面接ではどのようなメイクが最適なのか、悩む人も多いですよね。メイクは、女性の身だしなみのひとつでもあり、印象を大きく左右する重要な部分です。企業が求めている人物像をメイクで演出することも可能なため、面接メイクは慎重におこないましょう。
そこで今回は、面接では、どのようなメイクが最適なのかを解説します。ポイントは、自然に見えるナチュラルメイクです。面接でのメイクに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
面接メイクの基本について
まずは、好印象を与えるメイクとNGメイクについて解説します。
基本はナチュラルメイク
面接には、知性や清潔感を演出できるナチュラルメイクで臨みましょう。
面接官は、社会人としてのビジネスマナーや一般常識が応募者にあるか見ています。そこでTPOに合わせた格好ができない人は、それだけでマイナス評価につながることも。そのため、ビジネスの場にふさわしい清潔感のあるナチュラルメイクができる人は、面接官に好印象を与えます。
たとえば、アイシャドウやリップは肌になじむ色を選び、自然な雰囲気に仕上げると良いでしょう。
すっぴんや派手メイクはNG
面接では、すっぴんや派手なメイクは避けましょう。
メイクは身だしなみのひとつであり、ビジネスマナーのひとつです。そのためすっぴんは、身だしなみを整えていない人と思われる可能性があります。ベースメイクと眉毛を整えるだけでも、清潔感としっかりした印象を与えられるでしょう。
一方で、派手なメイクや個性的なメイクは、一般的にビジネスの場には相応しくありません。個性を主張するようなメイクは、プライベート向けであり、ビジネスでは好まれません。面接はあくまでビジネスの場であり、自分の容姿をきれいに着飾る場ではないです。このため面接では、万人受けしやすいナチュラルメイクで挑みましょう。
好印象な面接メイク【ベースメイク】
次に、好印象を与えるベースメイクのコツについて解説します。
日々のスキンケアを怠らない
メイクは、素肌の状態によって仕上がりが大きく変わります。肌荒れしていたり汚れが溜まっていたりすると、ファンデーションがフィットせず崩れやすくなることも。そのため、日々のスキンケアがメイクノリを良くするポイントです。
肌荒れや乾燥などは、メイクノリが悪くなったり不健康な印象を与えたりする原因になるため、スキンケアを怠りがちな人は要注意。洗顔後に化粧水で保湿し、乳液で仕上げるという基本的なスキンケアは、面倒でも毎日続けることが重要です。化粧水の後に美容液を使用すると、肌の状態がより良くなるでしょう。
また週に一度フェイスパックをおこない、時間をかけて集中ケアするのもおすすめです。
ベースメイクをきれいに仕上げるためにも、スキンケアは習慣化させましょう。
ファンデーションの色選びは慎重に
ベースメイクで重要なポイントは、ファンデーションの色が自分の肌に合っているかどうかです。ファンデーションの色が素肌より暗すぎると、くすんで見えたり暗い印象を与えたりします。
一方で明るすぎる色は、首と顔の色の差が目立ち不自然な印象を与えます。ファンデーションの色を選ぶ際には、首やデコルテの色合いに合わせると良いでしょう。手の甲で色をチェックする人もいますが、手の甲は顔の色よりも暗いためおすすめできません。
また乾燥肌や脂性肌など、肌質に合わせたファンデーションを選ぶことも重要です。乾燥肌の人は、保湿力に優れたリキッドやクリームタイプのファンデーション、脂性肌の人は、べたつきにくいパウダーファンデーションを選びましょう。
ベースメイクでは、肌トラブルを隠すコンシーラーも重要なアイテムです。クマやニキビ跡など、不健康に見えてしまいがちな肌トラブルを隠すことで健康的な肌を演出できます。ただし、厚塗りにならないように自然にカバーしましょう。
好印象な面接メイク【部分別】
眉毛や目元などのポイントメイクは、苦手な人も多いでしょう。ここでは、顔のパーツごとのメイクについて解説します。
眉毛
眉メイクは、無駄な毛や長すぎる毛をカットするなどして形を整えることが基本です。眉毛用のハサミとブラシで丁寧にカットし、周囲のムダ毛はカミソリや毛抜きなどで処理しましょう。
眉毛の形は、柔らかい印象を与えるアーチ形の太めの眉がおすすめです。左右対称に眉毛の形を整えるのが難しい場合は、眉毛テンプレートを使用すると良いでしょう。
眉毛テンプレートには、眉毛の形に沿って穴が開いているため、その形に眉毛を描くだけで簡単に左右対称に仕上がります。またアイブロウパウダーやペンシルの色は、自然に見せるためにも髪色に合わせたカラーがおすすめです。
眉毛を描く際は、眉頭はアイブロウパウダーを薄く付け、眉尻に向かって色を濃くすると自然に見えます。眉毛全体をしっかり塗りつぶすに描いてしまうと、眉毛だけが浮いてしまい不自然な印象になるため注意しましょう。
アイメイク
目は、第一印象を大きく左右パーツのため、慎重にメイクしましょう。アイメイクは、自然で奥行きのある目元にするのがポイントです。
アイシャドウは、ブラウンやベージュ系などの自然な色でグラデーションを作りましょう。ラメやパールがしっかり入っているアイシャドウは、派手に見えてしまうため避けた方が無難です。
アイライナーは、黒や茶色で、まつ毛の間を埋めるようにアイラインを引くと自然に仕上がります。
