【英語回答例付き】外資系企業の面接対策と答え方のポイント

外資系企業の面接の回数はどのくらい

外資系企業への転職を考えている方は、面接ではどういう質問をされるのかが想像できませんよね。また、外資系企業では選考過程の中で、英語の面接が行われることもあります。

面接担当者が外国人なら当然ですが、日本人でも英語に関する質問から、突然英語面接に切り替わることもあります。そのため、外資系企業を受ける場合は想定される質問への回答の準備はもちろん、いつ英語面接が行われても対応できるように準備しておきましょう。

この記事では外資系企業においての面接の傾向や流れ、見られるポイントなどを実戦に応用できる動画や英語回答例も交えて解説します。外資系企業への転職を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

外資系企業の面接の傾向

まずは外資系企業の面接の全般的な傾向性について、面接の回数や流れ、質問の内容などを見ていきましょう。

面接回数は3回が目安

外資系企業の選考における面接回数は、日系企業よりも多少多い傾向があります。最低でも2回以上で多ければ5〜6回も面接が行われ、平均的には3回程度を目安となっています。

面接担当者はその都度、募集しているポストの直属上司にあたる現場マネージャー、部門マネージャー、人事担当者や役員などに変わります。海外本部の担当者とオンラインで面接するケースもあります。

本番ではその折々の面接担当者の立場を考慮し、質問の意図を汲み取って答える必要があります。企業によって違いはありますが、参考に一般的な外資系での3回の面接の概要は以下のとおりです。

【1回目】
入社後に上司にあたるポジションにある、Hiring Managerと呼ばれる現場マネージャーが担当することが多い傾向にあります。
候補者に会社概要や募集の趣旨の説明、候補者の志望動機や職務履歴の確認、適正テストなどが行われます。

【2回目】
部門マネージャーなどの、最初のマネージャーの上位職にある人や募集しているポストの採用権限と予算を持たされている責任者などによる、本格的な面接が行われます。多くの場合に、この面接で採否が仮決定されます。

【3回目】
役員や人事担当者などによる最終面接です。仮決定している候補者が、企業カルチャーなどを含む総合的な観点から、本当に自社にマッチしてそのポストの業務に適任であるかの最終確認をします。

面接での使用言語は企業によって異なる

外資系企業の社内公用語は英語で、面接も当然英語で行われるように思われがちですが、必ずしもそうではありません。外資系でも仕事は基本的に日本語を使う場合もあり、そこでは面接も日本語で行われます。

逆にいえば仕事で英語が必須な場合や、社内およびクライアントに英語圏の人が多い場合は、面接も英語で行われると考えてよいでしょう。必要な英語スキルのレベルは企業やポストによって異なります。

募集要項を入念に確認するのは当然ですが、確実な方法として転職エージェントに確認することがおすすめです。

外資系面接の一般的な流れ

外資系企業の選考面接の、一般的な流れを解説します。またここで紹介している動画では、英語面接で頻出される10の質問について、ポイントやおすすめのフレーズ、回答例も解説しています。

動画解説/英語面接で良く聞かれる10の質問

1:自己紹介

まずは簡単な自己紹介が求められます。担当者の尋ね方はさまざまで、「Please tell me about yourself.」や「How would you describe yourself?」などのように単に「自己紹介をしてください」もあれば「経歴を踏まえて自己PRをどうぞ」などもあります。

いずれにしても答えるべきポイントはあくまでも仕事に関する経歴やPRなので、的外れな回答にならないように注意しましょう。

2:転職理由の確認

自己紹介が済んだ後に尋ねられるのは、転職をしようとしている理由です。すでに離職中であれば退職理由について尋ねられます。
聞かれ方としては「What is the reason for leaving your job?」や「Why are you looking for a job?」といった形になります。

現職に不満があっての転職なのか、そうではなくキャリアアップを目指す転職なのかを確認されることが多いです。現職や前職の不満があったとしても、ポジティブな理由に変換し、後者の方向性で答える方が望ましいでしょう。

