再就職支援 現場の風景 #1|求人紹介だけではない、支援の役割と活用法

再就職支援について取材を受ける匿名のキャリアコンサルタントのイメージイラスト

この記事の要点

  • 再就職支援では、求人を紹介する前に、本人の気持ちやこれまでの経験を整理することを大切にしています。
  • 経験や強み、価値観、今後の生活を見つめ直すことで、これまで考えていなかった選択肢が見えてくる場合があります。
  • 支援会社を選ぶ際は、求人数だけでなく、相談の進め方や応募支援の範囲、支援期間も確認することが重要です。

再就職支援サービスは、退職する社員に求人を紹介するだけのサービスなのでしょうか。実際の現場では、次の仕事を探す前に、本人の気持ちや今後の希望を整理するところから支援が始まることもあります。

今回は、mutualyの再就職支援担当者M氏に、対象者との向き合い方や、支援を活用するうえで知っておきたいことを聞きました。

本記事は2023年8月公開のインタビューをもとにしたものです。担当者の経験や考え方を紹介しており、現在の個別契約の支援内容・期間を示すものではありません。

再就職支援は、求人紹介の前から始まる

――支援対象者とは、どのように向き合っているのでしょうか。

M氏:面接のアドバイスや企業の紹介に入る前に、まずは一緒にこれまでを振り返るところから始めます。

その方がどのような仕事をしてきたのか、どのような経緯で今に至ったのか。経験や強みだけでなく、大切にしている価値観や、今後どうしていきたいかも整理します。次の目標を考えるための材料を探すことも、コンサルタントの役割だと考えています。

――求人を紹介するだけではない、ということですね。

M氏:私は、求人を紹介するところで終わるのではなく、応募や選考に向けて、その方が次の一歩を進められるように支えることが大切だと思っています。

企業の人事担当者にも、その役割を理解していただけると、再就職支援をより活用してもらえるのではないでしょうか。

次の仕事を考えられない気持ちも受け止める

――最初の面談では、どのような相談がありますか。

M氏:希望がまだ明確になっていない方もいれば、次のことを何も考えられないという方もいます。私が支援してきた方の中には、退職を望んでいなかった方や、会社への怒り、家庭の事情によるプレッシャーを抱えている方もいました。

そうした状況では、選択肢を落ち着いて考えることが難しくなる場合があります。すぐに求人を選んでもらうのではなく、まず気持ちを受け止めることが必要だと感じています。

――前向きな転職活動として始まるとは限らないのですね。

M氏:そうですね。通常の転職とは出発点が異なることがあります。まずは落ち着いて考えられる状態に戻していく。その方の気持ちを受け止めながら、次のことを一緒に考えていくつもりで向き合っています。

経験と生活の希望を整理し、選択肢を広げる

――選択肢を広げるとは、具体的にどのようなことですか。

M氏:これまでと同じ業界や働き方だけに目を向けず、違う角度から経験を見直してみることです。

例えば、IT企業で経験を積んだ方が他業種にも目を向けたことで、それまでの知識や経験を活かせる仕事が見つかる場合があります。

また、これからの人生でやりたいことや、必要なお金と時間を細かく整理すると、今までと同じ収入だけを目標にしなくてもよいと気づき、肩の荷が下りる方もいます。

もちろん、必要な収入や働ける条件は一人ひとり異なります。こちらで方向性を決めるのではなく、多角的な視点から、その方が考えられる選択肢を増やすことが私たちの役目の一つだと思っています。

企業の人事担当者に知っておいてほしいこと

――支援会社を検討する企業には、どのような点を見てほしいですか。

M氏:求人数だけでなく、対象者にどのように向き合い、実際の応募をどこまで支援するのかを見ていただきたいです。

私たちは、タリスマンで保有する求人だけでなく、公開されている求人にも目を向けて、対象者の選択肢を考えてきました。求人の数だけでは、その方に合う仕事や支援が見つかるかどうかは分かりません。

本人の経験や希望をどう整理するのか、どのような求人に対して応募の準備を支援するのか。そうした具体的な進め方を知ってもらえれば、サービスの使い方も見えてくると思います。

支援会社の特徴を比較するときは、再就職支援サービスの比較記事もご覧ください。

支援期間と再就職後の相談について

――支援の進み方や期間にも個人差がありますか。

M氏:人それぞれです。そもそも今後働くかどうかというところから考える方もいますし、時間をかけて関わってきた方もいます。途中で連絡が取りにくくなった場合も、状況を確認するようにしてきました。

――再就職した後の関わりもあるのでしょうか。

M氏:私が担当したケースでは、就職が決まった後も、節目に状況を確認したり、相談の連絡を受けたりしてきました。次が決まったら終わりではなく、その後も連絡が取れる関係を大切にしたいと思っています。

支援期間、再就職後のフォロー、利用できる相談や応募支援の範囲は、契約内容によって異なります。導入時には、対象社員に案内する内容とあわせてご確認ください。

対象社員の次の一歩を支えるために

今回のインタビューでは、求人の紹介に先立って本人の気持ちを受け止め、経験や希望を整理するという支援の考え方を紹介しました。再就職支援を検討する際は、求人情報だけでなく、面談や応募準備の進め方にも目を向けてみてください。

タリスマンの再就職支援サービスmutualyでは、キャリアコンサルティングや求人の紹介、応募準備などを通じて、対象社員の新たなキャリア形成を支援します。詳しくは再就職支援サービスmutualyをご覧ください。

費用の考え方は、再就職支援サービスの費用と利用の流れで紹介しています。

再就職支援についてのご相談

社員の再就職支援をご検討中の企業ご担当者様へ。支援内容や料金など、お気軽にお問い合わせください。
RELATED CONTENTS
mutualyの支援内容や特徴、ご利用の流れをご紹介します。
RELATED ARTICLES
関連記事
mutualy開発当時の井口晋也氏と盛内文雄氏
mutualy誕生の背景|企業間の人材シェアから始まったサービス開発
再就職支援会社を選ぶためのチェックリストと比較資料のイラスト
再就職支援 現場の風景 #2|人事担当者のための支援会社の選び方とチェックリスト
企業開示資料の再就職支援に関する記載を比較する人事担当者のイラスト
希望退職募集時の再就職支援|2022~2023年の企業開示資料を調査
キャリアニュース登録
転職やキャリア、求人情報が届くメルマガに登録しませんか?
・購読者1,000人以上
・配信頻度:月1回程度