エンジニアになるにはこれをやろう!未経験から転職できる3つの方法

エンジニアになるにはこれをやろう!未経験から転職できる3つの方法

転職志望者に人気があるエンジニアには、実務未経験者でも転職することが可能です。とはいえ、具体的にはどのような方法で転職すればよいのか、わからない人も多いですよね。

今回の記事では、実務未経験からエンジニアに転職するための、具体的な3つの方法や勉強法について解説します。エンジニアへの転職を視野に入れているみなさんは、ぜひ参考にしてください。

売り手市場のエンジニア、その仕事内容とは?

エンジニアはIT企業もしくは一般企業におけるIT部門の、技術系専門業務を担当する職種です。エンジニアとひと口に言ってもその中で20種類くらいに細分化されており、それぞれの仕事内容はまさに千差万別です。

そのため、ひとくくりにすると仕事内容が理解し難いでしょう。そこで仕事の大きな方向性で、おおまかに系統を分けてみます。絶対基準となる共通の分類法は存在しないので、あくまでいくつかある中でのひとつの分類法として参考にしてください。それは以下の3系統です。

  • 開発系エンジニア
  • インフラ系エンジニア
  • 営業系エンジニア

それぞれの系統でまた〇〇〇〇エンジニアというように細分化されますが、少なくともこの3系統それぞれの仕事のコンセプトを理解しましょう。各系統を解説します。

開発系エンジニア:IT製品・システムの開発を担う職種

ソフトウェアやシステム、ITサービスなどの企画を実現するための開発(プログラムを設計から実装するまでの全工程)を担当するエンジニアです。OSや企業用のシステム、PC用のアプリケーション、Webアプリケーション、Webサービス、電化製品やロボットに組み込まれるソフトウェアほか、開発対象はさまざまです。

クライアントのリクエストに応える開発だけでなく、自社製品・サービスのための開発もあります。開発系エンジニアの細かい職種は、主に以下のようになります。

  • システムエンジニア
  • プログラマー
  • コーダー
  • マークアップエンジニア
  • Webエンジニア
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • データベースエンジニア
  • IoTエンジニア
  • AIエンジニア
  • テストエンジニア
  • 制御・組み込みエンジニア

インフラ系エンジニア:ITの利用を背後で支える職種

ユーザーがITシステムやITサービスを利用する背後を支えるインフラの構築および保守運用などを担当するのが、インフラ系エンジニアです。インフラとはシステムの土台となるネットワークやサーバー、データベースを指します。

ITシステムはインフラが機能してはじめて、その上で動くソフトウェアを利用できます。そのため、インフラが構築された後もメンテナンスやシステムのアップデートの対応、システム障害防止のためのシステム監視もインフラ系エンジニアの仕事です。システム障害の発生時は、昼夜を問わず迅速にトラブルに対応する必要がある、重要な役割となります。さらに細分化すると、以下のとおりです。

  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • インフラエンジニア(上記2職種を兼ねる場合)
  • 社内SE(社内ITシステム全般の保守運用)

営業系エンジニア:顧客と技術者の橋渡し役の職種

エンジニアとしてのスキルとキャリアを活かして、顧客対応あるいは新規開拓およびルート営業のサポートを担うのが「営業系エンジニア」です。エンジニアの視点と顧客ニーズを理解する営業センスが求められます。さらに細分化すると以下の4つになります。

