたり、開けなかったり、ダウンロードできなかったりなどの不具合が起こる可能性があります。
郵送もできますが、お互いの手間を考えるとデータファイルの送受信で進める方が円滑でスピーディーに行えるので、できるだけメールでやり取りをしましょう。
企業によっては応募した後に、選考に関する資料や記載して返送する必要がある書類が送られてくるケースもあります。
転職活動を円滑に進めるためには、必ずPCで対応できるメールアドレスを選びましょう。

面接などの日程調整のやり取り

メールアドレスを履歴書に記載しておけば、選考担当者と面接試験などの日程調整がスムーズに進みます。
電話であれば前述のようにタイミングが噛み合わず、時間と手間がかかることもあるでしょう。お互い都合のよい時にチェックできるメールなら、無駄なくやり取りが進むものです。

選考に関する情報の確認

選考に関する情報、たとえば面接の日時や会場などの重要な情報を電話で教えてもらうと、メモをしていても書き(聞き)間違っていたりメモを紛失したりすることもあります。
メールなら大事な情報を保存しておけるので、そういった心配がありません。行き違いが生じるリスクも低く、転職活動が憂いなく行えます。

履歴書にメールアドレスを記載する場合のNG項目

メールアドレスを履歴書に記載する場合のNG項目を、ここで確認しておきましょう。
まず、うっかりでも現職の勤務先で使用しているメールアドレスを使用してはなりません。社会常識的にNGであり、その時点で不採用になるおそれがあります。
次に、意味のない文字が長々と続いている迷惑メールのようなアドレスや、極めてプライペートなものや個人的な趣味が感じられるものも不適切といえるでしょう。選考担当者に悪印象を与えるおそれがあります。
カジュアル過ぎるものや、不信感を持たれかねない単語が入っているメールアドレスは避けるべきです。

例)
ndkebhqkkgd10089@〇〇〇〇〇.com
lovelygirl5971baby@〇〇〇〇〇.co.jp

あくまでも選考してもらう立場だという認識で、それに相応しいメールアドレスを選ぶことが大切です。何も難しいことではなく、前述のようにごく普通のメールアドレスでさえあれば問題ありません。

メールアドレス欄をうっかり空欄にしてしまった場合の対処について

もし、履歴書のメールアドレス欄をうっかり空欄のまま提出したり、アドレス欄はなくとも連絡先の欄に記載し忘れたりした場合の対応について触れておきます。
そのような場合は、できるだけ速やかに選考担当者に電話をして事情を説明し、指示を仰ぎましょう。
放っておくのは得策ではありません。なぜなら、企業によっては基本的にメールで選考日程のやりとりなどをする場合もあり、悪くすれば連絡がつかないまま不採用にされてしまう可能性がゼロとはいえないからです。
きちんと電話で説明すれば、問題はないでしょう。

まとめ

履歴書にメールアドレスを記載する場合の、注意点やNG項目を詳しく紹介しました。活動にメールを利用することは双方に利便性があるので、正しくメールアドレスを伝えておきましょう。
記載の仕方は、相手が読み間違わないよう注意が必要です。連絡がこないまま、不採用などになるような事態は避けなければなりません。
適切なフリーメールを使っていない人は、転職活動用に新たにアカウントを作るのもよいでしょう。ここでの情報を、ぜひとも転職活動の参考にしてください。

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