目尻を大きく跳ね上げたり、目をぐるりと囲んだりするラインは、派手に見えるためNGです。マスカラは、付けすぎないように、普段よりも少ない量をさっと塗ると自然に見えます。下まつ毛は、しっかりマスカラを付けると不自然になるため、塗らないか塗っても軽く付けるくらいが良いでしょう。
チーク
チークは、健康的な血色の良さを演出するのがポイント。
コーラルピンクやコーラルオレンジなどの肌なじみが良い色なら自然に仕上がります。場所は、笑った時に頬が一番高くなるところに入れるのが基本。チークブラシを使って、頬骨から耳に向けて楕円形を描くように水平に入れるのがポイントです。
またチークを重ね付けすると不自然に赤い顔になるため、付けすぎには注意しましょう。
リップ
口紅は、自然に見えるオレンジやピンク、ベージュ系がおすすめです。グロスやラメ入り、鮮やかな色の口紅は、派手に見えてしまうため避けましょう。リップライナーで唇の輪郭を描くと、ハキハキとした快活な印象を与えられます。口紅が落ちやすい人は、リップコートを塗ると落ちにくくきれいな発色をキープできるでしょう。
また唇が乾燥しやすい人は、口紅を塗る前にリップクリームで保湿することをおすすめします。さらに保湿成分入りの口紅を使うと、より効果的です。
一重メイクのポイント
アイメイクがにじみがちな一重は、ちょっとしたコツを押さえるだけで、きれいに仕上がります。ここでは、一重メイクのポイントについて解説しましょう。一重の場合、マスカラがにじんでしまうことが多いため、まつげはビューラーでしっかり上げることが重要です。
マスカラは、外に向かってまつ毛を上げるように塗ると、にじみにくい目元が完成します。さらにウォータープルーフマスカラを使うと、時間が経ってもにじまずきれいなままキープできるでしょう。
きりっとした印象が強い一重は、アイラインとアイシャドウを工夫すると優しい印象を演出できます。たとえば、目尻から5mm程度長くたれ目気味にアイラインを引き、ブラウン系のアイシャドウを使うと優しい印象になるでしょう。
面接メイクの注意点
面接メイクでのカラコンや付けまつげの使用について迷っている人も多いですよね。そこで、カラコンや付けまつげについて解説します。
カラコンは避ける
ナチュラルメイクが基本の面接メイクでは、カラコンの使用は避けましょう。黒いカラコンであっても、黒目を強調させるため不自然になりがち。またカラコンを付けていると表情が分かりにくいため、やる気や熱意などの気持ちが面接官に伝わりにくいです。
面接官の年齢によっては、ビジネスの場にふさわしくないと判断する人もいるため、装着しない方が無難でしょう。
マツエクや付けまつげはナチュラルタイプを選ぶ
マツエクや付けまつげは、自然な長さやボリュームのものであれば、問題ありません。しかし、ボリュームのあるものや長すぎるものは、不自然に見えるため避けた方が無難です。下まつげは、ナチュラルタイプのものでも不自然に見えるので、何もつけない方が良いでしょう。
職種別おすすめの面接メイク
応募する職種によって、企業が求めている人材のイメージも異なります。そこで、職種別にメイクを変えることで、企業の求めている人物像を演出することが可能です。ここでは、職業別のおすすめメイクをご紹介します。
事務系
総務や営業事務など事務系の職種の場合、社内や社外の人と接する機会が多いため、しっかりした印象と話しかけやすい印象の両方が求められます。そのため、メイクは清潔感があり優しい印象がポイントです。
アイシャドウは、ブラウン系の優しく見えるカラーがおすすめ。チークやリップは、肌なじみの良いオレンジ系が基本です。鮮やかな色やラメなど、派手さや華やかさは抑えると良いでしょう。
接客系
接客業は、お客様の前に出る仕事のため、明るく元気な印象が求められます。そのため、健康的で話しかけやすい明るいメイクがポイントです。
派手になり過ぎない程度に、アイシャドウやチーク、リップは明るめのカラーを選ぶと、顔色も明るく見えるでしょう。たとえば、コーラルピンク系のチークやリップなどがおすすめ。
金融・保険
金融や保険は、お金を扱う仕事のため誠実で責任感のある印象を求められます。そのため、清潔感があり誠実な雰囲気を演出できるメイクを心掛けましょう。
チークは発色を抑えたオレンジ系のカラーをサッとブラシで付ける程度にし、リップも肌になじむベージュ系がおすすめです。基本的にシンプルなメイクを意識すると良いでしょう。
メイク直しについて
面接前には、メイク崩れがないか必ずチェックしましょう。面接会場までの移動でメイクが崩れていることも多く、特に汗をかく時期は注意が必要です。面接では持ち物が多いため、鏡や口紅など必要最低限のメイク道具を持っていくのが良いでしょう。
また会場に着いてからのメイク直しは、人目のある場所は避けてトイレでおこなうのが無難です。面接会場の控室やロビーなど、人目につく場所で堂々とメイク直しするのは、一般常識がないと思われてしまう可能性があります。
面接メイクは清潔感が重要
ビジネスマナーが重視される面接では、ビジネスの場にふさわしいナチュラルメイクが好まれます。また職業ごとに求められている印象は異なるため、企業の求める人物像を演出するためにもメイクは有効な手段です。
メイクのやり方ひとつで、面接官に好印象を与えられるため、面接の際は他の身だしなみと同じくらい、メイクにも気を配りましょう。