  • プリセールス
  • ヘルプデスクエンジニア
  • サポートエンジニア
  • フィールドエンジニア

以上がエンジニアの主要3系統ですが、この3系統に当てはめにくいエンジニアとして以下の2職種があります。

  • ブリッジSE:オフショア開発で海外との連携を担う職種
  • DevOpsエンジニア:開発と運用の両方を担当する職種

以上でおおむね、エンジニアと呼ばれる仕事の大部分を網羅しています。各エンジニア蜀の仕事内容はこちらの記事で詳しく取り上げているので、参考にしてください。

実務未経験からエンジニアを目指す3つの方法

実務未経験の人がエンジニアを目指すルートは幾通りも考えられますが、方法論として再現性があるのは以下の3つの方法です。

  • IT人材不足からくるポテンシャル採用枠で転職
  • プログラミングスクールで学びSIer企業に転職
  • 独学&コスパでスキルを学びWeb系企業に転職

個別に掘り下げてみましょう。

IT人材不足からくるポテンシャル採用枠で転職

まずはIT人材不足の今だからこそ使える方法です。

理系文系を問わず意欲次第で採用される可能性がある

最近のIT企業の転職市場でエンジニア職は、理系出身者はもちろんですが文系出身者も多く採用されています。フレームワークなどが発達して、必ずしも大学や専門学校で情報科学系の学科を履修しなくともプログラミングができるような環境になりました。それも影響しているのか、IT企業もある程度、ポテンシャル採用の枠を想定しているところが多いです。

そのため、実務未経験かつ文系出身者でも働く意欲がアピールできる人材なら、ポテンシャル採用される可能性は十分にあります。ただし、働く意欲があまり伝わらなければ採用は難しいので注意しましょう。また、ポテンシャル採用とはいえ、まったく知識を持たずに意欲のみというのは無理があるでしょう。ある程度ITの基礎知識を押さえておくか、何かひとつでもプログラミング言語やフレームワークを独学で学んでいるアピールを添えるなら、意欲の表明になります。

研修プログラムを用意しているIT企業も多い

システム開発を受注するSIer(システムインテグレーター)や、開発のための技術力を供給するSES(システムエンジニアリングサービス)などの企業では、入社後に研修プログラムを整備しているところも多いです。

つまり、実務未経験者でも入社してからきちんと学んで一定水準のスキルを身につける前提での、ポテンシャル採用が成立します。この場合も、ライバルの実務未経験者と差別化する意味でも、未経験者なりにIT関連に関しての学びのプロセスに入っていることをアピールするのが賢明です。

プログラミングスクールで学びSIer企業に転職

エンジニア転職のためにプログラミングを学びたいが独学は苦手だという場合は、プログラミングスクールできちんと学び、SIerやSESに就職するという方法があります。具体的に見ていきましょう。

コストはかかるが系統立てて学べる

プログラミングスクールはここ最近で増加しており、カリキュラムも充実していてオンラインでも学べます。そのため、独学を選ばずコストをかけるつもりがあるなら、体系立てて学べる方法として利用できます。コースも色々用意されており、費用もスクールによってさまざまです。履修したいコースをある程度絞り込み、比較検討して決めるとよいでしょう。

修了後の企業斡旋もある

多くのプログラミングスクールは、コース終了後にIT企業への就職を斡旋してくれるサポートがあります。斡旋先はSIerやSESが多く、人気が高いWeb系企業は少ない傾向にありますが、ともかくIT企業に入りたいという場合には斡旋を利用するのもよいでしょう。

独学でスキルを学びWeb系企業に転職

最近ではプログラミングの学習環境が整ってきて、独学で学んでエンジニアになる人も増えています。特にSIerやSESではなく、IT企業の中でも人気が高いWeb系企業やWeb系自社開発系企業を目指す場合は、スクールではなく独学で方向性をしっかり見定めて学ぶのが有効です。詳しく見ていきましょう。

学習情報が豊富でコストも抑えられる

IT開発の方法論やツール、フレームワークの進化とインターネットによって情報取得がしやすくなりました。そのおかげで、プログラミングの学習情報が豊富かつ手に入る時代になってきました。

学習計画を自分で立てて進められる人には、独学でプログラミングを学ぶことが比較的容易になっているといえるでしょう。参考となる良書の数々や、ネット上の学習サイトおよびプログラミング講座が数多く登場しています。そのため、勉強のための情報を手に入れて自分に合うように学習工程をアレンジすれば、コストを抑えて短期間でスキルを身につけることが可能です。

良質なポートフォリオを作って武器にする

Web系企業への就職で、ポートフォリオを制作して提出すると選考にプラスになることがあります。とりわけ競争率が高いWeb系自社開発企業を目指している場合には、ポートフォリオの提出は必須となっています。技術的なポテンシャルを選考で確認するためには、自作のポートフォリオを見るのがもっとも手っ取り早い上に確実であると考えるIT企業が多いからです。