3:志望動機の確認

転職・退職理由を説明した後は、志望動機です。その業界や職種、その企業をなぜ選んだのかを確認されます。「Why did you choose us?」といった形で「どうして他社ではなく当社を選んだのでしょうか?」などと踏み込んだ質問を受ける場合もあります。

同業他社にない、その会社の独自性に触れ、その会社でなければいけない理由と伝えらえれるようにしておきましょう。

4:スキルおよび実績紹介

志望動機の後は「自社にどう貢献してくれるのか」についての質問が待っています。職務経験や保有スキル、主な実績、長所や短所などについて尋ねられるでしょう。

5:コンピテンシーインタビュー

候補者の適性を確認するための、コンピテンシーインタビューが挟み込まれることもあります。

コンピテンシーインタビューではどのような事態にどんな施策を打ち、それで状況がどう変化したなどについて根掘り葉掘り尋ねられるのが一般的です。これは候補者の一方的なアピールに頼らず、過去に何を考えどう対応をしてきたかという質疑応答の繰り返しを通して行動特性を掘り下げ、適性を判断する面接方法です。

従来の面接方法とは違って、誇張や虚偽の主張は矛盾点となって浮き彫りになり、面接担当者も見抜きやすくなります。

コンピテンシーインタビューの質問例とそこから深堀りされる質問のバリエーション例を、後ほど英語付きで紹介します。

6:逆質問

面接がひととおり終われば、「あなたの方から何か尋ねておきたいことはありますか?」などと逆質問が促されます。そこであなたが尋ねておきたいことを質問すれば、それに対するきちんとした回答がもらえます。逆質問の仕方ひとつで自己PRになる可能性があるので、できるだけ行いましょう。

逆質問の準備には、以下の記事も参考にしてください。

逆質問が終わると、その後の選考結果連絡の日時や方法などを告げられ、面接が終了します。

外資系企業の面接では何を見られる?

外資系企業の選考面接において、候補者は面接担当者にどのようなところを見られるのでしょうか。主に以下のようなポイントが、見られています。

  • 応募書類に記載されたスキルや実績の信憑性
  • コミュニケーション能力
  • 自己管理能力
  • 積極性
  • 実践的な観点での語学力

それぞれを詳しく見ていきましょう。

応募書類に記載された実績やスキルの信憑性

外資系企業は成果主義が基本であり、スペシャリストとして採用する傾向が強いので、候補者の実績や身につけているスキルを重視します。

応募書類にてその詳細は伝えているはずですが、あらためて尋ねられるのには理由があります。候補者自身の口からあらためて実績やスキルについて語らせることで、面接担当者がそれらの信憑性を確かめるためです。

書類での申告では、候補者が多少誇張して書いてしまうことが珍しくありません。虚偽はもちろんいけませんが、誇張している部分についても突っ込まれるとボロが出ます。

また、仮に誇張した情報で選考をクリアして働き始めたとしても、過度の期待をされて働くと、いずれメッキが剥がれてしまうでしょう。よって、実績やスキルに関しては書類段階から誇張せずに正直に記載し、自分に欠けている部分は補うための努力をして、それも含めて面接で伝えるのが賢明です。

コミュニケーション能力

個人主義が前提の外資系企業ですが、それはあくまで個人を尊重するという価値観であって、決してチームワークが重視されないわけではありません。むしろ、プロジェクトチームやセクションが良好なパフォーマンスを発揮するためにはチームワークが欠かせないです。

そのため候補者の実績やスキルとともに、チームワークの下地になるコミュニケーション能力も重要な判断材料となります。チームワークのために心掛けていることや、チームで難問を解決した経験があればプラスになるので、ぜひ伝えましょう。

また、外資系企業では異文化が同居する環境で働くことになるため、そういう面からもコミュニケーション能力が求められます。異文化やダイバーシティを理解する姿勢や、相手を傷つけずに自己主張ができるなどの要素をアピールしましょう。

