この記事の要点
- 再就職支援会社を選ぶ際は、自社と対象社員の状況を整理してから、必要な支援内容を比較します。
- 求人数や料金に加え、面談の進め方、求人開拓、オンライン・対面対応、支援期間などを確認します。
- 業界や職種、転職経験、希望する働き方によって、重視するポイントは異なります。
再就職支援会社を選ぶとき、企業の人事担当者は何を確認すればよいのでしょうか。会社の規模や求人数だけでは、対象社員に合った支援かどうかを判断しにくいこともあります。
連載第2回では、mutualyの再就職支援担当者M氏に、支援会社を選ぶ際の視点を聞きました。確認項目のリストと、業界・対象者別の考え方を紹介します。
本記事は2023年9月公開のインタビューをもとに、発言の趣旨を保ちながら構成・表現を編集したものです。個別の支援内容や対応条件は、各社への確認が必要です。
目次
人事担当者から見た再就職支援の役割
――企業にとって、再就職支援はどのような役割を持つのでしょうか。
M氏:求人紹介や履歴書の添削だけでなく、その方の経験、強み、価値観を整理し、今後の目標を考えるお手伝いをするサービスだと考えています。
人事担当者には、それまで会社に貢献してくれた社員の次のステップを応援したいという気持ちがあると思います。一方、対象社員が退職を受け止める気持ちは、それぞれ異なります。
第三者である支援担当者が話を聞き、本人の気持ちを受け止めることで、次のキャリアについて考えるきっかけを作ることも、支援の役割だと思っています。
支援会社選定時のチェックリスト
――支援会社を比較する前に、何から整理すればよいですか。
M氏:まず、自社と対象社員の状況を確認します。そのうえで、支援会社にどのような対応を求めるのかを整理すると、比較しやすくなります。
自社と対象社員について整理すること
- 対象人数、勤務地、退職予定時期
- 年齢層、職種、役職、経験・資格
- 転職活動の経験と、応募準備に必要な支援
- 希望する働き方や勤務地
- 利用する言語、オンライン面談やPC操作への対応状況
- 本人の希望を踏まえた、面談・連絡方法などの配慮事項
支援会社に確認すること
- オンライン・対面の対応範囲と、訪問・常駐などの個別対応の可否
- 同じ業界・職種や、似た状況の対象者への支援経験
- 面談の進め方、頻度、担当者の体制
- 求人の紹介・開拓方法と、本人が見つけた求人への応募支援
- 料金と、追加費用が生じる条件
- 支援期間、再就職後のフォロー、再支援の条件
- 担当コンサルタントの変更可否
- 利用できる設備、学習支援、資格取得支援の有無
- 独立・開業を希望する場合の対応範囲
- 制度設計に関する相談の対応範囲と、専門家との役割分担
- 企業への報告内容と、相談内容・個人情報の取扱い
健康状態などの機微な情報を含む場合は、本人の意向や情報管理方針に沿って、共有が必要な範囲と方法を確認します。
業界別に確認したいポイント
製造業:地域の求人と、利用しやすい相談環境
――製造業では、どのような点が重要ですか。
M氏:例えば、個人用のPCがない方や、オンラインでの活動に慣れていない方が対象であれば、対面で相談できる場所や、応募準備を手伝う体制を確認します。
工場閉鎖などで一定の人数を支援する場合は、訪問や常駐、近隣での相談対応が可能かも確認したいですね。こうした対応は会社によって条件が異なります。
また、勤務地の希望がある場合は、その地域の求人をどのように探すかが重要です。生産管理、品質管理、物流など、対象者の経験や資格を整理し、ほかの職場で活かせる可能性を一緒に考えられるかを見てください。
IT:専門分野の理解と、希望条件に合う求人開拓
――IT企業の場合はいかがでしょうか。
M氏:担当者が業界や職種を理解し、その方の経験を具体的に整理できるかを確認したいです。コンサルタントの年齢ではなく、専門分野への理解や支援経験を見ることが大切です。
オンラインでの支援に加え、勤務地やリモート勤務の希望に沿って、どのように求人を探すのかも確認します。日本語以外の支援を希望する方がいる場合は、面談や英文レジュメなど、対応できる言語と支援範囲も確認してください。
対象社員の状況に応じた確認ポイント
転職経験がない場合
――初めて転職活動をする方には、どのような支援が必要ですか。
M氏:これまでの経験の棚卸しから、履歴書・職務経歴書の作成、応募の進め方まで、丁寧な説明が必要になることがあります。退職や転職への不安を聞く時間も大切です。
支援会社には、面談の頻度や進め方、応募準備の対応範囲を確認してください。本人が自分の担当業務や異動歴、実績を振り返れる資料があると、経験を整理する助けにもなります。
管理職・専門性の高い職種の場合
――管理職など、ポジションが高い方の場合はどうでしょうか。
M氏:ご自身の人脈を通じて仕事を探す場合もありますが、その場合も、経験や実績を整理して相手に伝える準備が重要です。
希望する役割や条件に合う求人をどう見つけるか、公開求人だけでなく個別の求人開拓やネットワークをどのように活用できるかも確認したいところです。
個別の配慮が必要な場合
気持ちの整理に時間が必要な方や、面談方法・連絡頻度などに配慮が必要な方については、支援会社がどこまで対応できるかを事前に相談します。キャリア相談で対応する範囲と、必要に応じてほかの専門窓口につなぐ体制も確認しておきましょう。
mutualyが大切にしている支援
――mutualyでは、どのような支援を大切にしていますか。
M氏:対象者への細かなサポートを大切にしています。オンラインでも、進捗や不安を共有しながら、一人ひとりと近い距離で関わることを目指しています。
また、タリスマンが人材紹介で培ってきた経験やネットワークを活かし、その方の可能性を広げるお手伝いをしたいと考えています。
支援会社を検討する際は、料金や求人数だけでなく、自社の対象社員が利用しやすいか、必要な相談や応募支援を受けられるかも確認してください。
サービスの詳細は再就職支援サービスmutualy、費用の考え方は再就職支援サービスの費用と利用の流れで紹介しています。
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