成果物であればレベルは問われないというのではなく、提出するかぎりは中途半端なものではなく、ある程度のクオリティは必要です。短期間の学習でも、適切な教材群を適切な順序で学べば、良質なポートフォリオを作ることは不可能ではありません。ひとつだけでよいので、質の良いオリジナリティがある成果物を制作できれば、エンジニアとしての転職にとって強い武器になるでしょう。

エンジニア基礎・独学のロードマップ

実務未経験からエンジニアになる場合の学習プロセスは、目指すエンジニアの系統によっても異なるのでこれが正解というものを示すことは難しいといえます。

しかし、すべての系統の学習プロセスがかけ離れているというわけでもありません。基礎部分は当然同じであり、肉付けしていく部分で微妙に異なり、専門性が上がれば上がるほど違う内容が必要になります。そこで初学者にとってエンジニアという職種の基礎を築くための独学のロードマップとして、最低限の基礎プラス人気が高いWeb系企業の方向性に親和性が高い学び方を紹介します。

将来的に実力でキャリアアップしていけるエンジニアを目指すのであれば、ここで紹介する学習方法は後々プラスになることが多いでしょう。

効率的な学習の順序とは?

エンジニアの基礎の学び方には、効率的な学習順序が大切です。適切な順序で学ぶことで理解度も向上させながらスムーズに進みます。効率的な学習の順序は、以下のとおりです。

1:コンピュータサイエンスの基礎
2:Linuxの基礎
3:HTML/CSSの基礎
4:JavaScriptの基礎
5:Rubyの基礎
6:RDBとSQLの基礎
7:GitとGithHubの基礎
8:Ruby on Railsの基礎

もちろんただ単にプログラミングを習得したいだけであれば、必ずしもこの順序通りに勉強する必要はありません。コンピュータサイエンスの基礎やLinuxの基礎を学ぶ必要もないでしょう。しかし、人気が高いWeb系企業のエンジニアになりたいという場合は、ここで紹介する基礎知識は必須です。また、転職用の良質なポートフォリオを作る上でも避けて通れません。逆に言えば、これらの基礎を良質で安価な市販教材で学習しさえすれば基礎は押さえられ、ポートフォリオ作成もトライできるレベルになるでしょう。

基礎分野別の安価で良質な教材を紹介

上記の基礎分野それぞれで、安価(あるいは無料)かつ良質な教材といえる書籍および学習サイトを紹介していきましょう。

コンピュータサイエンスの基礎

コンピュータサイエンスの基礎には「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」が断然おすすめです。もちろんコンピュータサイエンスは奥が深い学問なので、これ一冊ですべてを理解することは不可能です。

しかし、国家試験である基本情報技術者試験のカリキュラムは、コンピュータサイエンス分野の必須知識をバランスよく網羅しています。そのため、その試験対策における学習はエンジニアを目指す者にとって有意義です。その上、タイトルどおりイラストが多用されて難しい内容も視覚的に理解できるよう工夫されており、初学者には大変おすすめです。

Linuxの基礎

Linuxの基礎を学ぶ上で、非常に定評のある教材は「Linux標準教科書 」です。電子書籍で大変安価ですが、PDF版ならさらに無料でダウンロードできます。この教材に沿ってひととおり学び、Linuxの管理方法やコマンドに親しんでおくとポートフォリオの作成作業がかなりスムーズになります。

HTML/CSSの基礎

HTMLとCSSの基礎に関しては、学習サイトProgateドットインストールを併用する学習方法で十分理解が進むでしょう。Progateは非常に有名なオンラインプログラム学習サービスです。主にスライドで基礎的な知識をひととおり学び、練習問題で実際にコードを打ち込んで動作を確認し、次に進むという方式なので習得しやすいと評価が高いです。有料会員になっても月額1,000円程度なので、初学者には大いに価値があるでしょう。

ドットインストールも同じく有名なオンラインプログラム学習サービスで、ほとんど動画形式です。動画で実演された内容を自分のPC上でファイルに書いて、ブラウザで実行して表示するハンズオン形式で学ぶと効果が大きいでしょう。Progateで説明されていなかった部分をドットインストールで補完するようなスタンスで学習すると効率的です。ドットインストールも月額1,000円程度で、有料会員は各動画の文字起こしが無料で利用できます。

