日本市場攻略を目的に参入する外資系グローバル企業。
高いスキルやポジションを目指す方にとって魅力的な選択肢です。しかし、「興味はあるが、適正や資質は大丈夫だろうか？」と、不安を感じる方がいるのもまた実情です。
そこで今回は、これからグローバル企業に転職したいとお考えの方を対象に、グローバルな企業組織で活躍するために必要な資質について解説します。
異なる文化への理解や適性
即戦力になる人材は、外資系企業が最も欲する人材です。
「実力主義」のイメージが先行する外資系企業ですが、実際に働く上では人柄や人格に関する資質も求められます。
特に異文化理解に対する柔軟性がとても大切。
個々の多様な価値観を理解せず、「残業ありき」や「仲間の仕事を手伝う」など、型にはまった日本式のワークスタイルを求める人材は、資質があるとは言えません。
グローバル企業における現地法人は、ただの営業所ではありません。
積極的に自己主張が行える人材
日本人が最も苦手とする「積極性」が、グローバル企業で最も大切な適正です。
多様な文化を持つグローバル企業では、ミーティングや打ち合わせで積極的な発言を行う人材が評価されます。
また、ワークスタイルにおいても、上司の指示にただ従うだけの人材より、提案や企画を提示する人材に対して信頼を置くものです。
したがって、日本企業にありがちな下記の様な人材は、グローバル組織への適正があるとは言い難いかもしれません。
〇 会議には出るが積極的に発言をしない人材
〇 上司の指示に沿ったスキームをこなすだけの人材
〇 個々の結果にこだわらず、まわりに合わせるだけの人材
グローバル企業で働く人材は、自身が貢献できない・必要ないと判断したら、会議に参加しない従業員も少なくありません。
「参加そのものが目的」となりがちな日本企業とは、歴然とした差が生じています。
行動力や実行力のある人材
求められているのは、本当の意味での行動力です。
最近は日本企業でもお題目のように「行動力・実行力のある人材」を求めているものですが、やはり根底には「上司の指示に対して」労を惜しまない人材という意図が見え隠れしています。
しかし、グローバル企業が求めている人材は、決してこうした人材ではありません。
自己が「こうすべき」と感じた企画に対して、社内の人材とコミュニケーションを取り、積極的に賛同を得ることができるほどの行動力ある人材です。
グローバル企業で支持を得るのは、一筋縄ではいきません。
多様な文化を持つ人材を説得するために、自己の企画を客観・データ化して訴えなければ同意を得ることは難しいでしょう。
その意味では、プレゼンテーションスキルも大切な資質の1つです。
グローバル人材として活躍するには様々なスキルが必要ではありますが、個人として成長できる環境が整っています。