自己管理能力

外資系企業は即戦力の人材を採用する傾向があるので、指示されずとも自分で仕事や時間を調整する自己管理(セルフマネジメント)能力が求められます。

決められた時間内に最大のパフォーマンスを発揮できる人材が、外資系企業では評価されます。セルフマネジメントによって成功した経験や、仕事に取り組む上で何に気をつけているかなどを説明できるようにしましょう。

積極性

転職が珍しくない外資系企業だからこそ、候補者の本気度や長期戦力として活躍できるかどうかは重要な評価ポイントです。消極的だと感じられてしまったら、本気度が低く思われ不利になります。

積極的に企業理解や仕事に対する理解、キャリアの考え方など、「この企業でなければならない理由」についてしっかりと説明できるようにしましょう。外資系企業に限った話ではありませんが、スキルのある人が採用後すぐに辞めてしまえば、会社にとっての痛手となります。長期的に企業に貢献できる存在であることを強く伝えたる必要があります。

実践的な観点での語学力

企業や募集しているポストによって、求められる語学力レベルは異なりますが、いずれにせよ実践的な観点で判断されます。カンバセーションレベルの英語が求められるのであれば、英語でコミュニケーションが取れるかどうかについて見られるでしょう。

英語スキルを伸ばしていける素養を持っていることさえ伝われば、大丈夫です。また、英語が直ちに出てこなくて考えながらの発言になっても、それ自体は問題にはなりません。それよりも、論理的な内容の答えからができるかが重要です。ビジネスレベルの英語が求められるのであれば、自己紹介や過去の経歴が英語で語れるのかを見られます。

とはいえ、ネイティブレベルは求められていないので、もし質問の意図が理解できなかった場合は、聞き直しても問題ありません。問いかけに対して相手が納得できる、合理性がある答えを心掛けましょう。

【英語付き】踏み込んだ質問&回答例

外資系企業の面接で想定される、踏み込んだ質問の例と参考回答例を英語付きで紹介し、答え方のポイントも解説しましょう。また、コンピテンシーインタビューでのよくある質問パターンと深掘りの質問バリエーションも英語付きで紹介します。

上司のタイプについての質問

まず結論を述べ、必ずその根拠を述べましょう。そして補足を付け加えると、すべてが伝わりやすくなります。

【質問例】
どのような上司のもとならあなたの能力が発揮できますか?
What kind of boss gets the best from you?

【回答例】
どんな上司のもとでも能力が発揮できます。なぜなら、現職では多くの異なったタイプの上司を経験したからです。とはいえ、完璧さを求める上司のもとなら、私の能力が最も発揮されると思います。
Any boss can do that. Because I worked for many different types of bosses in my current job. However, I will do my best under my boss who seeks perfection.

長所や強みについての質問

単に訊かれたことへの答えのみで、発言が終わってはいけません。その答えの裏付けとなる理由をしっかり伝えてはじめて、答えたことになると考えてください。

【質問例】
あなたの強みを教えてください。
Tell me about your strength.

【回答例】
私の強みは、どんな変化にも柔軟に対応できることです。私はこれまでに多くのプロジェクトを経験してきました。それゆえ、プロジェクトが遅れても、間に合うようにいろいろと手配することができます。
My strength is the flexibility to respond to any changes. I have experienced many projects so far. Therefore, even if the project runs late, I can arrange things in time.

業種・職種の選択についての質問

選んだ理由を答えた後に、できるだけそれを補強できるエピソードを伝えたいものです。さらに、今後に向けての思いや決意が盛り込めればなお良いでしょう。

【質問例】
この分野の仕事を選んだのはなぜでしょうか?
Why did you choose to work in this field?

【回答例】
なぜなら私は以前からその分野で使われる技術に興味を持ち、時代が求める技術だと確信していたからです。そのうえ、この5年間勉強して来たので、それで得たスキルを活かしたいのです。
Because I have been interested in the technology used in the field for a long time, and I’m convinced it’s the technology the times demand. That’s why I’ve been studying the field for the last 5 years, and I want to make use of the skills I gained.