ただしCSSについてはかなり範囲が広いです。よって、以下に挙げている「フレックスボックス」と「レスポンシブデザイン」のカリキュラムに関しては、Progateとドットインストールともに「基礎段階では触れずに後回し」にして先に進みましょう。

JavaScriptの基礎

JavaScriptの基礎に関しても、Progateとドットインストールの併用による学習に「ES2015(ES6) 入門」「JavaScript初心者でもわかるPromise講座」などqiitaの技術記事を参考にする方法で問題ないでしょう。JavaScriptはブラウザで実行できるので、環境構築でつまずくこともなく、学びやすい言語です。

まずProgateのJavaScript 入門編ドットインストールの基礎文法編をきちんとこなしておきましょう。オブジェクト編DOM編どは深入りしない程度にざっくり見ておく程度にして、ポートフォリオ作成の際に必要を感じたら立ち返るくらいでちょうどよいです。JavaScriptの基礎を終えたら、プログラミング言語の基礎に関しては一区切りとなります。

Rubyの基礎

Rubyの基礎に関しても、Progateドットインストールの併用による学習で十分です。ただしRubyはブラウザでは実行できないので、環境構築につまずくケースがよくあります。この段階では文法の知識が学べれば十分なので、環境構築にあまり時間をかけないでCloud9というクラウドエディタを使って先に勧めていくのが賢明でしょう。

Cloud9については後述する「Ruby on Railsチュートリアル」の第1章で使用手順が説明されます。「Cloud9 Ruby」でGoogle検索をかければ解説記事が豊富に出てくるので、それらを参考にすればすぐに使えるでしょう。ほかには、オンライン上でRubyを実行できるReplitというサービスがあります。

RDBとSQLの基礎

RDBとSQLも大変奥の深い分野ですが、基礎はProgateドットインストールを併用して学べば問題ありません。

MySQL入門 (全36回)dotinstall.comこの分野では、とにかくデータベースというものの基礎を学ぶことが大切です。あとはCREATE文、SELECT文、INSERT文などの基本的なSQL文を押さえることが重要となります。SQLは実際に実行してみないと挙動が理解できないので、自分のローカル環境でデータベースを起動してSQLを試せる人はそうしたほうが賢明です。それができない場合はDB Fiddleというサービスを利用して、実際に実行してみることをおすすめします。

ちなみにProgateとドットインストールの教材の中では、データベースを設計する際に重要な「正規化」に関するトピックが触れられていません。しかし、最初に紹介した「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」のデータベースの章で解説されているので、そちらで十分でしょう。

Web系企業ではPostgreSQLというデータベースも使われますが、実際の開発現場では比較的MySQLの方がよく使われています。よって、MySQLのほうを学習しておくのが賢明です。なお、後述する「Ruby on Railsチュートリアル」ではPostgreSQLが用いられますが、MySQLに関して学習した知識の大半がそのまま通用するので心配ありません。

ポートフォリオに関しても、PostgreSQLではなくMySQLをデータベースには選択しましょう。そのほうが、開発現場での使用率が高い技術に寄せることになるので賢明です。

Git/GithHubの基礎

Gitの学習教材はProgateやドットインストールにも存在します。しかしながら、GitがGitHubと抱き合わせて解説されている方が効率がよいので、評価の高いUdemyの動画教材で学んでおきましょう。

Ruby on Railsの基礎

Rails学習に関しては、エンジニアの間で非常に定評がある教材「Ruby on Railsチュートリアル」だけをやっておけば申し分ないでしょう。初学者にとって難易度はやや高くとも、構成が非常によく練られています。これをやり切れることで、オリジナルポートフォリオ作成の準備は完了となります。

この教材はRailsの複数のバージョンに対応していますが、5.1はすでに結構古くなっています。その上、6.0向けの情報がネット上に潤沢に上がっているので、バージョンは6.0を選ぶのがおすすめです。ただし、6.0は第4章から先が有料(1,000円程度)です。

エンジニア転職にあれば有利な資格

エンジニア転職に際して、必ずしも資格は必要ではありません。それでも、一定のスキルの証明となるので、選考で多少なりとも有利とはなるでしょう。また持っていることで資格手当がつく場合もあります。そこで、持っているとエンジニア転職に有利な資格を紹介しておきましょう。

