未経験でエンジニアに転職したい!今すぐやるべきことを解説

「未経験でもエンジニアに転職できる?」
「転職するためにやるべきことを知りたい」

このような疑問・要望をお持ちの方のために、この記事では、未経験でもエンジニアに転職できる理由から、転職するためにやるべきことまで解説していきます。具体的には、次の順番でお話ししています。

・未経験でもエンジニアに転職できる理由
・エンジニアの具体的な仕事内容
・転職するために必要な3つのやるべきこと

未経験だけどエンジニアに転職したいと考えている方は、ぜひご覧ください。

未経験でもエンジニアに転職できる!

結論からいえば、未経験でもエンジニアに転職することは可能です。その理由として、大きく次の2つの理由が挙げられます。

・IT市場は慢性的な人手不足である
・未経験者から育てようと考える企業が増えている

はじめに、現代は日本社会全体の労働者が不足している状況です。15歳~65歳未満の生産年齢人口は、年々減少傾向にあり、1995年をピークに減少し続けています。2035年には、1965年と同水準の生産年齢人口になることが予想されています。

そのため、IT市場においても慢性的な人手不足が続いているのです。

求人情報・転職サイト「doda」の調べによれば、2019年12月時点での「IT・通信」業種の求人倍率は「8.84」と非常に高水準であることが分かります。

全体的な求人倍率の平均は「3.14」であるため、エンジニアが他の業種よりも求められていることが分かるのではないでしょうか。

求人倍率は、1人に対して何件の求人があるのかを示したものです。そのため、求人倍率「8.84」は、1人に対して、8社以上の会社が人材を取り合っていると見ることもできます。

さらに、エンジニア向けの求人の中には、「未経験者歓迎」の求人も多く出されています。エンジニアは技術職であり、即戦力となる人材を求める企業が多く存在していました。しかし、現在では未経験者を採用し、業務を通じて育てようと考える企業が増えてきているのです。

また、プログラミングスクールなどの台頭も、未経験者からエンジニアに転職しやすくなっている要因の一つです。このようなスクールでは、未経験からエンジニアとして働くためのスキルを身に着け、卒業と同時に企業へ就職できるものもあります。

エンジニアとして就職できれば、スクールの受講料を無料とするサービスも多いものです。未経験者でもエンジニアとしてスキルを身に着けた状態で、就職できるようになっています。

このように、エンジニアに転職するための土台ができあがっており、行動力さえあれば、未経験でもエンジニアに転職することが可能なのです。

参照元:日本の将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所)
参照元:転職求人レポート(2019年12月)(doda)

エンジニアとはどんな仕事?

エンジニアと一言でいっても、その仕事内容は多種多様です。ここでは、エンジニアの仕事内容の一部を紹介するとともに、エンジニアへの転職を考えている多くの方が気になるであろう「残業時間」「年収」についてもお話ししていきます。

仕事内容

エンジニアの仕事内容は非常に幅広く、役割(職種)ごとに大きく異なります。エンジニアの職種の一部とあわせて、仕事内容を簡単に表にまとめました。

職種 内容
プログラマー プログラミング言語を使って、システムを開発する
システムエンジニア 顧客とプログラマーの間に立ち、システム全体の設計から担当
インフラエンジニア サーバーやネットワークなどのITインフラを設計~構築する
Webエンジニア Webサービスの設計~構築を担当

エンジニアの職種の中でも、ごく一部ですが、仕事内容が大きく異なることが分かりますね。職種ごとに求められるスキルも異なります。エンジニアの仕事内容、職種は非常に多種多様であることを覚えておきましょう。

残業は多い?

「エンジニアは残業が多い」と思われている方も多いのではないでしょうか。実は、エンジニア市場全体で見ると、残業時間は特別多いわけではありません。

平成30年賃金構造基本統計調査の10人以上の企業規模で見てみると、超過実労働時間数は、システムエンジニアが16時間、プログラマーが15時間となっています。約130種類ある職種の平均超過実労働時間数は15時間であり、ほぼ平均的な残業時間数であることが分かります。

しかし、あくまでも平均的な残業時間の話です。エンジニアの種別によっても残業時間は大きく異なります。

また、エンジニアは「所属する会社によって、残業時間が大きく変動する」ものです。

自社開発系の会社であれば、残業時間は少ない傾向にあり、受託系の会社の場合は多くなる傾向にあります。また、受託系でも、二次受け・三次受けと多重請負状態になるほど、残業時間は多くなります。最終的な顧客と、あなたが所属する会社との間に、仲介する会社が増えるほどスケジュールが厳しくなるからです。