キャリアビジョンについての質問

答えがあってないような質問で、将来に明確なビジョンを持っているかが問われます。回答例の後半部分のような、思い付きの答えでは付け足せないような項目まで、淀みなく答えると良い評価が得られるでしょう。

【質問例】
5年後、あなたはどのようなポストに就いていたいでしょうか?
What kind of post would you like to have in five years?

【回答例】
5年後にはマネージャーになっていたいと考えています。そのために身につけるべきスキルや知識は理解しています。プロジェクトマネジメントのスキルを特に磨きたいと思います。
I want to become a manager in five years. I know the skills and knowledge that I need to improve. I would especially like to improve my project management skills.

志望動機についての質問

志望動機は最重要質問です。相手が納得できる合理性と、それを強く裏打ちする根拠を盛り込み、決意を反映して締めくくれるような回答を準備しておきましょう。

【質問例】
なぜ当社を選んだのでしょうか?
Why did you choose us?

【回答例】
私は市場のニーズに応えるために、常に柔軟に変化している企業を探してきました。その中で、御社の数々の斬新なプロジェクトを知り感銘を受けました。また、御社の顧客への向き合い方にも共感を覚えました。そして私が身につけた市場分析の知見を、御社の事業展開に役立てたいと考えたのです。
I have been looking for companies that are constantly changing to meet the needs of the market. I was impressed by the many innovative projects of your company. I also sympathize with the way you deal with your customers. And I would like to use the knowledge of market analysis that I have acquired to develop your business.

コンピテンシーインタビューの質問と深掘り質問例

最近の外資系企業での面接で導入されることが多い、コンピテンシーインタビューの主なパターンを英語付きで紹介します。あなたなりの回答が英語でできるように、準備しましょう。前提になる質問と、それへのあなたの答えに対して繰り出される複数の後続質問例も挙げます。

【質問例】
厳格な期限がある仕事の経験があれば紹介してください。
Let me know if you have work experience with strict deadlines.

【深掘り質問例】
その際に時間は充分に与えられていたのですか?
Did you have enough time at that time?

期限に間に合せるために心掛けたことは何ですか?
What did you try to meet the deadline?

次の機会にはどのように工夫しますか?
How will you devise next time?

【質問例】
期限に間に合わなかったことはありますか?
Have you missed the deadline?

【深掘り質問例】
どのようなことが原因ですか?
What is the cause?

その際に、あなたに責任はあったのですか?
Were you responsible for that?

その事態にどのように向き合いましたか?
How did you deal with the situation?

【質問例】
誰かのサポートをした経験の中で、もっとも印象深いものを紹介してください。
Tell me the most impressive experience of supporting someone.

【深掘り質問例】
なぜその人はサポートが必要だったのですか?
Why did the person need support?

その人をどのようにサポートをしましたか?
How did you support that person?

その人の状況はあなたのサポートでどう変わりましたか?
How did your support change things?

【質問例】
チームで仕事をする中で困難を感じた経験があれば、どんな状況だったか聞かせなさい。
Let me know what the situation was if you’ve had any difficulties working as a team.

【深掘り質問例】
なぜその状態に至ったのですか?
What caused the situation

その時のあなたの対応はどうしましたか?
What was your response in that case?

結果はどうなりましたか?
What happened to the result?

【質問例】
問題が起こることを予測できた経験をお持ちなら、その際の状況について聞かせてください。
If you have any experience in predicting that a problem will occur, tell me about the situation.

【深掘り質問例】
問題が起きることがどうしてわかったのですか?
How did you know that the problem would occur?

あなたはどのような対策を取りましたか?
How did you take action?

あなたの行動はどのくらい効果がありましたか?
How effective was your action?

【質問例】
あなたの過去最大の失敗経験をあげて説明して下さい。
Give and explain your biggest failure experience ever.

【深掘り質問例】
その際の状況を詳しく説明して下さい。
Describe the situation in detail.

どのように対応しましたか?
How did you respond?

今ならもっと良い対応ができると思いますか?
Do you think you can do better now?