ベンダー資格:特定のソフトウェアに精通

ベンダー資格とは、大手IT企業の特定のソフトウェアに関する信頼に足るスキルと深い理解がある技術者であることを証明する資格です。それぞれのソフトウェアをリリースしている企業から認定されるものなので信頼性が高く、その製品をどういったレベルまで扱えるかが資格の種類や等級で明確になります。

企業によっては社員のベンダー資格取得を奨励、支援することもあります。注意点としては、ソフトウェアのアップデートに応じて更新が必要な場合があることです。数多くあるベンダー資格の中で取得すると転職の選考で有利になり、就職後にも資格手当がもらえることもある代表的なベンダー資格は、以下の4つです。

  • Oracle認定Javaプログラマ
  • ORACLE MASTER
  • Cisco技術者認定
  • Microsoft認定試験

国家資格:ITスキルを客観的に証明

IT系国家資格は「情報処理技術者試験」と呼ばれる一連の国家試験の合格者が与えられる資格です。経済産業省から、ITに関する開発や運用の知識とスキルが一定水準以上にあることが証明されます。エンジニアだけでなく、ユーザーも含めてITに関わるすべての人が活用できる試験です。ベンダー資格のような特定のIT製品に関するものではなく、ITの背景にある広範な知識を包括的に評価します。

試験の運営事務は、独立行政法情報処理推進機構(IPA)が行い、運転免許試験に続く受験者の多さを誇る(年間50~60万人)国家試験です。なお、一部の例外(情報処理安全確保支援士など)を除いて基本的に更新の必要がなく、一旦取得すれば資格は永続します。国家試験の中で取得すると転職の選考で有利になり、就職後にも資格手当がもらえることもある代表的な国家資格は、以下の7つです。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • システムアーキテクト試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 情報セキュリティスペシャリスト
  • データベーススペシャリスト
  • エンベデッドシステムスペシャリスト

なお、ここで紹介したベンダー資格と各国家資格の詳細な解説は、こちらの記事を御覧ください。

エンジニアを目指す上での勉強のポイントと注意点

エンジニアを目指す上での勉強においてのポイントとは、なんといっても実際に手を動かしながら学ぶことです。教材を読んで、あるいは動画を観て理解したとしても、実行することとはまったく違います。

実行してみることでしか理解できないことや、身につかないことがたくさんあります。環境によって実行し難い場合はWebサービスを利用するなどの工夫も必要ですが、少しコストや手間がかかっても必ず実行を伴う学習をしましょう。

次に、注意点も挙げておきます。基礎段階の学習というものは、いわば頭の中にインデックスを刻む作業のようなものです。だからわからないところがあっても、そこで時間を取られずにどんどん先に進んでいくのが賢明なやり方といえるでしょう。当然ながら基本中の基本である「2進法」「16進法」「ビット」「バイト」などは理解してから進めましょう。しかし、そのほかは学ぶ段階でいまひとつスッキリ理解できなくても大丈夫です。

ひととおり基礎を終えて意思を持って手を動かすようになると、以前わからなかった多くの部分が感覚的に理解できることがあります。よって、基礎の段階は細かいところであまり立ち止まらずに学習を進めていってください。また学習期間が長くなると、最初に学んだことを忘れてしまって復習に時間がかかります。ポートフォリオの完成などの着地点を決めて、そこまではできるだけ短期間で一気に学び通すのが効果的です。

まとめ

人気職種であるエンジニアは大きくは3系統に分かれ、さらに20種類ほどに細分化されます。転職を検討するにあたっては、それぞれの仕事内容や必要なスキルを確認しながら自身の適性を照らし合わせて考えましょう。

未経験からエンジニアとして転職する方法は、入ってから学ぶつもりでポテンシャル採用をねらう方法、スクールで学んでSIerやSESの斡旋を受けるか応募する方法、独学でWeb系企業に向けたロードマップに沿った学習を敢行して応募する方法です。いずれの場合も、IT系に強い転職エージェントにも相談しながら進めることで、転職に成功する可能性は確実に高まります。

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