しかしながら、「エンジニア=残業時間が多い」と単純に捉えることができないことは、覚えておきましょう。

参照元:平成30年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

年収

エンジニアの平均年収は、高い傾向にあります。国税庁の調査によれば、日本人の平均年収は441万円です。対して、賃金構造基本統計調査によれば、システムエンジニアの平均年収は505万円となります。

あくまでも平均的な年収額であるため、未経験からいきなり同程度の年収を得られるかは分かりません。しかし、エンジニアとしてさらにスキルを身に着け、実績を積み上げてより待遇の良い会社へと転職することで、年収をアップさせることも可能です。
実際にエンジニアの多くは、スキルや実績を身につけて、より待遇の良い会社に転職することで年収をアップする例が多く見られます。

AIやIoTなどの先進技術に精通すれば、30代で年収1,000万円を狙うことも可能です。

参照元:平成30年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)
参照元:平成30年分民間給与実態統計調査結果(国税庁)

未経験でエンジニアに転職するためにやるべきこと

具体的に、未経験からエンジニアに転職する際にやるべきことについて見ていきましょう。ここでは、3つの項目に分けて解説します。

独学やスクールで知識をつける

独学・スクールに通う場合のどちらでも、あなたが最終的にどのようなエンジニアになりたいのかを明確にしておかなければなりません。例えば、Webサービスの開発がしたい、サーバーやネットワークの構築がしたい、などを明確にします。

それらが明確になれば、おのずと身につけるべき知識・スキルが見えてきます。例えば、Webサービスの開発をしたいのであれば、プログラミング言語の習得(RubyやPython、PHPなど)、言語に応じたフレームワークの知識、クラウドサービスの知識・使い方など。

エンジニアに必要な知識やスキルは、非常に広く深いものです。そのため、あなたが目指すエンジニア像を明確にして、必要な知識・スキルを身に付けましょう。

アプリやSNSでアウトプットをする

特にプログラミング言語を学習する場合は、早い段階でアウトプットすることを意識しましょう。プログラミング言語を完全に習得することは、辞書を丸暗記するようなものです。辞書を丸暗記したら、完璧な文章がかけるようになるでしょうか?おそらく、そうはならないでしょう。

プログラミング言語は、あくまでも「手段」であり、「目的」ではないことを覚えておいてください。
例えば、Webサービスを作成する、という目的を達成するための「手段」がプログラミング言語となるため、ある程度覚えたら、Webサービスを作成してみましょう。

自作のアプリやWebサービスをアウトプットすることで、より確実にスキルや知識が身につきます。さらに、SNSなどで情報を発信することで、仲間を集めることもできるため、モチベーション維持にも役立つでしょう。

特に独学の場合は、孤独な作業になりがちですので、積極的なアウトプットがおすすめです。

転職活動をする

最後に、転職活動をしましょう。転職活動をする場合は、転職エージェントやハローワークで求人情報を探す方法や、企業のWebサイトから直接応募する方法があります。

そのなかでも、おすすめは転職エージェントを活用する方法です。未経験の場合は、エンジニア業界の雰囲気もあまりわからず、具体的な転職活動のイメージが掴めていない可能性があります。

転職エージェントを使えば、エンジニア業界の情報も教えてもらえますし、あなたの希望に応じた企業を見繕ってもらえます。さらに、給与交渉・面接対策まで対応してもらえることが多いものです。

転職エージェントは無料で利用できるため、未経験からエンジニアへの転職を考えている方には、転職エージェントがおすすめです。

まとめ

現代の日本社会は、慢性的な人手不足であり、エンジニア市場も例外ではありません。未経験から募集している企業もあるため、行動力さえあれば、未経験でもエンジニアに転職できます。

エンジニアにはさまざまな職種があり、職種ごとに仕事内容には大きな違いがあります。平均的な残業時間は、実は平均程度であり、特別多いわけではありません。

未経験からエンジニアに転職する際には、まずは知識やスキルを身に着け、積極的にアウトプットすることが重要です。具体的な転職活動に関しては、転職エージェントを利用すると、スムーズに転職活動が行なえます。

未経験でもエンジニアに転職することは可能ですので、知識やスキルを身に付け、転職エージェントを活用して、転職してみてはいかがでしょうか。

Talisman編集部

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