このようにコンピテンシーインタビューには深掘りがセットになっているので、想定できる質問に対しての答えの奥行きが必要です。それぞれの質問に関して「状況の詳細」「取った対応」「対応によって出た結果」に対して、具体性を伴った答え方ができれば評価されるでしょう。

外資系企業の面接での受け答えのポイント

外資系企業の面接での特に注意しておきたい、受け答えのポイントについて詳しく見ていきましょう。

面接担当者の目を見て話す

英語圏では、相手の目を見て話すアイコンタクトが対話のマナーです。目をそらすと、自信がないと思われたり話を聞いていないと判断されるおそれがあります。ちなみに日本においては、同様に目を見て話すべきだと考える人と、あまり目を見つめることは失礼であると考えるひととが混在し、人によって考え方が違います。
ともあれ外資系企業での面接では基本的に面接担当の目を見て、しっかりアイコンタクトを取りながら話しましょう。

もちろん、目を合わせればそれでよいのではなく、緊張感の中にも微笑みをたやさない明るい表情を心がけも必要です。

堂々とした態度で話す

質問に答える際には、堂々とした態度で自信をもって答えましょう。外資系企業では、ポジティブさが重視されます。

日本では謙遜することが美徳のひとつであり、自分の実績やスキルを語る際にも謙遜しながら語ることが多いです。しかし外資系企業においては、それが自信のなさや能力のなさに映ってしまいかねません。

外資系企業の面接では、発言するときの態度についても評価の対象です。誇張して自信過剰になるのは行き過ぎですが、客観的に自分ができることや成し遂げた実績をしっかりアピールしましょう。「謙遜」をその瞬間は忘れて、素直な気持ちで元気な声で答えるだけでも、印象は違ってきます。

結論を先に伝えてから説明する

先の英語回答例がそうであったように、質問に答える際にはまず結論をひと言で先に伝えます。その後にその詳細を説明や補足する内容を付け足すのです。これは日本語と英語の文法構造の違いを見れば理解しやすいでしょう。たとえば以下の日本語の文章と、同じ趣旨の英文の順序を比較しましょう。

私は途中で友人のひとりと会った後に帰宅した。
I went home after meeting one of my friends on the way.

日本語では述語の「帰宅した」はセンテンスの最後に来ますが、英語では主語の次に述語である「went home」が来ます。その後に補足が述べられます。

どのような複雑な内容や長いセンテンスでも、おおむねまず結論である「述語」が主語の後に、もしくは主語が省略されて冒頭に来ます。

これはセンテンスの中の順序ですが、センテンスがつなげられて意味を持ったパラグラフ(段落)を形成する場合にも同じです。パラグラフの冒頭にその話の結論となるセンテンスが来て、その後にそれを説明や補足するセンテンスが続き、さらにその詳細が続くというような構造になります。それが繰り返されて大きなストーリーを形成するのが英語の構造です。そういう構造を理解しておけば、日本語とは異なる適切な順序を身につけやすくなるでしょう。

英語の些細なミスより話の内容を重視する

母国語ではないので、たとえしっかり準備して臨んでも英語のミスはあるでしょう。しかし些細なミスは気にせずに、語りたい内容は自信をもって発言しましょう。

英語スキルよりも重要なのは人柄とコミュニケーション能力です。一方、自信が感じられないと思われたり、コミュニケーション能力が足りないと思われたりすると、その時点で採用から遠ざかります。

英語は後からスキルアップできるので、ミスがあっても致命傷にはなりません。

質問意図の理解が曖昧なまま答えない

質問の意図がよくわからない場合に、聞き返すと英語スキルを疑われることをおそれて、質問の理解が曖昧なまま答えるのは本末転倒です。答えが的外れであった場合には、担当者をがっかりさせます。わからなければ聞き返して、きちんと理解して答えましょう。

外資系企業の面接に向けての有効な対策

外資系企業の面接に向けて準備する際の、取り組んでおくと有効である対策について解説します。

英語の面談そのものに慣れる

英語面接を初めて受ける場合や、以前受けたことはあるものの長い時間が経過している場合、英語の面談そのものに慣れておいた方が賢明です。

身近にネイティブの知人がいれば協力してもらうのがもっとも望ましいですが、それが無理でもオンライン英会話レッスンなどを使って英語面接の練習をしましょう。慣れることで、落ち着いて臨めるようになります。

キャリアや志望動機に関して英語で語れるように準備しておく

面接で重要性が高い志望動機やキャリアの説明に関しては、特に英語でしっかり語れるように練習を重ねて臨みたいですよね。先の英語回答例を参考に文章を作ってみて、そこからさらに深掘りされそうな質問も複数想定し、答えを用意しましょう。

スキルの棚卸しの結果に関する英語のボキャブラリを増やす

面接でもスキルに関して質問された場合には、スキルの棚卸しをしておくことで答えやすくなります。そのため、スキルの棚卸しをした結果に関連する英語でのボキャブラリを増やしておくと心強いでしょう。

スキル周辺の専門用語を覚えるだけでなく、その単語を英語でしっかりと説明できるように練習するくらいの準備が望ましいです。

そういう訓練には英英辞典が役立ちます。知らない単語に出会った際は、英和辞典ではなくできるだけ英英辞典で調べましょう。英英辞典は英単語を英語の平易な言葉で説明してあります。そして説明文の中で必要に応じて難しい単語が出てきても、その単語を引けばまた平易な英語での説明が展開されます。

ひとつの単語に関するすべての説明がわかるまでそれをやると、その単語にまつわる多くの英語に触れることができて理解力が増します。中高レベルの英語力があれば、英英辞典の説明は理解できます。なぜなら、基本的に平易な単語で説明され、必要に応じて難しい単語が説明に使われても、その単語を調べればまた平易な単語で説明されているからです。

そのうち調べることが苦痛ではなく、調べるたびに知識が増える喜びに変わります。向き不向きはあると思いますが、この方法で飛躍的に英語スキルが向上した人も多いので、一度試してみましょう。

外資系に強い転職エージェントを活用する

外資系企業を目指すなら、外資系に強い転職エージェントを活用することをおすすめします。さまざまなアドザイスやサポートとともに、あなたに向いている企業やレベル的にふさわしい企業を探してくれるので、マッチングが成功する可能性が高いからです。面接対策に関しても、しっかりサポートをしてもらえます。

あなたが英語に関して現時点では得意ではない場合も、仕事に必要なスキルを持っているのであれば、エージェントの方から人材価値をアピールするフォローを行なってもらえます。私たちタリスマンは外資系に強い転職エージェントです。外資系企業を目指している方なら、どんな相談でもお気軽にお声かけください。

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まとめ

外資系企業においての面接の傾向や流れ、見られるポイントなどを本番に応用できる英語回答例も交えて解説しました。基本的には日系企業の面接への心構えと共通した部分が多いですが、文化や「価値観の違いから、あらかじめ気をつけておきたいことや準備しておきたいことがたくさんあります。

外資系企業への転職を目指している方は、ここで紹介した情報もぜひ参考にして、転職活動の準備に励みましょう。

亀田和明

コンサルタント歴:15年以上

高校卒業後に渡豪。キャンベラ大学を卒業し、外資系大手リクルートメント会社に入社。人材紹介業界でのキャリアをスタート。ファイナンステクノロジー(金融IT)、不動産、サプライチェーン、また保険チームの立ち上げや、新規ビジネス開発などに多数従事。2012年に弊社タリスマン立ち上げから参画。Fintech領域のリクルートメントに携わり、現在はIT、金融・保険・コンサルティング・製造領域の人材紹介事業を管理しております。

国内の日系企業様はもちろん外資系企業様の、CxOレベルなどのエグゼクティブからジュニア(第二新卒)の求まで、多岐にわたる転職サポートを行っております。海外での募集要件なども常時取り揃え、日本語・英語での対応が可能です。培ってきた経験をもとに採用課題に対するソリューション提案を常に心がけております。

対応言語:日本語、英語

得意な業界:IT全般、金融、フィンテック、保険、コンサルティング

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